葛飾区は看護師求人の穴場!?~配置基準未達の病院多数!

こちらの葛飾区は2006年の診療報酬改正後に一般病院の廃院・病棟閉鎖・病床削減が相次いだ地域です。有名どころだと新小岩駅北口にあった東京松永病院が2007年4月、クリニックでは明正会クリニックが2012年4月に閉院しました。ごく小規模な診療所まで入れれば、それこそ枚挙にいとまがありません。
こういった事情により葛飾区内全体で見ても病床数があまり多くはないのが現状。救急対応の取り下げに追い込まれる例が出ているために救急病院の数も足りなくなっています。そのため葛飾区では救急車の出動から医療機関への引き継ぎまでに平均52.79分もかかっているのです。これは全国の都道府県で最悪の東京都平均47.2分を大きく下回る状態で、全国平均の33.4分と比べると実に20分近い差になります。
ちなみに葛飾区にある病院の病床数合計は1,896床。しかし、配置基準7:1はおろか、10:1さえ満たせていない病院がたくさんあるのです。基本的には10:1以上が望ましいとされているはずなんですが、これが満たせない場合には13:1および15:1という区分も、いちおう存在はしています。ただ、全国の3,088病院を対象とした看護師配置基準に関するアンケートでは、7:1が817院、10:1が905院なのに対し、13:1と15:1はそれぞれ147院と262院に留まっており、半ば“どうしても足りないなら仕方ない”という感覚で認められているような配置基準といえます。この状態にある病院が葛飾区内に多く存在するというのは、まさに憂慮するべき事態でしょう。しかし配置基準を満たせていない病院が多いということは、看護師の需要が高いということ。求職者にとってはチャンスと考えることも可能です。
葛飾区内で比較的大きな病院としては、100床を超える病床数を確保している亀有病院や光仁会第一病院、堀切中央病院などがあり、診療所も345ヶ所ありますので、きっと条件に合った求人もあるでしょう。

葛飾区の特選看護師求人一覧

病院の減少が加速!?~葛飾区の看護師求人事情

  • basic data
  • 病院数
    19ヶ所
    診療所数
    345ヶ所
    高齢者人口
    102,088人
    後期高齢者人口
    48,940人

    ※2013年2月時点のデータです

東京23区の東部全体に関わる問題ですが、特に葛飾区で顕著なのが病院数の減少です。2006年の7月には128床もの病床を誇っていた療養型施設を持つA病院が、なんと入院設備のない無床クリニックに変わってしまいました。2007年には99床の東京松永病院が廃院となり、加えて2008年の9月には52床の病床を備えていたC病院も外来診療所に切り替わり、やはり入院施設が消滅。…そう、葛飾区では入院設備を持つ総合病院がどんどん減少しているのです。
その原因は医師・看護師の不足。廃院になるような病院は最低限の看護配置基準さえ満たすことができておらず、いつ監督官庁から業務停止命令を受けてもおかしくないような状況だったというから驚くしかありません。 この事態に陥った根本理由は、2006年の診療報酬改定で看護師配置基準7:1を満たせば診療報酬が大幅アップするというルールが出来たこと。周辺の大規模病院に引き抜きを受けたり、新卒看護師を囲い込まれてしまった中規模病院が人材確保に苦しんでいるわけです。しかし、これは逆に考えれば転職希望の看護師さんにとってかなり有利な状況とも言えます。看護師不足が危険水域まで達している病院からすれば、超有利な求人条件で募集をかける可能性が高いからです。

  • 看護師確保に向け福利厚生を充実させる病院も

    ここまでお話しした葛飾区の看護師不足について、より細かく見ていくために、東京都東部の23病院を対象に行われた経営状況に関するアンケート結果を見てみましょう。
    まず、看護師が充足しているかどうかという質問については“充足している”と答えたのが9院なのに対し、“不足している”と回答したのが13院、無回答が1院という結果。過半数の病院が看護師の人員不足に悩んでいるのです。さらに、看護師不足を理由に病棟閉鎖を行ったことのある病院が8院、病床縮小を行っているのが5院となっています。
    しかし、暗い話ばかりではありません。こうした苦境の中、一部の病院は24時間対応の託児所を開設したり、家賃の低い寮を用意。駐車料金の補助、さらには在籍年数を問わず看護師としての実務経験年数に従った基本給設定など、さまざまな工夫を凝らして看護師確保に成功しています。こうした看護師の労働環境を向上していく姿勢の病院であれば、皆さんが転職することで葛飾区の医療再生に役立つのはもちろん、充分な待遇でゆとりを持って働くことが可能になるでしょう。

  • 看護師確保に向け福利厚生を充実させる病院も
  • 葛飾区は人口も多く医療需要自体は水準以上!
  • 葛飾区は人口も多く医療需要自体は水準以上!

    葛飾区の人口は442,848人となっており、23区の中でも特に多いほうです。しかも、人口減少傾向の自治体が増えてきている今でも、毎年わずかではあるものの増加を続けています。住んでいる人が多ければ医療機関の受診者も多くなりますから、医療需要そのものは水準以上といえるでしょう。高齢者人口も、現状で10万人を超えていますので、全国平均の高齢者受診率(約60%)で見ても、葛飾区は年間6万人以上の来院が見込める事になります。
    こうした、病院経営面から見ればプラスの側面が多いにもかかわらず、葛飾区は廃院になる病院が多いとはいえ、その大半は先に説明したとおり人材不足によって病棟閉鎖に追い込まれたりといったもの。それなら働く病院を選び、危機的状況にある場所を避ければ、充分な数の転職先が見つかるはずでしょう。むしろ看護師の頭数は不足しているわけですから、面接を受けた場合の採用率だって悪くないはずです!

しっかり復習!葛飾区の看護師求人事情まとめ

  • 看護師不足から病院閉鎖&病床削減の続く葛飾区は看護師転職の超・売り手市場!
  • 託児所完備はもちろん、駐車料金の補助、実務経験による基本給設定など好条件の求人も多数!
  • 人口増加に加え、受診率の高い高齢者が多い葛飾区は全体的に看護師需要が旺盛!
  • 345院を数える診療所を含めれば医療機関の数は充分!探し方次第では好条件転職も!

Page Top