月給50万!?夜勤専従看護師でお給料アップ♪

  • 今の労働基準法では、22時から5時までの夜間労働に対して割増の給与を出すことが義務づけられています。この割増率は基本給の25%以上となっており、夜勤であればそれだけで給与が大きくアップするわけです。看護師の場合には最初から夜勤手当の額面が決められていることが多く、1回あたり10,000円~15,000円になることも。となれば、常に夜勤を行う夜勤専従看護師の給与相場が高くなるのも納得ですね。月給が40~50万に達するという人も珍しくなく、給与第一という看護師さんにとっては非常に魅力的な働き方といえるでしょう。
    ただ、一方で夜勤専従看護師は激務であることも知られています。夜勤に入る看護師に万歩計をつけてみたところ、翌朝には平均して15,000歩~20,000歩を示していたというデータもあるほど。女性の平均身長159cmから算出される1歩の長さは72cmですから、20,000歩となると16.4kmになります。一般の方が1日に16kmも歩くことはほとんどないでしょうから、これだけでも夜勤の過酷さがよく分かります。
    夜勤専従看護師を希望している人は、“給料が良いけれど過酷”という事をよく認識し、ある程度の覚悟を持って入職する必要がありそうですね。
  • 夜勤専従

夜勤専従看護師の実情~過酷な面にも目を向けて

  • メリット
    給与25%アップ
    3交代夜勤
    約9時間勤務
    2交代夜勤
    約16時間勤務
  • 2交代制の病院では、1回の業務時間が16時間を超えることも珍しくないとされる夜勤。労働基準法では1日の労働時間が8時間と定められていますが、これが守られている病院など聞いたことがありません。もっとも労基関連法をしっかり守っているのは公務員くらいだと思いますので、民間に勤める以上、8時間に留めるというのは無理でしょう。しかし、16時間ともなれば、体調管理に大きな影響が出るのは間違いありません。
    1999年に労働科学研が調査したデータでは、“120分程度の仮眠では16時間夜勤の疲労軽減効果は全く認められない”とされており、やはり夜勤という働き方が、かなりの身体的負担を伴うことは覚悟しておくべきでしょう。間に休憩、仮眠があるから大丈夫と言い切れるものではないのです。また、オーストラリア大学のドーソン氏が研究した結果によれば、夜勤開始から13時間後には血中アルコール濃度0.05%の泥酔状態と変わらないほどに集中力が低下してしまうそうです。夜勤ではメディカル・インシデントが起こりやすく、昼間の病棟勤務に比べていっそうの注意を要します。
  • 長時間労働を改善する取り組みに注目!
  • 長時間労働を改善する取り組みに注目!

    もちろん、こういった過酷な労働環境を少しでも向上しようという動きもあります。2011年に厚生労働省がやっと重い腰を上げて、“看護師等の雇用の質の向上のための取り組みについて”という通知を出し、労働環境の改善に向けた支援を開始。強制力のある法令を出したわけではありませんが、通知は保健局長、雇用均等・児童家庭局、労働基準局、職業安定局、医政局という5部署の連名となっており、現場に対しても一定のプレッシャーがかかるもの。まったくの無視を決め込んで過酷な労働を強い続けるのは難しかったはずです。
    ちなみに国際的には、ILO(国際労働機関)が“看護職員の雇用、労働条件および生活状況に関する条約”というものを定めており、看護師の勤務条件に多くの注文をつけています。たとえば、1日の労働時間は8時間以内とし、残業を含めても12時間以内に留めること。週休は継続する36時間以上を与えること。そして、シフトを組む際には12時間以上の継続する休息を入れること、など公務員ばりの条件を規定しているのです。一応、日本医療労働組合連合会は上記のILO看護条約に則した労働環境の改善を訴えてきていますし、ナースウェーブという看護師闘争も20年以上にわたって行われています。実際、ナースウェーブでは看護師の負担を減らすための増員を求めて署名運動をしたりと、地道な努力を重ねてきました。ですがご存じの通り、今のところ実を結んでいるとは言えない状況が続いています。
    しかし、確実に前進している部分もあるのです。ようやく2013年の2月に、日本看護協会がまとめた“看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン”が完成。日本の看護師業界はトップダウンの性格が強いので、全国の病院の看護部長などに大きな影響を与えている日本看護協会が、こういった指針を打ち出したことで、徐々に変化が生じていく可能性は高いといえます。

  • 夜勤専従看護師の労働時間制限が撤廃された!?

    もともとは夜勤専従看護師の場合、労働基準法によって大きな制限を受けることがない代わりに、診療報酬によって制限がかけられていました。入院基本料算定要件では、1ヶ月に夜勤専従看護師が勤務できるのが144時間までとなっていたのです。ただ、日勤看護師との引き継ぎなどが行われる夜勤シフトの前後30分については144時間に含めなくて良いことになっており、出勤日数×1時間+144時間というのが実質的な制限でした。
    さらに、特別な制限を受けないとはいっても一般的な労働基準法の制限は適用されていましたから、時間外労働を除けば週40時間を超過することは出来ません。つまり、夜勤専従看護師は1週間に2回程度しか出勤できないということになっていたのです。また、診療報酬の算定基準として、夜勤専従看護師を配置している病院の場合、その看護師に日常的な日勤を課すことは許されていません。そのため、夜勤専従看護師であれば出勤日数を抑えて体力維持に努めるという働き方が可能だったのです。
    しかし、この144時間制限の規定が削除されてしまったことで、夜勤専従看護師の出勤日数が増える傾向となってしまいました。一応、看護師確保法によれば夜勤は月8回までとなっていますが、診療報酬による規制がなくなってしまったことは明らかなマイナスです。このあたり、時代に逆行するような改定が行われたことは非常に残念ですね。
    ただ、夜勤であれば労働時間単位の給与は明らかに高くなりますから、体力的に不安がなければ、賢く稼ぐことができるでしょう。また、日勤と夜勤がバラバラに組まれるシフトでは睡眠リズム、体内時計(サーカディアンリズム)が狂いがちですが、いっそ夜勤だけになってしまえば一定のリズムで働くことができます。中には「夜勤だけのほうが楽!」とおっしゃる看護師さんもいらっしゃいますので、身体に合うようなら長く続けることも苦ではないでしょう。

  • 夜勤専従看護師の労働時間制限が撤廃された!?

求人募集を探す4原則!夜勤専従看護師の特徴

  • 夜勤手当で賢く儲ける!金額は1晩あたり15,000円以上になることも!
  • 労働時間あたりの給与は日勤の1.25倍以上!月給50万円を実現する看護師さんも!
  • 夜勤1回あたりの歩行距離は16.4km!?夜勤の過酷さは一般人の比じゃない…
  • 月あたりの労働時間144時間の制限が撤廃されたことで、体力的には厳しさを増した!?

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