堺市の病院数は府下No.2!~看護師求人も活発!?

政令指定都市にもなっている堺市は病院数、診療所数ともに県庁所在地の大阪市についで大阪府内第2位です。1市だけで2次医療圏を構成する自治体だけあって、転職先候補となる医療機関には事欠きません。大規模病院も多いので、高度な診療科目に携わりたい方やオペ室勤務を目指したい方にとっても理想的な環境。800床を有する独立行政法人国立病院機構近畿中央胸部疾患センター、762床の独立行政法人労働者健康福祉機構大阪労災病院、969床の錦秀会阪和第二和泉北病院など、かなりの規模をもった病院が多く存在しています。
堺市内にお住まい看護師さんはもちろんのこと、隣接している松原市や和泉市、河内長野市、大阪狭山市などの看護師さんにとっても魅力的な転職先だと思います。一般病床数5,412床、総病床数12,899床の堺市なら必要な看護師の数も相当です。高齢化が進む今、老人保健施設や訪問看護ステーションでの需要も増加していくでしょうから、看護師を必要としている職場は相当の数にのぼるでしょう。仮に周辺都市から看護師が集中しても、堺市のキャパシティなら問題なく受け入れられるはずです。

高給看護師求人TOP10~堺市編

看護師求人の最前線~堺市は周産期医療に課題アリ!?

  • basic data
  • 病院数
    40ヶ所
    診療所数
    713ヶ所
    高齢者人口
    205,118人
    後期高齢者人口
    88,757人

    ※2013年6月時点のデータです

堺市は政令指定都市だけあって、1市だけで2次保健医療圏を構成しています。基準病床8,590床に対して、既存病床9,661床となっており、一見すると非常に医療機関の充実したエリアであるように感じますが、決して問題がないわけではありません。全国的にも不足している周産期医療の医療機関が足りていないのです。
現在、堺市内にある分娩可能な医療機関は病院が7院、診療所が9ヶ所となっており、年間6,000件の分娩が可能な体制を整えていますが、年に2,000件の分娩を他の医療圏に依存している状態。これだけでも大きな問題なのですが、特に注目するべきはハイリスク分娩に対応できる医療機関が少ないこと。MFICU(母体胎児集中治療室)についてはゼロで、NICU(新生児特定集中治療室)はベルランド総合病院の9床が稼働しているだけ。市内で対応できないハイリスク患者は、泉州医療圏に属する和泉市の府立母子保健総合医療センターに搬送しているのが現状です。非常に人口の多い都市ですから、ハイリスク患者に対応できるMFICUやNICUを含め、周産期病床を増やしていく努力が望まれるところですね。人口に対して設備が足りていない状況ということなので、産婦人科に転職した場合は多忙になる可能性が高いかもしれません。ただ、逆に言えば人手が足りない状況の病院が多いということなので、転職それ自体は容易になりますし、高給の求人を探すのも難しくないでしょう。

  • 堺市には救命救急センターが存在しない!?

    堺市は医療機関の数こそ多いですが、実は救命救急センターが存在しません。もちろん救急指定の病院は少なからずありますが、救急専従スタッフが多く24時間体制で受け入れ可能な救命救急センターがないのは、堺市医療圏にとって大きなマイナスと言わざるを得ません。また、これは堺市だけの問題ではないのです。大阪南部には大阪狭山市にある近畿大学付属病院、泉佐野市にある泉州救命救急センターの2院にしか救命救急センターが設置されていません。南大阪の救急医療を充実化するためにも、堺市に救命救急センターを設置することは大きな意義があります。
    ちなみに、堺市内の救急搬送時間は11分程度と優秀な数字ですが、これは管内の2次医療機関への搬送時間が平均7分28秒と短いためです。実は救命救急センターに搬送するべき重症患者だけに絞ると、管外の3次医療機関まで搬送しなければならないために、平均20分20秒もかかっています。少しでも早く医療機関に運ぶべき重症患者の搬送に時間を要している現状は、決して放置できるものではありません。
    もちろん堺市側も救命救急センターの必要性は痛感しており、市立堺病院を移転させ、堺市救命救急センター(仮称)へと発展させる計画を進めています。もし、救命救急センターでの勤務を希望されているのであれば、こうした病院再編のタイミングを待って転職活動を行うのも1つの手かもしれません。ただ、今の待遇に不満があるのなら、いつになるか分からない移転を待つより、いったん2次救急病院に転職し、将来改めて堺救命救急センターに転職を目指すほうが賢明でしょう。
    いずれにしても、市が公立大規模病院を設置する計画を立てるほどの大きな医療市場規模をもつ堺市は、病院の経営状態も安定している可能性が高いといえそうです。大阪府南部で転職を考えている看護師さんにとって、堺市は理想的なエリアの1つと断言できます。

  • 堺市には救命救急センターが存在しない!?

求人探しの鉄則!看護師転職in堺市

  • 堺市は医療機関数が府内第2位!看護師需要が多く、近隣の和泉市や松原市の方にもチャンスが!
  • しかし、ハイリスク分娩に対応できる医療機関がほとんどない堺市…周産期医療の拡充が課題!
  • 堺市では年間2千件の分娩を他医療圏に委ねざるを得ない現状…だからこそ産科の看護師需要は旺盛!
  • 現状、救命救急センターがない堺市…しかし、市立病院を再編して設置する計画アリ!

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