台東区は高齢者医療機関の看護師求人がオススメ？
区民人口に占める高齢者の比率が高く、北区と1位・2位を争い続けている状態の台東区。50代後半の人口も全国平均を上回っているため、高齢化はますます進んでいく一方になるでしょう。そのため、看護師需要が特に高いのは高齢者外来・老人福祉施設など。現状を踏まえれば、こういった高齢者向けの医療施設に勤務することで、将来にわたって安定雇用を望めるでしょう。
総人口は17万6,092人と多くはなく、未成年人口が平均を割り込んでいるため、小児科志望の看護師さんは求人を見つけるのに苦労しそう…。ここは高齢者の療養病床を置いている総合病院をメインに転職活動を進めるのが賢いのではないかと思います。
また、247院を数える診療所を視野に入れるのも良いでしょう。医療機関の数は平均以上ですので、転職活動を行うには充分です。
台東区の医療求人データ～看護師編
看護師求人事情！～台東区政に高齢化対策の秘策アリ!?
-
- 病院数
- 6ヶ所
- 診療所数
- 247ヶ所
- 高齢者人口
- 42,008人
- 後期高齢者人口
- 20,474人
※2013年2月時点のデータです
台東区の医療事情の中で特筆すべきは、東京23区唯一の区立病院を創設した区であるということでしょう。もちろん、わずか120床の区立病院がそう簡単に黒字経営できる時代ではありません。しかし、高齢者医療の必要性がどんどん高まっているにもかかわらず、地域の病床は減っていく一方…。特に、2004年に発生した東京都立台東病院の廃院は決定的契機となりました。早急に代わりの病院を用意しなければ、とても地域医療の質を維持することができなかったのです。
そんな中、台東区は区立病院の新設を決定。自治体運営の病院が赤字を増大させていく時代でありながら、地域医療を救うためにリスクを取った台東区の判断は非常に立派だと思います。区長は「経営が厳しいことは百も承知だが、区としては高齢者のための医療機関が必要」と述べています。
-
リアルな視点で病院経営を志す台東区！
今どき、公的機関だからといって“赤字でOK”というわけにはいきません。そこで台東区は『老人保健施設千束』を移転し、区立台東病院に併設することを決定しました。一般的にいって老人保健施設は利益率が高く、100床を超えれば黒字を見込めますから、その収益で病院の出す赤字を補填しようという目論見です。
もともとの老人保健施設千束は50床しかありませんでしたので、移転の際に150床まで増床。最終的に2013年度に黒字転化させるべく、今も努力が続けられています。
“お役所仕事”で経営難に陥る公立病院が多い中、市区町村レベルの苦しい財政事情の中で区民の保健医療に粉骨砕身する台東区なら、看護師の労働環境という面での配慮も期待できるでしょう。 
-
台東区は看護師確保で公的支援も実施！
台東区は区民平均年齢が46.5歳となっており、これは23区でもっとも高齢化が進んでいる状態。人口に占める高齢者の比率が高く、少子高齢化が強く進んだ区として知られています。そのせいか、墓地が279箇所、納骨堂が30箇所といずれも23区でもっとも多く、なんだか見ていて辛くなるデータが目立ちます…。
しかし、台東区はこのあたりの現状を把握した上で上手にコントロールする判断力に優れているのをご存じでしょうか？コンパクトシティ化を進め、高齢者でも充分に徒歩圏だけで生活できるよう、医療機関・商業施設・公共機関を狭いエリアにぎゅっと詰め込む都市計画を進めているのです。このため、高齢化が進んでいながら、人口は1995年からずっと増加を続けています。
区立病院の創設もそうですが、台東区の区政は非常に優れていると認めざるを得ませんね。
実際、看護師の確保でも積極的な施策を行っており、『台東区保健福祉修学資金等貸付』制度を実施。看護学校の入学準備金として20万円、就学支援として正看護師コースで月額5万円、准看護師で同3万円の無利子貸付を行っており、就職にあたっても就業準備金として30万円を貸与するなど手厚い支援を行っています。
復習しよう！台東区の看護師求人4つの原則
- 区立台東病院の新設など区を挙げて医療機関を充実化！新設病院は昇給率も高くて狙い目!?
- 病院6院＆クリニック247院！医療機関の数は平均程度です！
- 平均46.5歳と高齢化著しい台東区なら、介護福祉施設・老人保健施設での求人が狙い目!?
- 台東区内の病院に3年以上勤務する意思があれば、30万円の就業準備金も借りられる！
