病棟看護師だけで1万人超!~滋賀の求人事情!

  • 県内には病床数20以上の病院が53院、19以下の診療所が995ヶ所存在していますが、正直なところ、これは決して多いとは言えません。首都圏や近畿圏の主要都市であれば、1市で滋賀県全体より多くの医療機関を抱えているところも珍しくないほど。特に病院総数は47都道府県で44位と、下から4番目。人口10万あたりの病院数は3.76院となっており、これは全国ワースト2の46位。やや病院不足なのは否めません。
    しかし、これを病床数で見ると、滋賀県内の全病院合計で14,914床と、けして悪くない数字です。もし滋賀県内の病院がすべて看護師配置基準7:1を満たしたと仮定すると、必要な病棟看護師は2,130名。もちろん、常時この人数が勤務していなければならないので、雇用する看護師は1万人以上になるはず。そこに外来担当やオペ室、ICU担当などを加えれば県全体の看護師需要は決して少なくありません。県内在住の看護師さんが好条件の転職先を見つけるのは難しくないでしょう。
  • 滋賀

好条件の看護師求人まとめ~滋賀編

滋賀は医師・看護師の偏在が顕著…でも求人は多い!?

  • basic data
  • 病院数
    53ヶ所
    診療所数
    995ヶ所
    高齢者人口
    309,725人
    後期高齢者人口
    151,720人

    ※2013年6月時点のデータです

滋賀県における最大の医療的な課題といえば、医師の偏在問題でしょう。滋賀県では大津市、草津市、栗東市、守山市、野洲市の5市で、2003年から2010年までの7年間に医師が89名増えていますが、これに対し東近江、湖東、湖西、湖北といった地域では71名減少しています。要するに医師数がある程度足りているはずの都市部ではますます医師が充足していくのに、もとから医師数が足りない郊外ではさらに減っているわけです。
医師も人間ですので、やはり最近の若い医師は利便性に難のある郊外勤務を避ける傾向が高いですし、もともと人手不足の郊外病院は、都市部に比べて労働環境が過酷になりがちである、という点も、その傾向に拍車をかけています。加えて、今まで郊外で開業していた団塊の世代の医師が順次定年を迎えていますので、この傾向は増しこそすれ、減少する兆しは見えません。一般的に、看護師の充足率は医師の充足率に比例しますから、やはり郊外の医療圏では、看護師をはじめとするコメディカルスタッフの不足も顕在化してきています。これでは、住んでいる場所によって命に格差が生まれてしまう、と警鐘を鳴らす意見は多いですが、一朝一夕で解決する問題ではありません。
しかし、もし確実に転職したいと考えているのであれば、こういった人材不足の地域を選ぶのは1つの手。仕事の負担はやや多いかもしれませんが、病院を選べば給与面では十二分に交渉の余地があります。忙しくても高給が欲しいという方や、人材不足の地域で地域医療に従事したいという看護師の鑑のような方がいれば、こういった地域での勤務を検討して頂きたいと思います。

  • 医師は不足気味…でも、医療圏別の病床数は問題ナシ!?

    それでは、ここで滋賀県の2次医療圏ごとに病床数がどれくらい充足しているか見てみましょう。

滋賀県の2次医療圏別病床数

基準病床数既存病床数過不足
大津保健医療圏2,997床3.164床+167床
湖南保健医療圏2,320床2,608床+288床
甲賀保健医療圏1,237床1,120床-117床
東近江保健医療圏1,877床2,280床+403床
湖東保健医療圏1,110床1,200床+90床
湖北保健医療圏1,218床1,277床+59床
湖西保健医療圏391床406床+15床

以上から、病床数そのものは全医療圏とも基準病床数を満たしていることが分かります。もちろん、基準病床というのは、各都道府県が実現可能な範囲で定めるものなので、基準病床を満たしているから必ずしも足りていると断言できるものではありませんが、少なくとも明らかに足りないという状況でないことは確実だと思われます。
人的資源の偏在問題を抱えているにもかかわらず病床数が充足しているということは、滋賀県の場合、ハード面では特に問題ないがソフト面(人材面)に大きな問題があるということになります。看護師の配置基準は入院患者数に対して7:1、10:1などと定められているわけですから、基本的に病床数に対して1/7、1/10を配置することになるはず。となれば、病床が足りているのに人材が不足している現在、看護師は引く手あまたということになります。滋賀県で転職を目指す看護師さんにとっては喜ばしい状況と考えて良いでしょう。

  • 滋賀県は新生児死亡率が47都道府県ワースト!?

    2004年、2005年、2006年の3年間にわたって調査されたものなので、データが少し古いのは否めませんが、実は、滋賀県は新生児(生後4週未満)の死亡率が非常に高いという事を御存じでしょうか。

新生児死亡率の推移(新生児1,000人あたり)

  • 2004年 2.2人  47都道府県中ワースト3位
  • 2005年 2.1人  47都道府県中ワースト1位
  • 2006年 2.0人  47都道府県中ワースト3位

滋賀医科大学小児科と大津赤十字病院の調査によれば、この現状は、NICU専任医師数が足りておらず、産科の医師も少ないにも関わらず、出生率が高いことが影響していると言われています。
この現状を、看護師の力ですぐに改善できるとは思いませんが、少しでも改善していきたいと思われる方は、産婦人科やNICUの看護師を目指すのも良いのではないでしょうか?
人材不足の医療機関、診療科目では常に多くの看護師需要がありますから、好条件で転職するチャンスと捉えることもできます。人材不足を解消して患者さんを救える上に自身の待遇が向上するとなれば、まさに良いことずくめです。

滋賀で看護師求人を探すなら~4大ポイント

  • 滋賀県内の病床合計は14,914床!病棟看護師だけで1万人規模の需要アリ!
  • 大津市など都市部に医療スタッフが集中しており、湖北、東近江など郊外は人材不足…
  • 病床数が充足しているわりにスタッフ不足の医療圏が多く、看護師需要は非常に高い!
  • 新生児死亡率が47都道府県ワーストを記録…NICUや産婦人科の看護師さんは今すぐ駆けつけて!

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