外来看護師は既婚者有利!?~求人事情まとめ

  • 一般的な外来勤務の看護師には、診察の補助だけでなく外来受付・電話応対といった“どこか看護師的ではない”仕事が多くあります。その他、カルテや伝票の整理といった事務仕事もあり、医療従事者としての性質がやや弱いように感じることもあるでしょう。ですが、その一方で夜勤がなかったり、重症患者のケアをする必要がなかったりと、業務の負担が軽いというメリットもあります。さらに休日も決まっているので、プライベートの予定を立てるのも容易でしょう。
    しかし、総合病院の一般外来は既婚者枠になっていることも多く、未婚の看護師さんは仮に外来を希望しても病棟勤務に回されるケースが多いようです。また看護師としてのキャリアはほとんど積めないに等しく、将来的な転職を考えている方や看護技術を高めたい方には向きません。やはり、子育てや介護といった事情で日勤を希望している看護師さんの専用枠的な側面は否定できないでしょう。また、外来の特徴としては、クレーム対応という有り難くない仕事が多いというのが挙げられます。呼ばれる順番が前後した患者さん、場合によっては自分の名前を聞き逃してしまったために順番を飛ばされた患者さんに怒鳴りつけられたりすることも…。もちろん相手が悪くても怒鳴り返すわけにはいきませんから、営業マンのようにニコニコと理不尽な要求をいなすスキルが必要。病棟に入院している人たちと違って外来患者は割と元気なので、クレーム対応が面倒だという意見もあるようですね。
    とはいえ、最近は専門外来も増えてきており、外来だから必ずしも専門性が低いとは言えなくなってきている部分もあります。これについてはページ下部で詳細に紹介していますので、あわせてご覧ください。
    ちなみに外来看護師にも配置基準が存在しており、30:1となっています。ただ、これは目安的なものであり、満たせなくても罰則などはありません。基本的には病院側が適当と思われる人員を配置する形になっているのが実情です。
  • 外来勤務

専門化が進む外来勤務~看護師求人コラム

  • メリット
    家事・育児と両立
    オススメ
    専門外来
    配置基準
    30:1
  • がん治療の進歩によって、外来化学療法が可能になった現在、外来だからといって一概に“軽症患者の対応だけ”とは言えなくなってきています。がん細胞を選択的に叩く性質を持っており、正常細胞への影響が少ない分子標的薬の登場で、化学療法は必ずしも入院を要するとは言えなくなりました。具体例を挙げればボルテゾミブ(商品名ベルゲイド)などは外来治療が可能で、外来化学療法室を完備した医療機関での外来診療に用いられています。このボルデゾミブはタンパク質分解酵素であるプロテアソームの働きを阻害することで、骨髄腫細胞が増殖するのを抑える働きがあり、難治性や再発した多発性骨髄腫の治療に使われます。
    ただし、こうした分子標的薬でも、まったく副作用が生じないというわけではありません。そうした時、患者さんの情報をもっとも収集しやすい立ち位置にいるのは看護師ですから、副作用が生じていないかを判断できる可能性があります。投与前には看護師としても検査データを把握し、患者の観察に努める必要があるでしょう。
    また、化学療法によって骨髄にダメージを受けている患者さんは感染症に罹患しやすい状態にあります。そうなれば当然、セルフケアの指導や好中球が減少している時の食事指導、排便コントロールなど看護師の立場から指導するべきことも多くあるはずです。もし、こういったケアに携わりたいのであれば、感染管理認定看護師の資格が役に立つかもしれません。
  • 広がる外来看護師の可能性
  • 広がる外来看護師の可能性

    他にも分子標的薬は続々と承認されており、肺がん領域では、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ベバシズマブ。血液がんでは、慢性骨髄性白血病などに適応するイマニチブ、難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病に適応するダサニチブ、急性前骨髄性白血病に適応するトレチノイン、悪性リンパ腫に適応するリツキシマブなどが用いられています。この調子で分子標的薬の承認が進めば、外来における化学療法はますます重要性を増していくことでしょう。
    現時点ではまだまだ一部の医療機関だけの話ですが、そう遠くない将来、外来勤務の看護師が外来化学療法のセルフケア指導にあたる例も増えていくと思われます。診療科目によっては“外来=スキルアップとは無縁”という等式が崩れつつあるのです。

  • 専門外来という選択肢にも注目!

    化学療法まで行かなくても、外来で専門性の高い仕事をこなせる可能性はあります。ストーマ(人工肛門)の造設を行った患者さんに向けた専門外来では、皮膚・排泄ケア認定看護師によるストーマ外来で社会復帰支援を行っている所があります。また、泌尿器科の排尿管理外来では泌尿器科医と皮膚・排泄ケア認定看護師が治療や相談にあたることも多いようですね。
    他にもQOLの維持を主目的とした緩和ケア外来では、緩和ケア認定看護師による専門的なケアを必要としている患者さんがいるでしょう。専門外来に勤めるのであれば、一般的な外来とは異なった専門性の高い業務に携わることが可能なのです。外来だからといって“大した看護技術は身につかない”と諦める必要はまったくありません。「夜勤がこなせないから病棟より外来が良い、だけど専門的な業務をこなしたい」という看護師さんは、専門外来を狙ってみるのも良いと思いますよ。

  • 専門外来という選択肢にも注目!

外来勤務の4大ポイント~看護師転職の要点

  • 原則として日勤onlyの外来勤務!子育て中&介護中の看護師さんにオススメ!
  • 一般外来勤務だと、カルテ整理やクレーム対応など医療との関連が薄い業務も多々アリ…
  • 分子標的薬の進歩で外来化学療法が増加傾向!外来の専門性が増していく!?
  • 認定看護師資格を持っているなら、専門外来で高度医療に携わることも可能!

おすすめの看護師求人サイト

Page Top