看護師の実務経験は浅くてもOK!?~大病院の求人
- 一般に“看護師の転職”といえば、やはり総合病院勤務を目指す方が多いでしょう。そういった意味では、もっとも標準的な働き方といえます。また、将来的なスキルアップを目指している方の場合、多岐にわたる診療科目に携われ、また認定看護師や専門看護師の資格を得るために必要な実務経験を積める総合病院が第一選択となるでしょう。
もちろんメリットばかりではありません。大学病院クラスの医療機関ともなれば多くの診療科があるため、どこに配属されるかは病院の都合による部分も大きくなります。希望が通る場合もありますが、まったく予想もしなかった部署に配属される可能性もあるでしょう。それら全てを自身の看護技術を高める機会と捉え、ひたむきに努力できる人でないと総合病院では活躍できません。
でも、未経験の部署に配属されることが当たり前の環境なので、ゼロからのスタートでも業務を細かく教えて貰えるのは大きなポイント。看護師は常に複数いるので、分からないことは教えてもらいながら徐々に戦力になっていけば大丈夫です。一般企業でも同じですが、大きな職場であるほど新人が成長するのを待つだけの余裕があります。やる気さえあれば、未経験の分野にも飛び込んでいける…大学病院や総合病院は、看護師1人ひとりを成長させる場所としても大きな役割を持っているといえますね。
看護師求人コラム~大病院勤務でキャリアアップ
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- メリット1
- 認定資格サポート
- メリット2
- 初期研修充実
- 関連分野
- 2次・3次医療
- 最近、徐々に普及してきた認定看護師、専門看護師の資格を目指している場合、総合病院に勤めるのがオススメ。多くの認定資格や専門資格を得るための必須条件として“専門分野での実務経験”が挙げられますが、この経験を積むことができるのは総合病院だけだからです。
がん化学療法看護、がん性疼痛看護、緩和ケア認定看護師といった認定資格を得るためには5年の看護師実務経験に加えて、がん治療を行っているような大規模病院に勤めて当該看護分野の実務経験が3年以上にわたることが必要。診療所や小規模病院では到底この要件を満たすことはできません。
他にも、例えば糖尿病看護認定看護師になりたければ、糖尿病治療を行う病院での実務経験が必要ですし、糖尿病からの合併症として起こる脳卒中、心臓病、神経障害のケアについても水準以上の知識を持っていたほうが有利なのは間違いないでしょう。それにはやはり、そういった重症患者さんをケアできる基幹病院、中核病院クラスの医療機関に勤めておく必要があります。
透析看護認定看護師なら透析を行っている病院でなければなりませんし、新生児集中ケアならNICU(新生児特定集中治療室)を備えた病院、手術看護ならオペナースのいる病院、救急看護なら救急指定の病院、というふうにそれぞれ実務経験を積むための診療科目が揃った病院で勤めていることが必須条件になってきます。大病院に勤めていれば、何らかの認定資格を得るために必要な経験が意識せずとも自然に積めるかもしれません。キャリアUPを第一に考えるなら、総合病院の中でも2次・3次医療に対応した大規模病院に転職するのが至上の道といえます。
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スキルアップなら、人材に余裕のある病院へ!
実務経験を経たからといって、すぐに認定看護師や専門看護師への道が開けるわけではありません。認定看護師教育機関の講座を受講して半年で615時間以上の課程を修了し、試験に合格して初めて認定資格が得られるのです。となれば、職場の理解を得て資格取得のサポートを受けなければなりません。この時、常に人材不足であることが多い中小病院に勤めていたのではサポートを受けることは難しいでしょう。認定、専門看護師といった高度な看護技術を持った人材を必要としており、より上を目指す看護師を支援するだけの余裕を持った大規模病院に勤めていたほうが有利なのは当然の話です。
看護師の認定資格や専門資格は、認定医・専門医などと同じく、病院の広告に名称を使用することが認められています。これから普及が進んでいけば、転職や給与条件の見直し時に有利に働く可能性もあるでしょう。簡単ではありませんが、目指したいという意志があるのなら、検討してみる価値は充分にあると思います。
認定看護師を目指す方への支援制度がある病院もありますから、認定資格取得の決意が固い場合は、支援制度のある病院に絞って転職活動をすると良いでしょう。奨学金制度や認定看護師教育課程を受講するための休暇制度のある職場なら、安心して資格取得を目指すことができます。
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認定看護師の資格を取得するメリットは?
とはいえ、まだまだ一般の人は認定看護師という単語さえ知らない現在、看護師の中にも具体的なメリットが思い浮かばないという方もいると思います。実際、創設されたばかりの認定資格にはこれといった具体的メリットがない場合も…。そこで、こちらではすぐにメリットを享受できる認定資格をご紹介したいと思います。
ケアチームの中で病院全体の専門的看護を統括できるエキスパート的な仕事をしたいなら、緩和ケア認定看護師、感染管理認定看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師などがオススメ。これらは2010年の調査で認定看護師数のトップ3だった資格であり、皮膚・排泄ケアが1,132名、感染管理が960名、緩和ケアが754名でした。組織を横断してケアチームとして仕事が出来る、これらの認定看護師は“安全管理部”といった特殊な部署に属していたり、看護部長直属になっていたりと様々な形で、特定の病棟には属さずに仕事をしています。病院の方針にもよりますが、今もっとも専門的な仕事ができる認定資格と考えて間違いないでしょう。
その他、特定の病棟で専門性を発揮する認定資格には新生児集中ケア認定看護師、糖尿病看護認定看護師などが挙げられます。糖尿病看護の認定資格を取得した看護師の中には、セルフ・コントロールの指導を全面的に任されるなど、医師からも一目置かれている方もいるそうです。どこか“医師の補助者”的な見方をされてしまうことの多い看護師ですが、医師と対等な医療従事者として高度な仕事をしたいのであれば、認定資格や専門資格はあなたの大きな武器となるはず。大学病院や総合病院では、こういった未知の可能性を切り拓くパイオニアになることだって可能なのです。
病院求人のポイント4点!一歩先を行く看護師へ
- 総合病院では未経験の業務を行う看護師がいるのが当たり前!ゼロからのスタートでもOK!
- 認定看護師や専門看護師の資格を得るための実務経験が積めるのは大規模病院だけ!
- 未知の診療科に配属されることも多いので、新鮮な気持ちで働ける!燃え尽き症候群の予防に最適!?
- 多くの部署があるため、配属先の希望が通らなかったり自由がきかないことも…
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