目黒区の看護師求人事情を分析!診療所が狙い目!?

目黒区は決して病院数の多い地域ではなく、23区の平均病院数18院に対し、10院に留まっています。ただ、病院あたりの病床数は多く、目黒区全体で2,524床を数え、看護配置基準7:1で換算すれば、必要な看護師数は常時360人(3交代で1,080人)以上。これに有床診療所の病床数を加え、さらに手術室勤務や訪問看護師などを足し合せれば相当数の看護師需要があるといえそうです。
ただ、468床を有する東邦大学医療センター大橋病院などの大学病院は、系列看護学校の新卒採用を基本としているため、ほとんど一般向けの求人は出していません。実際に転職活動をする際には、そういった病院を候補から除かなければならないため、大病院志向の看護師さんはちょっと苦しいかもしれませんね。319院を数える診療所を候補に加えるか、隣接地域の病院と両にらみで行くか判断が分かれるところです。

目黒区の看護師求人特選データ集

医療問題に注力する目黒区なら看護師求人も良好!?

  • basic data
  • 病院数
    10ヶ所
    診療所数
    319ヶ所
    高齢者人口
    49,504人
    後期高齢者人口
    25,410人

    ※2013年2月時点のデータです

目黒区では、区が医療相談窓口を設置しています。医療問題を起こさないために自治体が積極的に対応していこうという気概が窺えますね。
ただ、そうはいっても役所の1セクションであって、あくまで医療についての問題を、患者自ら解決できるように助言するための中立的相談窓口に過ぎません。適切な相談窓口を紹介してくれたりする程度で、相談員が代わりに問題解決してくれるというほどのものではないのです。実際、区のホームページでも、「医療に関する過失の所在を決めたり、医療行為と発生した問題の因果関係を認定したりは出来ません。医師・病院との紛争を仲介したり、調停を行ったりもしていません」と明記されています。それでも、区が主体となって医療問題に関する対策を立てようとしている点は評価されてしかるべきでしょう。

  • 高齢化の波が迫る目黒区なら介護系需要も!?

    今の段階では目黒区の高齢者比率がそれほど深刻というわけではありません。全国平均の高齢化率23.4%に比べ、目黒区は19.4%という数値。ですが、将来的には目黒区の高齢者比率は大きく上がると思われます。
    実際、15歳~64歳までの生産年齢と呼ばれる年代層が約18万人と多く、彼らが老年に差しかかれば高齢者の比率は急上昇する可能性もあります。仮に老年期を迎える頃には、郊外に転居していたとしても、若い年代が減ることに変わりはありません。
    また、現在の高齢者比率が低いとはいえ、総人口268,719人の目黒区では高齢者の人数も相当なもの。なんと5万人近くにのぼります。こうした高齢者は、64歳以下の生産年齢の方々と比べると受診率が高く(外来で2.5倍・入院で6.7倍)、診療費自体の支出も外来で3.9倍・入院で7.4倍と多いため、病院の安定経営には欠かせない存在。今後も、こうした高齢者を対象とした療養型病院、老人ホームなどで働く看護師はどんどん需要が増していくはずです。

  • 高齢化の波が迫る目黒区なら介護系需要も!?
  • 全国的な人材不足は目黒区にも…
  • 全国的な人材不足は目黒区にも…

    目黒区の人口1万人あたりの医師数は都内の自治体で11位。薬剤師数についても13位です。看護師のデータは出ていないようですが、平成18年時点の都内の10万人あたりの看護師就業数は577.6人と、全国第一位である高知の941.2人と比べると半数近く。全国平均で見ても、6番目に低い看護師就業数であることを考えると、目黒区にしても“充分な人数が確保できている”とは言いがたい状況だと思います。
    こうした超看護師不足の状況からすれば、どの病院もノドから手が出るほど看護師が欲しい状態ですから、よほど強いこだわりでもなければ転職先を見つけることはさほど難しくないでしょう。

目黒区で看護師求人探しを成功させる4大ポイント!

  • 目黒区全体で病床数は2,500床以上!7:1配置で考えても1,000人以上の看護師需要アリ!?
  • 若年層に比べ医療支出が7倍近い高齢者を5万人も抱える目黒区は介護分野が狙い目!?
  • 病院数が10院と少なく大学病院が含まれるため、総合病院勤務にこだわる人には不利かも…
  • 診療所は319院と充実!夜勤なし&人間関係の楽ちんな職場に転職するのもアリでは?

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