看護師需要は10万人超!?~大阪府は求人の宝庫!

  • 大阪府内の病院にある病床数をすべて合計すると110,119床になります。仮に府内すべての病院が7:1看護を目指すのであれば、病棟看護師15,731名が勤務に入っている状態にしなければなりません。24時間365日ずっと1万5,000人が勤務している状態にするのであれば、雇用する病棟看護師は5万人を優に超えるでしょう。もちろん、これは病棟看護師だけの数字です。実際にはICU、手術室、外来担当といった役回りの看護師も必要になりますから、もっと多くの看護師が必要。それに加えて、クリニック勤務の看護師、訪問看護師、介護施設の看護師がいることを加味すれば大阪府全体では10万人ほどの看護師が必要になります。近畿地方最大の都道府県である大阪には、膨大な看護師需要があるのです。もちろん他府県から通勤する看護師も多くいらっしゃると思いますが、そういった方々を受け入れたとしても充分な数の求人枠があります。
    大阪府内にある病床数20以上の病院は501院、19以下の診療所は8,238ヶ所。大病院から無床クリニックまで多数の医療機関が揃っていますから、妥協することなく、希望する求人が見つかるまで粘り強く転職活動を進めていきましょう。関東の首都圏では、東京や神奈川といったエリアでさえ、医療機関の数が人口増加に追いついておらず、人口あたりの医療機関数が少なくなっていますが、大阪府はそういったこともありません。人口あたりの病院数でも47都道府県中30位に踏みとどまっています。(ちなみに東京40位、神奈川47位)あらゆる側面から見て、大阪府は看護師転職に有利な土地なのです。
  • 大阪
  • ちなみに、近年、公立病院の統廃合が増えていますが、ここ大阪府も例外ではありません。2010年3月には松原市の市立松原病院が閉院し、病床100床を民間病院である松原徳州会病院に移管する手続きが行われました。この時は病院存続を求める市民が松原市長である中野考則氏の解職を求めてリコール運動を起こすまでの事態に発展しました。最終的に解職請求に必要な有権者の3分の1に相当する署名が集まることなくリコール騒動は収束しましたが、一連の動きは大きな話題を呼びました。
    また、2015年には大阪市の市立住吉病院を閉院し、大阪府立急性期総合医療センターに統合しようという動きもあります。存続誓願の署名運動なども盛り上がっていますが、一転存続となる可能性は低いでしょう。一応、小児・周産期医療が空白化することのないよう、跡地に民間病院を誘致する計画が浮上していますが、手を挙げる病院が出てくるかどうかは不透明です。
    このように公立病院が次々に閉鎖・縮小へと追い込まれているのは、医師不足や看護師不足のほか、赤字経営が続いている病院が多いことなどが挙げられます。公立である以上、地域医療のために必要であれば赤字でも運営を続ける意味はあるのでしょうが、それも限度を超えれば許容されません。地域医療の存続と財政面の狭間で、これからも公立病院は揺れ続けるのでしょう。一昔前は公務員に準ずる待遇を受けられることから、公立病院の看護師になることが1つのステータスでした。しかし現在、公立病院だからといって安定雇用が約束されるという状況ではなくなってきています。

大阪府の特選看護師求人リスト

倒産する病院多し!?~大阪府の看護師求人事情

  • basic data
  • 病院数
    501ヶ所
    診療所数
    8,238ヶ所
    高齢者人口
    1,773,824人
    後期高齢者人口
    719,952人

    ※2013年6月時点のデータです

2008年に、信用調査機関である東京商工リサーチが行った調査では、大阪府は1年間に倒産した病院数が全国の都道府県でワースト1だったとされています。一因としては、大阪は料金にシビアな人が多く、ジェネリック医薬品を処方する病院だと医療費を抑えられると分かればそちらに患者が流れるなど、病院にとって“固定客”が確保しづらい風土であるためとも言われています。
医師や看護師といった医療従事者にとっても病院の倒産は非常に大きな問題。勤務先の病院が倒産してしまえば仕事を失ってしまう恐れもあるのですから。ですから、転職先を探すにあたっては、病院の経営状態にも気を配ることが必要です。しかし、まさか面接の時に「おたくの経営状態はいかがですか?」と聞くわけにもいきません。そこで、転職の際にはコンサルタント会社を通すことをオススメします。優秀なコンサルタントであれば病院の経営状態に関する情報も掴んでいますので、倒産のリスクがある医療機関を避けられる可能性が上がるんです。転職は人生の一大転機ですから、後悔することのないように慎重を期すことが大切です。

  • 大阪府の医師偏在問題を探る!

    大阪府は人口10万人あたりの医師数が260.7名となっており、全国平均の230.4名を上回っています。ですが、一部の医師が飽和している地域が大阪府全体の数値を大きく押し上げている部分があり、府内全域で医師が充足しているわけではありません。他の多くの都道府県では県庁所在地だけに集中しているケースが多いのですが、大阪の場合には大阪市だけに集中しているわけではないのが特徴。医師が足りている地域と足りていない地域が明確に二分されています。そうした状況を把握するために、2次医療圏ごとの医師数を確認してみましょう。

2次医療圏別の医師数(人口10万人あたり)

医師数 全国平均との乖離
豊能保健医療圏 336.8人 +106.4人
三島保健医療圏 243.5人 +13.1人
北河内保健医療圏 210.7人 -197人
中河内保健医療圏 172.7人 -57.7人
南河内保健医療圏 251.6人 +21.2人
堺市保健医療圏 212.5人 -17.9人
泉州保健医療圏 196.9人 -33.5人
大阪市保健医療圏 326.7人 +96.3人
大阪府平均 260.7人 +30.3人

以上のように、大阪府全体では全国平均を上回っているものの、医療圏によって医師充足度に大きな差があることが分かります。特に中河内と泉州医療圏は人口10万人あたり200人を下回っており、深刻な医師不足であることが窺えますね。ちなみに、中河内に属するのは東大阪市・八尾市・柏原市の3自治体、泉州は和泉市・泉佐野市・岸和田市など6自治体。一般に人口規模や経済規模の大きな都市ほど医師数が多くなることが多いのですが、東大阪市の含まれる中河内医療圏で医師不足なのは意外な印象を受けます。また、堺市医療圏が、政令指定都市でありながら府内平均を下回っているのも印象的。
逆に箕面市、池田市、吹田市、豊中市から構成される豊能医療圏が、大阪市をしのいで大阪府内で一番医師充足度の高い地域となっています。
一般に看護師数は医師数に比例するため、医師充足度の低い地域では看護師も足りていない可能性が高いと言えるでしょう。看護師不足の地域では、それだけ需要が高くなっていますので早期に転職先を決めたい方はあえて医師充足度の低いエリアを狙うのも手です。

大阪府の看護師求人の4原則

  • 11万床を超える病床をもつ大阪府は10万人規模の看護師需要がある転職有利なエリア!
  • 大阪府の看護師平均年収は491万円!近畿圏では京都に次ぐ高給与水準です!
  • 大阪府は病院の閉院、倒産率が全国屈指…転職する時は病院の経営状態をチェックして!
  • 中河内医療圏に属する岸和田市や泉佐野市などは人材不足!看護師需要が非常に高い!

 

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