南河内全体を視野に！～河内長野市の看護師求人事情
河内長野市の医療機関数は、病床数20床以上の病院が8院、19床以下の診療所が79ヶ所となっており、大阪府の自治体としては決して多いほうではありません。残念ながら、河内長野市限定で探した場合、確実に希望条件を満たした医療機関が見つかるとまでは言えないと思います。しかし、転職という人生の一大転機であっさり妥協するのも考え物。そこで、河内長野市にお住まいの看護師さんは、市が属している南河内2次医療圏全体に視野を広げ、近隣全体を対象に転職活動を行うことをオススメします。南河内医療圏に属している大阪狭山市や富田林市、羽曳野市といった自治体は、全体的にそれほど病院数の多いエリアではありませんが、医療圏全体を見渡せば希望条件を満たした職場が1つ2つは見つかるものです。医療圏は異なりますが、隣接している堺市や和泉市を探してみるのも良いでしょう。通勤時間がそれほど気にならないなら、多少離れた地域を含めても構いません。大阪府は近畿最大の商業圏で人口も多いですから、探し方次第ではアッと驚くような好条件で転職することも充分に可能だと思います。
河内長野市の看護師求人DATA一覧
河内長野市は救急病院が不足～看護師求人への影響は？
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- 病院数
- 8ヶ所
- 診療所数
- 79ヶ所
- 高齢者人口
- 26,310人
- 後期高齢者人口
- 11,079人
※2013年6月時点のデータです
全国的に問題になっている救急車のたらい回し問題ですが、この河内長野市を含む南河内2次医療圏においては特に深刻な状態が続いています。南河内医療圏には19ヶ所の救急告示病院が存在しており、一見すると極端に不足しているようには見えません。しかし2008年、大阪府全体では救急搬送時の病院選定を終えるまでの平均照会回数が1.6回だったのに対し、南河内医療圏では2.0回となっています。しかも、南河内から他の医療圏に圏域外搬送を行う比率が20.6％とかなり高い状態になっていたのです。
実際、2007年には南河内医療圏に属している富田林市の助成が病院の受け入れ拒否によって処置が遅れたことにより死亡しました。この地域では救急病院が徐々に減少しており、このままでは事態が悪化する一方。早急な対策が望まれます。
これは、南河内医療圏だけの問題ではなく、そもそも大阪南部は全体的に救急病院が足りていません。南大阪を代表する都市である堺市には救命救急センターが存在しませんし、近隣の泉州医療圏でも救急病院の減少によって円滑な病院選定に支障をきたしているため、原則として当番病院が患者を受け入れるという当番制を開始するに至りました。もはや河内長野市、南河内医療圏だけの問題とはいえない救急病院の不足。少しでも早く充分な数の救急病院が整備されるよう対策を施してほしいものですね。
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河内長野市で実際にあった！心温まる医療の話
これは看護師の仕事と直接関わるような話ではありませんが、河内長野市で実際に起こった心温まる医療関係の話題を紹介したいと思います。
2009年9月、ある河内長野市の病院で、分娩中に心拍数が下がり危険な状態に陥った胎児がいました。緊急帝王切開をしなければならない状況となり、呼び出した麻酔科医はすぐに家を出たのですが、あいにく交通渋滞に捕まってなかなか病院に辿り着くことができませんでした。その麻酔科医は、河内長野警察署に電話して「このままでは赤ちゃんが死んでしまう。なんとか助けてもらえないか」と懇願。これを受けて河内長野署は“緊急性があり職務範囲に含まれる”と判断し、通常のルールにはない要請にも関わらずパトカーを出動させたのです。パトカーは麻酔科医をピックアップしてサイレンを鳴らし緊急走行。あと10分、麻酔科医が来なければ赤ちゃんは死亡するかもしれない…というギリギリのタイミングで病院に到着し、無事に緊急手術を行うことができました。
結果、手術は問題なく終わり、母子とも健康だということです。
患者のために警察へ協力を仰いだ医師の判断、柔軟な対応でパトカーを出した警察の判断…これらが噛み合って1つの命が救われました。医療従事者として、看護師もまた瀬戸際の判断を迫られることがあります。そんな時、正しい判断で患者を救える…そんな人材でありたいものですね。 
看護師転職のポイント～河内長野市求人事情
- 河内長野市のある南河内医療圏は救急の圏域外搬送率20％…救急病院の拡充が必須！
- 病院数8院＆診療所数79ヶ所と少な目の河内長野市。求人探しは近隣エリアにも目を向ける必要アリ！
- 大阪狭山市や羽曳野市、富田林市など、河内長野と同じ医療圏に属する都市と両にらみで転職活動を！
- 近隣には堺市や和泉市といった医療機関が豊富なエリアも多数！通勤時間に目を潰れば求人も豊富です！
