奈良県で病棟看護師求人を探すなら北部が有利!

  • 奈良県にある病床数20以上の病院は71院で、人口10万人あたりの病院数は5.07院。これは47都道府県中34位と平均を割り込んでいます。これは、奈良市を含む北部は水準以上の病院数がある反面、南側の山間部は極端に病院数が少ない事が影響しているとみられます。しかし、その奈良県南部エリアにしても診療所は1,166ヶ所を数え、人口10万人あたりでも83.23ヶ所。47都道府県中16位という高い順位になっており、県南部にも診療所はそれなりの数が存在しているということになります。ですから、大規模病院での勤務を希望しているなら北部が有利ですが、クリニック勤務でも構わないのであれば全県にわたって一定数の転職先を見つけられる可能性があるということです。
    ちなみに奈良県内にある病床数合計は16,553床。仮に全病院が看護師配置基準7:1を満たすとすれば、常に2,365名の看護師が勤務中である必要があります。この状態を維持するためには最低でも1万人台前半の病棟看護師が必要。それに加えて手術室勤務や外来担当、老人保健施設などに勤務する看護師などが必要になりますから、すべてを合計した人材需要は2~3万人規模になるはずです。
  • 滋賀

奈良の一押し看護師求人まとめ

奈良は救急医療に難アリ~看護師求人への影響は?

  • basic data
  • 病院数
    71ヶ所
    診療所数
    1,166ヶ所
    高齢者人口
    351,305人
    後期高齢者人口
    165,503人

    ※2013年6月時点のデータです

奈良県で発生した医療問題の中でも、特に知名度が高いのは大淀町立大淀病院で発生した事件ではないでしょうか。これは、医療ミスに関する報道が過熱していた2006年、奈良県の町立大淀病院で発生した事件で、最終的に民事訴訟で責任の所在が争われるまでの騒動に発展しました。
ことの発端は、2006年の8月7日に、分娩のため入院していた患者が深夜0時過ぎに頭痛を訴えて意識を失ったというもの。当初、医師は子癇発作と判断して高次医療機関への搬送を決めましたが、19ヶ所の病院が満床を理由に受け入れを拒否。結局、患者は大阪府吹田市の国立循環器病研究センターへ搬送されたのですが、それは意識を失ってから約6時間後のこと。そこで頭痛の原因が子癇発作などではなく脳内出血であることが判明し、緊急手術と帝王切開が行われました。しかし、時既に遅く、男児は無事に生まれたものの、妊婦は1週間後に死亡してしまいました。この問題を毎日新聞がスクープとして取り上げ“いくつもの病院が受け入れ拒否”“患者を6時間放置”などといったセンセーショナルな記事を掲載したことから、まるで大淀病院が患者をほったらかし、加えて多くの病院が患者の受け入れを拒否して死亡させたかのように受け取られたことで、大問題になりました。
しかし、実際には搬送依頼から搬送開始までは3時間程度であり、受け入れを断った病院も満床が理由。脳内出血を子癇発作と診断したことについても、詳細な診断を大淀病院の設備で行うのは困難であり、“結果的に最善の対処ではなかったことは確かだが、医療ミスとまでは言えない”というのが最終的な結論でした。民事訴訟においても「医師や病院に過失を認めることはできず、仮に過失を認めたとしても患者の死亡に相当因果関係があるということはできない」という判決が出ています。
毎日新聞の医療機関に対する悪意さえ感じられる報道によって、大淀病院をはじめいくつかの病院が分娩の取り扱いを停止。非常に後味の悪い結果となりました。もちろん医療ミスではないにしても、患者を救命できなかったことについては反省があってしかるべきですが、すべての患者を助けられるわけではないのも医療の現実。医療従事者として、考えさせられる部分の多い事件といえますね。

  • 医師不足の奈良…しかし行政では問題解消の努力も!

    分娩の取り扱いに関し、思わぬ事件を抱えてしまった奈良県ですが、たしかに奈良県では産科医や小児科医、そして手術には欠かせない麻酔科医が慢性的に不足しています。まずは以下の表をご覧ください。

人口10万人あたりの医師数データ

奈良県日本全国
産科医34.2人39.4人
小児科医5.7人6人
麻酔科医82.1人94.4人

一見すると、全国平均からさほど乖離が無いようにも見えますが、これら3つの診療科目に関しては、全国的に医師不足が叫ばれており、たとえ全国平均を満たしていたとしても、けっして充足しているとは言えないのが現状。その点を加味すると、全国平均にすら届かない奈良県の産科医、小児科医、麻酔科医不足はかなり深刻なものといえます。
この問題に加えて、奈良県では県庁所在地である奈良市を擁し都市化されている北部に対して、山間部中心の南部で医師が不足するという医師偏在の問題にも悩まされています。特に大半が郡部で構成されている南和保健医療圏の医師不足は深刻です。
こうした問題を解消するために奈良県が進めているのが、奈良県立大に医師派遣センターを設置するという計画。奈良県各地の病院から派出可能な医師を募り、これを一元管理する事で、需要にあわせて効率的に医師不足エリアに医師を派遣するシステムを構築するそうです。このシステムが機能すれば、奈良市や生駒市、大和郡山市といった北和地域への一極集中を緩和し、東和医療圏、中和医療圏、南和医療圏といった人材不足の地域にも医師を廻すことが可能になるでしょう。
看護師数は医師数と比例しますから、医師不足の地域では看護師も不足していることが懸念されます。もし、人材不足を解消して山間部の医療へき地を救いたいという熱意ある看護師さんがいらっしゃいましたら、東和、中和、南和の各医療圏を狙ってみてはいかがでしょうか?

看護師求人の4大原則~奈良編

  • 奈良県の病院は北部に集中!特に南和医療圏はわずか6院と医療機関不足が深刻…
  • 医師偏在問題を抱えている奈良県は、南部エリアの人材不足に悩んでいます…
  • 人材不足の地域では看護師需要が非常に高く引く手あまた!あえて南部の診療所を狙ってみる!?
  • 奈良県の病床数合計は16,553床!病棟看護師だけで1万人以上の需要があります!

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