病棟看護師にはやや不利!?~箕面市の求人事情

箕面市には一般病床をもつ病院が8院、診療所が109院あります。これはいずれも大阪府内全体からすると高い数字ではありません。しかし、一般病床を持たず精神科病床345床だけを稼働させている箕面神経サナトリウム、療養病床199床だけを稼働させている照葉の里箕面病院などを加えれば病院数はもう少し多くなります。療養病棟、精神科病棟での勤務に関心がある方はそういった医療機関を狙ってみるのも良いでしょう。 また、病院数こそ少ないとはいえ、一般病床だけで100床を超える規模の大病院が複数ありますので、そういった病院の病棟看護師が不足しているようなら好条件の求人を見つけることができるかもしれません。
もし、箕面市内に魅力的な求人が見当たらないようなら、隣接する茨木市や池田市、兵庫県川西市といったエリアとの両にらみで転職活動をしてみても良いでしょう。大阪市や堺市といった中心都市と比べれば医療機関の数では見劣りしますが、決して目立って不利な地域というわけでもないと思います。

特選求人ガイド~箕面市ver

医療ネット構築に注力する箕面市~看護師転職市場は?

  • basic data
  • 病院数
    8ヶ所
    診療所数
    109ヶ所
    高齢者人口
    29,396人
    後期高齢者人口
    12,724人

    ※2013年6月時点のデータです

箕面市は2008年度に総務省が行った地域ICT利活用モデル構築事業に参加して、地域医療ネットワークの構築を行いました。箕面市の中核病院である箕面市立病院と周辺の診療所がネットワークに参加し、プライマリ・ケアを行う“かかりつけ医”と中核病院の医師が患者の治療情報を共有するシステムを整備したのです。これにより、かかりつけ医が1次医療を行いつつ、重症の患者や専門治療が必要な患者だけを市立病院に紹介。その際、検査結果のデータや患者の情報を市立病院とスムーズにやりとりできるようになったわけです。また、病状が安定した患者をかかりつけ医に逆紹介して経過観察を依頼する場合も、必要な情報をスムーズに伝えることが可能になります。プライマリ・ケアと急性期医療を役割分担し、必要に応じて各医療機関を受診できるようにするためには、こうしたネットワークが不可欠です。箕面市は国のモデル事業に参加することで資金的な問題をクリアし、いち早く地域医療ネットワークを整備することに成功したのです。

  • 箕面市に高齢化のビッグウェーブが訪れる!?

    箕面市の人口ピラミッドを見てみると、60代のいわゆる団塊の世代に相当する世代が突出して多いことが分かります。1970年に57,414人だった人口が1980年には10万人を突破、さらに1990年に12万人に達し、その後はほとんど横ばいになっていることから見ても、高度経済成長期の終盤に多くのファミリーが転入してきたことが窺えます。つまり、箕面市は典型的なニュータウン的傾向を持つベッドタウンとして機能しているといえそうです。こうした自治体に共通しているのが、団塊の世代が70代に差しかかる近い将来、高齢化が一気に加速するということ。核家族化によって高齢者の世帯が子ども世代のサポートを受けることが徐々に難しくなっており、高齢者を主な対象とした訪問看護サービス、デイケアなどの需要が急増するのはほぼ間違いないと思われます。上述した医療情報ネットワーク構築についても、将来のための準備と捉えれば自然ですね。
    この地域の看護師さんが将来的な安定雇用を求めて転職するのであれば、高齢者のケアを主眼とした医療機関、介護施設などをターゲットにするのが賢明でしょう。高齢者の寿命はどんどん延びていますから、老年人口が減るのはずっと先のこと。高齢者ケアの仕事は向こう数十年にわたって高い需要を保つと考えて間違いありません。しかも、慢性期医療や介護の場合、必要なのは医師よりも看護師や介護士といったコメディカルスタッフです。やや聞こえは悪いですが、看護師などの職種にとって高齢化は“安定雇用の大きなチャンス”といっても過言ではないのです。

  • 箕面市に高齢化のビッグウェーブが訪れる!?

看護師求人の4原則~箕面市編

  • 箕面市の一般病院は8院…しかし精神科病院と療養病床の病院を合わせれば求人は充分!
  • 市立病院が医療情報ネットワークを構築しているなど、医療環境の整備は抜群!
  • 箕面市は団塊の世代が突出した典型的なニュータウン。高齢化に伴い介護系看護師の求人が激増する!?
  • 箕面市単独ではなく、茨木市や兵庫県川西市など隣接エリアの求人にも目を向けるとGood!

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