未経験でも歓迎の病院は多数!~看護師求人の現状

  • 実務未経験の看護師でも、働き口は必ず見つかります。ご存知のとおり、今の日本は慢性的な看護師不足。中には“看護師の資格さえ持っていれば誰でも良いから来てほしい”というところまで追い込まれている病院もあるのです。2011年の調査では、日本全国で必要な看護師数140万4,300人に対して、134万8,300人の看護師しか就業していない事実が明らかになりました。不足している人員は、実に5万6,000人にものぼります。ちょっとした市町村の住人が、全員看護師に変身してやっと足りる…そんな状況なのです。現状でもそんな有様なのに、高齢化でケアが必要な患者は増えていく一方。このまま行くと、2050年には100万人近く看護師が不足するという試算も出ています。
    しかし、毎年4万人以上が看護師国家試験に合格しているのにもかかわらず、一向に看護師が充足する気配がないのはなぜでしょうか?それは、入ってくる新人より辞める人が多いから。看護師は、長時間の夜勤を含む過酷な労働環境で働いているせいか、年間11.0%という高い離職率を記録しているのです。11.0%というのは日本看護協会が発表した『2011年病院看護実態調査(調査対象は2010年度)』によるものですが、別にこの年だけ突出して離職者が多かったわけではありません。2009年も11.2%、2008年も11.9%と、毎年のように多くの看護師が医療現場を去っているのです。
    ですから、未経験だからといって二の足を踏む必要は全くありません。間違いなく、多くの病院があなたを必要としています。配属希望などは通りにくいかもしれませんが、それは経験を積んで一人前になった時にチャレンジすれば良いでしょう。まずは、一刻も早く入職を果たして、 “看護師資格を持った人”から“プロの看護師”になって欲しいと思います。
  • 未経験

看護師不足は深刻~未経験でも就職できる理由

  • 看護師不足数
    約56,000人
    離職率
    11.0%
    オススメの職種
    病棟看護師
  • 未経験でも問題なく転職できるのは、看護師需要が恐ろしく高いからです。日本全国の病院で、どれだけの看護師を必要としているのか、まずは以下の表を確認してみてください。
  • ・2011年の調査による必要看護師数

    • 病院   :89万9,800人
    • 診療所  :23万3,300人
    • 介護施設 :15万3,300人
    • それ以外 :11万9,200人
    • 合計   :140万4,300人
  • もちろん、ICUやオペ室勤務など未経験者には難しい配属先も含めての数字ですから、これだけを鵜呑みにするわけにはいかないでしょう。とはいえ、国内にある病院の一般病床合計は2009年の調べで102万5,404床。もし、全病院が配置基準7:1を満たすと仮定するなら、一般病棟の病棟看護師だけでも14万6,486人が必要です。また、療養病床や精神病床についても未経験者が活躍する余地がありますから、それらを合せれば20万を上回る需要があると予想されます。
    このように、未経験者に20万ものイスが用意されている職業は、看護師くらいのもの。むしろ、病院側としては人事担当者が全国の看護学校を巡って、新卒学生の確保に努めているような状況ですから、未経験者大歓迎といってもよい環境が用意されているのです。あなたが仕事を始めることで看護師不足を緩和し、日本の医療を救うことができますので、自信を持って転職活動を進めていきましょう。
  • 人材不足が慢性化した理由は何!?看護師不足の背景とは?
  • 人材不足が慢性化した理由は何!?看護師不足の背景とは?

    実は、看護師不足というのは、今になって始まったわけではなく、数十年単位でずっと続いている問題。既に1960年頃には、看護師不足による過労が社会問題として取り沙汰されています。誰も週休2日なんて言い出さなかった60年代の日本で、“過労問題”などという単語が出てきたということは、当時の看護師がどれだけ極限の状況で働いていたのか窺い知れますね…。想像するだけで恐ろしいです。結局、1965年に全医労の要求を受けて人事院が動き“2.8判定”という判定が出されたのです。1人夜勤を廃止して2名以上の複数人体制にすること、そして看護師の夜勤を月平均8回以内に収める事を努力目標とするという指標が提示されました。その後、1969年にも参議院社会労働委員会で“看護職員の不足対策に関する決議”が採択され、夜勤の改善と人事院判定の履行が求められています。しかし、これらはいずれも努力目標・勧告といった性質のものであり、強制力はありません。そのため抜本的解決には至りませんでした。
    さらに、1990年代にも看護師不足が再び大きな社会問題となります。この原因は、第1次医療法改正でした。それまで自由だった病院開業が規制されることになり、都道府県ごとに必要な病床数を計算して、その基準病床を満たしている地域では、新規病院開設や増床を認めないという内容です。この改正によって病床数が抑制され、病床あたりの看護師数は充足すると思われましたが、これは結局のところお役所仕事特有の机上の空論でした。改正法の発効直前に、あちこちの病院が駆け込み増床し、かえって看護師不足が助長される結果に終わったのです。自由主義経済を採用していながら、人や企業・法人が、利益より善意を優先すると夢想して立法を行ってしまったがゆえの失敗というわけです。実に日本的ですね。
    そして、トドメは2006年の診療報酬改定でした。看護師配置基準7:1を導入し、それを満たした病院に診療報酬加算を行うことにしたのです。結果、経済的に余裕のある病院が看護師を囲い込み、病院同士で看護師の奪い合いを始めてしまいました。看護師が少ない病院は診療報酬加算が得られず、経営が苦しくなるためにますます充分な看護師を雇えなくなっていく…。まさに負のスパイラルです。恐らく政府は“看護師を増やすと儲かるようにすれば、各病院が看護師を増やして人材不足が緩和される”と考えたのでしょうが、そんなに簡単な話ではありません。こうして、やることなすこと全て裏目に出た結果、今も看護師不足が続いているわけですね。
    とはいえ、未経験の看護師さんにとっては逆に有り難い話です。この就職難の時代でも、看護師資格があれば雇ってくれる病院は必ず見つかるのですから。この状況を利用しない手はありません。引く手あまたの売り手市場をめいっぱい活用して、好条件で転職を果たしましょう。

未経験の看護師求人~4つのポイント

  • 日本全国で56,000人の看護師が不足中…未経験者でも就職先は絶対に見つかります!
  • 離職率が毎年11%前後で推移!結婚などで辞める人も多く、求人が見つかりやすい!
  • もっとも一般的な働き方である病棟看護師だけでも全国で15万人もの需要が!
  • 診療報酬7:1が導入されたことで、多くの病院がたとえ未経験でも看護師を欲している!

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