給料平均は正看護師で470万円…さらに高給を得るには?
- 看護師の醍醐味はもちろん、人の命を救う手助けができること。でも、仕事である以上はお給料にもこだわりたいのが人情。世の中では看護師というのは給料の良い仕事と考えられており、事実、女性看護師の平均年収は2012年度の調査で474万3,000円と、世間一般の女性と比較すれば給料の高い仕事となっています。ですが、看護師をやっている人に「お給料に満足していますか?」と訊ねてみると、意外な結果に…。なんと現状の給料に満足しているのは10%程度に留まっているのです。
理由の1つとしては、看護師があまりにも激務であるため、普通より高いくらいでは満足できないというのもあるでしょう。2交代勤務では16時間オーバーという過酷な夜勤がありますし、3交代では日勤→深夜勤という地獄のシフトが組まれることもあります。普通より給料が高いにも関わらず“もっと高くても良いのでは?”という感情が生まれるのも無理はありません。
そこで、こちらでは“多少過酷でも構わないけど、その分、お給料は奮発して欲しい”という看護師さんのために高給与求人を紹介しているわけです。同じ看護師であっても、勤める病院によって待遇は千差万別。病院選びに気を遣うことで、基礎年収を倍増させることも可能になります!
看護師求人の裏側~給料をめぐる統計のウソ
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- 看護師平均年収
- 474万3,000円
- 所定外給与割合
- 11.3%
- 注意点
- 昇給幅
- 多くの看護師が給与に満足していないという現状には、大きな理由があります。実は、看護師というのは初任給が高いわりに昇給幅が少ない職種なのです。一般労働者と比較してみると、看護師は20歳そこそこの新人時代から年収400万近い人が多くいるのに比べ、20代の一般労働者は平均300万そこそこ。しかし、労働者全体の平均年収が600万円を超える40代後半になっても、看護師の平均年収は550万円前後に留まります。
なぜ、こんな不可解なことが起こるのでしょうか?答は簡単で、看護師の基本給が低いから。看護師の年収が最初から高いのは、夜勤手当や時間外手当を支給されることが多いためであって、基本給そのものが高いからではないのです。実際、看護師の収入の内、基本給以外の手当(所定外給与)が11.3%を占めています。一般の大卒女性労働者であれば、所定外給与の割合は8.3%ですし、学校教員などの公務員であれば0.6%ですから、看護師の年収がどれだけ所定外給与に依存しているか良く分かります。こうした所定外給与は、基本的に時間単位などで一律に算定されるものですから、いくら年齢が上がっても給与は増えづらいというわけです。そして、賞与額や昇給幅も基本給から算定されるのが普通ですから、基本給が低い看護師は、どうしても年次昇給の幅が小さくなってしまうというわけですね。
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昇給幅が低いのは昇進が少ないから!?
看護師の昇給幅が少ないのには、もう1つ大きな理由が存在しています。それは、看護師という職業には昇進がほとんどないこと。一般の会社であれば、主任・係長・課長・部長・次長・部長…と昇進して役職給がつく機会が多々あります。近年になって崩れつつあるとはいえ、日本の企業は基本的に終身雇用&年功序列ですから、長く勤めていれば昇進の機会にも恵まれるでしょう。主任や係長ならポストも多いですから、就任がそれほど難しいとは思えません。
対する看護師はどうでしょう?役職といえば看護師長と看護部長の2つだけ。それもスタッフ総数に対して非常に少ない人数しか就けないポストです。病院全体を企業として捉えるなら、外科部長、内科部長といったポストも存在しますが、これらは医師の役職であって看護師には無縁。看護師には、昇進による昇給機会がほとんどないのです。こういった理由から、看護師は勤続年数が経過しても一向に給料が上がらないという傾向になっているのでしょう。
これらの事実から分かるのは、今の給料に不満なら転職するしかないということ。同じ職場で働き続けても大幅昇給は望めませんから、最初から高いお給料を出してくれる病院に移るしかありません。高給取りを目指すなら、給与条件の良い病院に転職するのが最良の選択肢なのです。
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看護師の平均年収には数字のマジックがある!?
激務の割には支給額が少ないと嘆くナースが多くとも、世間では “一般女性に比べ、看護師の平均年収は高い”という認識が一般的です。しかし、この認識自体、ある種の統計上のウソに惑わされたものだということにお気づきでしょうか?
女性の場合、かなりの方が結婚・出産を機会に退職します。となると、女性の平均給与を算出する際の母集団は、“まだ退職していない若い女性”のほうが圧倒的に多いわけです。となると、女性全体の平均年収は、若い女性の平均年収から大きな影響を受けることになります。そうすると、昇給幅が少なくて長年勤めている人の給与が低くても、看護師の平均年収は他業種の女性労働者より高くなるわけです。
少し分かりにくいので、簡単な例を出してみましょう。年収400万の若い看護師10名と、年収450万のアラフォー看護師2名がいるとしましょう。このグループの平均年収は408万3,333円です。次に、年収300万の会社員(OL)10名と、年収600万のお局様2名がいると考えてください。こちらのグループの平均年収は350万円になります。平均年収自体は看護師が大きく上回っていますが、必ずしも“看護師のほうが給料が良い”という結論にはなりませんよね?
1つの場所で長く働くのであれば、昇給幅が大きい分、後者の会社員のほうが経済的に裕福になるかもしれません。実際、女性労働者は多くが寿退職を経験しますから、若い人のほうが多い。となれば、上で挙げた給与例のようなマジックが、日本女性の平均年収データにおいて確実に起きているはずなのです。これが、一概に看護師=高給取りという図式が成立しない一番の理由ではないでしょうか。
看護師給料をめぐる4つの真相!
- 看護師の平均年収は474万3,000円!しかし、現状に満足している看護師はわずか10%…
- 看護師の総収入の11.3%が諸手当!一見、手取り額が多くても、それはある意味“臨時収入”…
- 勤続年数が考慮される昇給幅や賞与は基本給から算出されます。だからこそ、基本給額にはこだわって!
- 長年勤めても基本給のベースアップをしてくれない病院には早く見切りをつけて転職するのがベスト!?
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