• 看護師需要は4万超!?~兵庫は求人の穴場!

    • 兵庫県内に存在する病床数20以上の病院は317院、19以下の診療所は4,951ヶ所です。これらは、いずれも近畿圏で大阪府についで多くなっており、兵庫県が非常に転職先を探しやすい都道府県であることが窺えます。多くの場合、こういった大都市を保有する都道府県は隣県の看護師に雇用を奪われることを計算しなければなりませんが、兵庫県はおとなりが同じく医療機関の豊富な大阪府。都市の規模から考えると、むしろ兵庫から大阪に通勤する看護師のほうが多くなりますから、そういった意味でも有利といえます。
      ちなみに兵庫県の病院にある病床数をすべて合計すると64,393床。仮にすべての病院が看護師配置基準7:1を目指すとすれば、常に9,199名の看護師が病棟にいなければなりません。この状態を維持するためには兵庫県全体で4万人以上の病棟看護師が必要になるはずです。ここに外来、オペ室といった病棟以外の看護師を加え、さらに無床クリニック、訪問看護ステーションなどで働く看護師を加えると、トータルの看護師需要は相当数にのぼるでしょう。兵庫県内の看護師さんが転職先を探すのは非常に容易だと思います。
      ただ、医療機関がやや神戸市近辺に集中しているのは否めず、神戸市から離れれば離れるほど選択肢が狭まるのは確かです。特に丹波、但馬医療圏にお住まいの場合は都市部の方を比べて不利になるかもしれません。

    兵庫県の特選看護師求人BEST10

    兵庫県の医療事情~病床不足は看護師求人増加の兆し!?

    • basic data
    • 病院数
      317ヶ所
      診療所数
      4,951ヶ所
      高齢者人口
      1,263,684人
      後期高齢者人口
      608,361人

      ※2013年6月時点のデータです

    今では全国的な傾向となりつつある医師の偏在ですが、面積が広い上、神戸市という県内の人的資源が一極集中しやすい大都市を有している兵庫県もまた、深刻な偏在問題を抱えています。神戸、阪神、播磨、丹波、但馬、淡路といったエリアから構成されている兵庫県ですが、人口の90%以上は神戸、阪神、播磨エリアに住んでいます。人口が多ければそれだけ医療機関の需要が高まり、必要な医師数も多くなるはず。ところが、神戸には神戸大医学部、阪神には兵庫医大という医師養成機関があるのに播磨地区には医学部がありません。そのため、播磨エリアは深刻な医師不足にあえいでいるのです。
    その結果、西播磨はとなりの県にある岡山大学から、東播磨は大阪大などから医師を派遣してもらうしかない状態が続いています。加古川市で心筋梗塞の患者が転送先が見つからないまま死亡したり、姫路市で救急車がたらい回しされたりといった事件が話題になりましたが、これは単なる不運などではありません。播磨地区の人材不足により、病院側に救急患者を受け入れるだけのキャパシティがないことが一因なのです。

    • 兵庫県は全体的に病床が不足している!?

      実は、兵庫県は医師の偏在と並び、病床数自体の不足も顕在化しています。それを具体的に把握するため、兵庫県の2次保健医療圏ごとに基準病床数と既存病床数をまとめてみましたので、以下のデータをご覧ください。

    2次医療圏ごとの病床数データ

    基準病床数 既存病床数 過不足
    神戸保健医療圏 15,522床 14,985床 -537床
    阪神南保健医療圏 8,778床 8,403床 -375床
    阪神北保健医療圏 6,775床 6,186床 -589床
    東播磨保健医療圏 6,339床 6,080床 -259床
    北播磨保健医療圏 3,372床 3,338床 -34床
    中播磨保健医療圏 5,576床 5,326床 -250床
    西播磨保健医療圏 2,811床 2,837床 +26床
    但馬保健医療圏 1,838床 1,657床 -181床
    丹波保健医療圏 1,368床 1,308床 -60床
    淡路保健医療圏 1,733床 1,705床 -28床

    以上のように、西播磨医療圏をのぞく全ての医療圏で既存病床数が基準病床数を下回っていることが分かります。兵庫県全体で2,257床が不足しており、これだけの病床不足が起きている都道府県はあまり多くありません。
    当然、この状況を打開するために近い将来、増床が行われる可能性が高いはず。実は、この増床が予想されるタイミングが転職を考えている看護師さんにとって大きなチャンスなのをご存じでしょうか?
    理由は簡単。7:1、10:1といった看護師配置基準は、入院患者と看護師の人数比で決められているのですが、増床した場合、看護師の人数も増やしておかないと看護師配置基準を満たせなくなる恐れがあるわけです。配置基準が下がってしまうと診療報酬の低下に繋がり病院経営にも影を落としますから、増床予定のある病院は何としても看護師が必要になります。要するに看護師需要が一時的に急増するわけですね。そうなると“需要と供給のバランス”が需要側に大きく傾き、転職者が有利な売り手市場になるのです。好条件での転職を実現したいのであれば、増床が見込まれる今このタイミングがベストといえるでしょう。

    兵庫の求人4つのポイント~看護師転職の秘訣

    • およそ6万5,000床の病床をもつ兵庫県!病棟看護師の需要は4万人規模!
    • 播磨地区は極端な人材不足…裏を返せば看護師需要が高く、好条件で転職するチャンス!
    • 西播磨を除く全ての医療圏が病床不足…増床にともなう看護師需要の波が来る!
    • 丹波、但馬など医療機関の少ない地域はやや不利…診療所を含めた幅広い転職活動が必要です!

     

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