求人事情を予習!昭島市の看護師需要はどれくらい?
256の病床を有し、昭島市を代表する医療機関である東京西徳洲会病院をはじめ、165床の竹口病院、199床の昭島病院など比較的規模の大きな病院が複数存在しています。また、太陽子ども病院という小児科専門病院もあるので、小児科志望の看護師さんにとっては大きなチャンスといえそうです。
昭島市内にある病院の病床合計は908床となっており、配置基準7:1を満たすと仮定すれば病棟看護師の需要は130人ほど。3交代制換算で390人程度ですが、昭島市が属している北多摩西部2次医療圏の中では恵まれているほうでしょう。病棟看護師以外にも外来担当、クリニック勤務、老人ホームといった働き方がありますから、それらを合わせれば必要な看護師の数はもっと伸びるはずです。
ただ、クリニックは昭島市内に64院しかないため、夜勤ナシの短時間勤務といったクリニックの魅力に惹かれている看護師さんにとっては厳しい状況かも知れません。そういった場合は、他のエリアにも視野を広げて同時並行で求人を探していくのも良いかも知れません。
昭島市の看護師求人データ特選集
昭島市周辺は医師看護師不足~求人にも影響が?
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- 病院数
- 7ヶ所
- 診療所数
- 64ヶ所
- 高齢者人口
- 23,777人
- 後期高齢者人口
- 10,794人
※2013年2月時点のデータです
昭島市で最大規模の病院は東京西徳洲会病院ですが、こちらは総合病院にもかかわらず常勤の産婦人科医がおらず、出産を行えるようになっていません。新生児室・分娩室・NICU(新生児集中治療管理室)といった立派な産科設備が揃っているにもかかわらず、実際には活用されず倉庫になっているのが現状だそうです。
全国的に産婦人科医・小児科医の不足は深刻だと言われていますが、ここまでくるとある種の皮肉さえ感じてしまいますね。昭島市の医師充足率自体は、人口1万人あたり11.49人となっており、都内48位。決して良い順位ではありませんが、特に致命的と感じるほどでもありません。その昭島市でさえ今の状況なのですから、やはり医療従事者の慢性的な不足状態は相当なものといえそうですね。
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昭島市周辺は医療機関不足!?
こちらの昭島市が含まれる北多摩西部2次医療圏は病床数・病院数が少ないことで知られており、決して医療機関にめぐまれた地域ではありません。昭島市の他、立川市・国分寺市には一定の医療機関があるものの、東大和市・武蔵村山市・国立市についてはかなり深刻な病床不足といえます。特に国立市など、市内の病床数合計が64床という目を疑うレベルの状況です。仮に看護師配置基準7:1を満たすとしても、必要な病棟看護師の頭数は9人という、まるで冗談のような状況にはどんなふうに反応したら良いのか困ってしまうくらい…。
昭島市については水準レベルの医療機関を備えているわけですが、2次医療圏全体のことを考えると、そうそう楽観するわけにも行きません。
また、同じ2次医療圏に属する医療機関の少ないエリアから、昭島市・立川市・国分寺市に通勤しようと考える層が一定数いることを踏まえると、求人に応募してくる看護師の倍率はそれなりに高くなりそう。看護師の求人事情を考える上でも、やや不利に働くように思います。
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昭島市の医療&福祉事情は平均なみ!
また、市がどれくらい医療分野に力を入れているかを示す医療事情・福祉事情ですが、これについては都内の平均水準。出産育児一時金の支給、必要に応じた訪問看護医療費の支給、脳ドック受診料の補助などを行っています。
ちなみに世代ごとの人口比率を示す人口ピラミッドを見ると興味深いことが分かります。一般的に人口ピラミッドは特定地域のグラフと日本全国平均のグラフを一緒に表示しているため、1つの図の中に2つのグラフがあるのですが、昭島市の人口ピラミッドを見ると、一見してグラフは1つだけに見えます。そう、なんと日本の平均とほとんどピッタリ重なっているために、パッと見ただけではグラフが2つだと分からないのです。
人口構成自体のバランスが取れており、高齢者層が突出するといった事も無いため、診療科目によって求人量に有利不利が生じるということもないでしょう。全体的に、昭島市は日本の平均値そのものといった印象の地域といえます。
昭島市の看護師求人探し4大原則
- 昭島市内の病院合計病床数は約900床と都下の平均と同程度!病棟勤務の求人探しなら容易でしょう!
- 病院数が少ない周辺2次医療圏からの越境応募者が殺到し、求人倍率が上昇する傾向も…
- 人口構成に偏りはなく潜在患者層のバランスも良好!診療科ごとの求人量にも偏りはナシ!
- 診療所は64院とかなり少なめ…クリニック志望の方は他のエリアにも目を向けて!