看護師求人の空白地帯!?中央区の病院はわずか5院…

中央区には病床数20以上の病院が5院しかありません。しかも、そのうち1つは国立がん研究センター中央病院。名前を聞いて分かるとおり、厚生労働省傘下の研究機関的性格を持つ施設で、一般の看護師が気軽に転職できるような病院ではありません。それ以外の4院にある病床をすべて足しても760病床にしかならないので、病院の病棟勤務に関していえば看護師需要は非常に少ないと言わざるを得ません。
と、一見すると看護師求人に関してみると厳しい状況なのですが、実は一概にそうとも言えない面も。例えば、がん研中央病院は2010年4月に施行された法令により、厚生労働省の旧国立高度専門医療センターから独立し、職員の身分も非公務員化されました。身分保障という面からみれば残念に思う方もいるかも知れませんが、転職の際のハードルが大幅に下がったのは歓迎すべきでしょう。
また、中央区には429院の診療所が存在している点も要チェックです。近年、月島などのベイエリアは再開発に伴い人口が急増していますので、診療所勤務で構わないのであれば、かなりの看護師求人が出ています。大規模病院志向の方は近隣エリアを軸に探し、診療所志向の方は中央区内で探す。それが、このエリアにおける合理的な転職活動だと思います。

中央区の一押し看護師求人特選データ

看護師の求人事情をチェック!中央区の現状

  • basic data
  • 病院数
    5ヶ所
    診療所数
    429ヶ所
    高齢者人口
    17,600人
    後期高齢者人口
    7,869人

    ※2013年2月時点のデータです

医療機関の需要が地域の人口と密接に関わっているのは言うまでもありません。
中央区を語る上で外せないのが、この人口減少時代にありえないほどの人口増加を成し遂げているという事実です。多くの地域は高度経済成長期と呼ばれた1970年代頃に人口のピークを迎え、その後は多少の動きはあっても長期的に見れば徐々に人が減っているのが普通。しかしながら、中央区は1970年の人口10万3,850人に対して、2010年の人口が12万2,831人。そう、中央区はなんと高度成長の直後より今のほうが大きな人口を抱えている自治体なのです。
しかも、特に驚くべきは最近の人口増加。2005年に9万8,399人だった人口が5年後の2010年に12万2,831人まで増え、2013年1月時点でも12万8,628人と順調に増加を続けています。なぜ、このように時代に逆行するほどの地域振興に成功しているのでしょうか?

  • 中央区の画期的な人口増加施策

    まず、若年層を獲得するために行ったウォーターフロント開発が大きな成果を上げました。一般に“大川端作戦”と呼ばれる政策です。これは、1972年に計画された物がベースになっており、バブル期を経た90年代を通じて着々と実行に移されました。
    現在は一般的になりましたが、当時では常識外れの100mを超えるタワー型マンションを多数造成し、併せて水辺を散策できる瀟洒な木製テラスなどを十数kmにわたって整備。大規模商業地区を開発する際には、住宅地も一緒に造成することを義務化し、住宅購入資金を融資したり区立住宅を増やしたりと、定住人口を増やしていくための積極的な取り組みを行ってきたのです。
    もちろん、こうした箱モノ行政的な施策だけでなく、がんやメタボリックシンドローム等の特定健康診査費用を無料化したり、区を挙げて児童保健医療の根底を成す“食育”に注力するなど、医療分野からも区民の定住化を促進。こういった政策が奏功し、急速な人口増加を達成したのでした。

  • 中央区の画期的な人口増加策
  • 人口増加で看護師需要も急上昇!?
  • 人口増加で看護師需要も急上昇!?

    こうしてたった数年で人口が2万4,000人ほど増加した中央区ですが、人口増加分に足り得るほど病院が増えたという話は聞きません。どう考えても、一気に増えた人口をカバーするだけの医療従事者が必要なのです。
    実際、病院数が5院しかないのに診療所が429院というのは、人口増加に合わせてクリニックは増えたものの、規模の大きな医療機関はさすがに増やせなかったという事実を明確に示しています。
    診療所中心の転職活動をすれば、条件に合った入職先を探すことは決して難しくないでしょう。

求人探し4つの秘訣!中央区の看護師になるには?

  • 中央区にある病院はわずか5院!クリニック主体の転職活動がオススメ!?
  • 人口12万人以上ながら医療機関は少なめ!どこも超人手不足で看護師需要自体は高し!
  • 中央区は5年で人口が20%も増加中!患者確保はバッチリだから安定雇用も◎
  • 病院の一般病棟勤務をしたい看護師さんは、隣接自治体で転職活動するしかないかも…

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