日勤のみの看護師求人~夜勤なしでも稼げる?

  • 日勤のみという条件で仕事を探すと、どうしても転職先は限られてしまいます。中には“正職員として採用するのは夜勤をこなす人だけ”という病院も少なくありません。ですが、それは総合病院の場合に限った話。デイケア施設や小規模クリニックであれば、そもそも病棟が存在しないので夜勤シフト自体がありません。こういった職場なら、日勤だけでも正職員として採用してもらえます。
    ただ、総合病院で夜勤込みのシフトをこなしている看護師と違い、夜勤手当の収入がなくなるので給与は少なくなる傾向です。一般に5万~10万円程度の差が出ると言われており、7~8回の夜勤込みで月収37万円の看護師さんであれば、同じ条件で日勤のみだと25万円前後まで下がります。作業療法士や理学療法士と同じか、それより低いくらいまで手取りが落ちてしまうので注意してください。
    とはいえ、全ては探し方次第。条件の良くない病院で夜勤をこなすくらいなら、好条件求人を出している病院で日勤限定のほうが収入が良いなんていう逆転現象も起こっています。子育てとの両立や、体力的問題がある方は、無理して夜勤を続けるより日勤の好条件求人を探すほうがずっと賢いと思いますよ。
  • 日勤

日勤看護師を保護する法律~労基関連の豆知識

  • オススメの職場
    外来・デイケア
    初任給の目安
    20万円前後
    関連法令
    労働基準法66条
  • 中には夜勤が出来なくなった看護職員の身分を、正職員からパートなどに変更しようとする病院もあるそうですが、これは違法です。本人の同意なしにパートへの格下げを行うことは、労働条件の不利益変更にあたるためです。特に妊娠、出産、子育て、そして介護を理由に夜勤が出来ない労働者に夜勤を免除することは、労働基準法の第66条“妊産婦への時間外労働、休日労働、深夜業の禁止”の条項や、育児・介護休業法で義務づけられており、病院側に「夜勤が出来ないならパートになるように」と強要する権限はありません。こういった事由で雇用形態を変えようとする病院は明らかに遵法意識が欠如していると言わざるを得ないので、転職してしまったほうが後々のためかもしれません。本当のところを言えば、そのような病院の間違いを正して道理を通したいところですが、現状では組織を相手に戦うのは負担が大きいでしょう。悔しい気持ちは良く分かりますが、見切りをつけて転職したほうが賢明です。
  • どこまでが労働時間!?看護師の時間外労働
  • どこまでが労働時間!?看護師の時間外労働

    中には、時間外労働に対して超過勤務手当を支払わない病院があるようです。ここでは、どういったものが時間外労働にあたり、賃金支払い対象になるのかをまとめていきたいと思います。
    まず、始業時間ぴったりにケアや申し送りが開始されるため、30分前から出勤しなければならない場合についてです。こういった理由で、恒常的に30分前出勤が行われている病院はかなりの数にのぼるのではないでしょうか。法的には、業務の準備に使う時間が所定労働時間に算入されていないために時間前の作業が必要な場合、労働時間に含めて手当を支給することが推奨されています。仕事量が多い日にだけ、時間外の準備が必要になるだけならまだしも、日常化しているのに賃金が支払われないのであれば、その病院の労働環境には大きな問題があるといえるでしょう。
    次に、業務時間が終わった後に看護記録を書くなどのサービス残業をしているケースです。看護業務に付随する作業である以上、病院側に超過勤務と認めるか認めないかの裁量権はありません。過去の実例では“都立府中病院の労働基準監督署(労基署)の指導票”や“村上優子さん過労死裁判”などでも看護記録作成は労働時間であるという法的見解が明確に出ています。当然、時間外労働として割増賃金を請求する権利があると考えるべきでしょう。
    もう1つは、仕事を家に持ち帰っている場合です。これは労働者が自主的に行っているケースでは労働時間に算入することはできません。しかし、上司にあたる人物が“持ち帰らなければ終わらないほどの仕事量”を課しており“労働者が持ち帰り仕事を恒常的に行っていることを知っている”にも関わらず、その業務を指示している場合については、労働時間に算入されることがあります。まずは上司に現状を伝え、改善してもらえないか交渉してみるべきでしょう。それでも尚、持ち帰り仕事がなくならないのであれば、上司の管理指導体制に問題があると断じることができます。
    ちなみに「時間内に仕事をこなしきれないのは能力不足であり、本人の責任」などと主張してサービス残業を強いる上司がいるようですが、こんな言い分は通りません。法的に言えば、それは“仕事量が多すぎる”か“労働者の技術、能力を適切に向上させるだけの指導が出来ていない”かのいずれかです。サービス残業なんていう単語が存在していること自体、日本という国の労働環境がいかに低レベルかを示す根拠と言わなくてはなりません。

  • 日勤onlyでも好条件の求人はあります!

    以上のような理由から、日勤しか出来ない理由が正当なものであれば、法的には保護される権利があるのです。それに、もともと夜勤の存在こそが特殊なケースであり、本来22:00~翌5:00は人が働く時間ではないとされています。もちろん、病院の場合は深夜だからといって患者を放ったらかして良いはずがなく、夜勤があるのは当然です。ですが、ある程度は個々人の働き方に合わせて雇用してほしいものですね。
    また、体力的なものなど法的な保護が難しい理由であっても、病床のない診療所、デイサービスなどであれば問題なく仕事をすることが可能です。中には診療所やデイサービスでも総合病院顔負けの好条件を用意していることもありますから、諦めずに転職活動を続けてください。

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看護師転職4つの原則!日勤だけでも大丈夫!?

  • 妊娠・出産・子育てなどで日勤を希望する人を、病院側が勝手にパート等に格下げするのは違法!
  • 無床診療所やデイケア施設なら、夜勤シフトがないので正職員で転職可能!
  • ただし、総合病院と異なり夜勤手当がないので月5~10万円の減収は覚悟して…
  • 日勤限定の場合、給与の目安は理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)と同水準

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