多摩市の看護師求人～解体新書

求人情報の傾向考察！多摩市の看護師事情を探る

多摩市にある一般病院は6院。精神科病院3院と合計して、病床数20床以上の病院が9院存在していることになります。特に規模の大きな病院としては、病床数401床の日本医科大学多摩長山病院、318床の多摩南部地域病院などが挙げられるでしょう。
ただ、一般的な病棟勤務を望んでいる場合、6院しかない多摩市に限定して求人を探すのは少々不利。負担なく通勤できる距離にある八王子市・立川市なども含めて求人情報を見つけていくほうが賢明だと思います。もし、精神科看護師に興味があるという場合、近場に精神科専門の病院が3院もありますから、市内での転職活動でも勝機がありそうです。
診療所も114院とそれほど多くありませんから、クリニック勤務を目指す場合も周辺エリアと両にらみでの求人探しが必須になるでしょう。

多摩市の看護師求人DATAベース

多摩市を襲う深刻な高齢化～看護師求人への影響を分析！

• 深刻極まりない多摩ニュータウンの未来…

  現在、多摩市の人口に占める65歳以上の割合は日本の平均である23.4％を2％近く下回る21.5％となっています。現状だけを見るなら、まあまあ健全な状態ということになりますが、けっして安心することはできません。
  人口ピラミッドで見ると、多摩ニュータウンに大量入居した世代にあたる“団塊の世代”と、それより少し若い世代の人口が突出して多いことがその理由。当時はあまりに多くのファミリーが多摩市に転入してきたことで子どもが通う学校が不足し、次々に新しい小中学校が開校したほどでした。当時、どれだけの人が流入してきたかを示すのが人口推移。1970年に3万672人しかいなかった多摩市の人口は、1985年に12万2,135人へと急増。15年で9万2,000人ほど増えた計算です。
  しかし、今の多摩市では逆に小中学校の統廃合ラッシュを迎えています。郊外への移住ブームは遠い昔になり、かつて子どもだった若者は続々と独立していきました。今の多摩ニュータウンは著しい高齢化に差しかかっているのです。現在の試算では、2025年に高齢者比率が32％に達するといわれており、これは日本全体の高齢化を20年以上も先取りするペース…。
  しかも、北部の聖蹟桜ヶ丘地区と合わせた多摩市全体の数字が32％ですから、多摩ニュータウン地区だけに限定したらどれだけの比率を示すのか、考えるだけで恐ろしいですね。

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• 訪問看護の需要は急速に上昇!?

  しかも、多摩ニュータウンは強引な開発をしたことで知られており、同地区を構成する団地群の多くは山を切り崩した場所に建てられています。そのため非常に起伏が激しく、あちこち傾斜のきつい坂ばっかり…。決して高齢者に優しい地域ではありません。特に75歳以上の後期高齢者は医療機関に出向くだけでも大きな負担になるでしょう。実際、今でも多摩ニュータウンを循環するコミュニティバス路線の整備計画が立てられているほど。
  となれば、これから訪問看護・訪問入浴の需要が高まっていくのは間違いないでしょう。上手くすれば、多摩市から高齢化対策の一環として何らかの助成が降り、人材確保のために労働環境が大きく改善されていく可能性も期待できるわけです。
  少し不謹慎かもしれませんが、高齢者対象の医療・サービスを提供する側にとっては明るい未来が待っているといえます。

• 全国ワーストレベルの高齢化へと突き進む多摩市…高齢者向き医療機関が有利？
• 高齢者に優しくない山がちな地形で、訪問看護・訪問入浴などの在宅医療の需要が急増！
• 総合病院の数は6院と少ないので、病棟勤務希望の看護師さんは周辺エリアと両ニラミで！
• 面積・人口のわりに精神科病院が3つも…！精神科志望の方はチャレンジしてみる？