日野市の看護師求人探しは周辺エリアと並行で!
日野市には病床数20床以上の病院が6院しかなく、そのうち1つは中途採用の求人を出すケースが少ない公立病院。残念ながら、それほど病棟勤務の求人が見つかりやすい地域ではありません。診療所に関しては128院となっていますので、タイミング次第では条件の良い求人が見つかる可能性もありますが、決して数が多いとは言えないレベルにとどまっています。
基本的には日野市内の求人を第1希望としつつも、周辺にある病院数の多い地域と並行して探していくほうが良さそう。具体的には八王子市あたりと両にらみで探していくのが良いと思います。ただし、病院勤務にこだわりがないのであれば、老人ホーム・訪問看護などを視野に入れることで、日野市内の転職先を見つけることも容易になるでしょう。
日野市の看護師転職求人情報まとめ
日野市は人材不足が深刻!?看護師求人への影響は?
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- 病院数
- 6ヶ所
- 診療所数
- 128ヶ所
- 高齢者人口
- 38,044人
- 後期高齢者人口
- 17,424人
※2013年2月時点のデータです
医師・看護師など医療従事者の人材不足は全国規模の問題として知られていますが、ここ日野市もまた深刻な状況です。それを浮き彫りにしたのが、2008年に日野市立病院が出産患者の受け入れを停止したという事実でしょう。
日野市の多摩平にある日野市立病院は、長らく常勤の小児科医が1名という状態が続いていたのですが、2008年の6月に唯一の常勤小児科医が退職しました。何らかの不測の事態が発生した場合に備え、分娩を行う時には産婦人科医・助産師だけでなく小児科の医師も立ち会うのが普通。その小児科医が非常勤だけになってしまうと、常に小児科医立ち会いのもとで安全に分娩を行えるという確証がなくなってしまうわけです。もちろん当初は後任の常勤医を確保しようと模索していたのですが、結局見つからないまま止むを得ず、出産患者の受け入れを一時停止することになったのでした。今では日野市立病院の出産取り扱いも復活していますが、受入停止が決まった当時は日野市立病院で出産するはずだった223人もの妊婦の引受先探しで大変な思いをしたとのこと。近隣の東海大八王子病院・稲城市立病院などに受け入れてもらい、どうにか大きな問題なく事態が収束したようです。
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取扱い診療科の縮小や病床削減は病院経営にもマイナス…
突然の出産受け入れ停止や、看護師不足による病床削減・病棟閉鎖が、患者さんの不安感を煽るのはもちろんですが、影響はそれだけにとどまりません。やむを得ず業務縮小の道を選んだ医療機関もまた、大きなダメージを受けるのです。
病床を削減して入院できる患者さんが減ってしまえば、病院の収益にとってはマイナスです。特定の診療科目がなくなってしまえば、その診療科目が目的の患者さんは他の病院に通うようになりますから、やはり経営は苦しくなるでしょう。 かといって看護師が不足しているのに病床を減らさなければ、今までの配置基準を満たせなくなり診療報酬は低減。あまりにひどいようだと、行政からの警告を受けることもあります。
また、入院患者を他の病院へ移すことになれば、病院としての信頼も失ってしまうかもしれません。やはり、他の病院に人が流れてしまうことに繋がります。 日野市立病院の場合は公立病院なのである程度は市が補填してくれるでしょうが、民間の場合は誰も助けてくれません。最悪、破綻ということになります。
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看護師不足のエリアは逆にチャンス!
ここまで何かと暗い話題ばかりでしたが、実はこれから転職しようと考えている看護師さんにとってみれば、看護師不足が顕著なエリアは、逆にチャンスとも考えられます。 なんとかして経営状態を維持したい民間病院は、現在の病床を問題なく維持していけるだけの看護師数を確保しようと躍起になっているからです。さらに看護師配置基準7:1を実現できればよりいっそう有利になりますから、なおのこと必死になって看護師を集めているはず。そうなれば、自然と求人条件も看護師側に有利に設定されるというものです。
まぁ、好条件で転職するという自己の利益のためだけでなく、日野市立病院のような例をこれ以上出さないためにも、是非この機会に日野市で転職先を探してみて下さい。
復習編~日野市の看護師求人の現状まとめ
- 人材不足で2008年には日野市立病院で分娩の受け入れ停止も…看護師不足も超深刻!?
- 看護師不足のエリアは、逆に好条件の転職を果たすチャンス!その意味では日野市は狙い目!?
- 日野市内には病院が6院つだけ…病棟勤務希望者は八王子などと並行で探そう!
- 老人ホーム・訪問看護など求人は比較的豊富!日野市内限定での求人探でも大丈夫!