沖縄の看護師求人には語学力も必要!?

  • 沖縄県に置かれている医療機関は、病床数20以上の病院が81院、病床数19以下の診療所が821院です。これらの数字を人口10万人あたりの施設数に換算すると、病院数5.82院で全国27位、同じく診療所は58.94院で全国45位に相当。医療機関の量的な充実度でいうと、沖縄県は平均よりやや下位に位置していることになります。
    ちなみに沖縄県の病院が有する病床数をすべて合計すると19,338床。県内の病院全体で看護基準7:1を満たすためには、2,763名の看護師を病棟に配置しなければなりません。24時間365日ずっと維持しなければ配置基準を満たしたことにはなりませんから、雇用する病棟看護師の人数はさらに多くなります。少なくとも、1万5,000人ほどの看護師が病棟だけで必要になるのではないでしょうか。
    ちなみに主要産業が観光業となっている沖縄県には海外からの観光客が多く、英語力など外国人への対応力が高い人材はより有利に転職できるかもしれません。沖縄の地域活性を図るために医療ツーリズムに力を入れようという動きもあるので、将来的には語学力がよりいっそう大きな意味を持ってくるはずです。
    また、国内旅行で沖縄に行くツアーも多くあるので、旅行につきそうツアーナースの仕事なども見つかりそう。本土とは違ったユニークな働き方が多いのも特徴といえます。
  • 沖縄のキャラクターイメージ

沖縄の看護師求人TOP10

看護師求人コラム?医療スタッフの偏在が沖縄県の課題

  • basic data
  • 病院数
    81ヶ所
    診療所数
    821ヶ所
    高齢者人口
    242,303
    後期高齢者人口
    127,644

    ※2013年6月時点のデータです

沖縄県は1972年に日本領に復帰しましたが、その時点では本土と比較して医療水準が大きく劣っていました。そのため、急速に全国レベルの医療水準まで引き上げようと県主導で医療機関の整備を進めたという歴史があります。ですので、全体として県立病院の比率が高く、民間病院の大半は那覇を含む本島南部に集中しています。県内の医師数は人口10万人あたり216.7人で、全国平均の217.5人に若干及ばない程度となっていますが、やはり人的資源も本島南部に偏在しており、本島の中部、北部、そして離島における医師の確保はやや困難な状況。もちろん離島の医療事情を引き上げるための医療機関も設置されてきましたが、県立八重山病院、県立宮古病院、県立久米島病院のほか、診療所が県立と町村立をあわせて23院にとどまっており、未だに8ヶ所の無医地区が残っています。
これらの事情により、沖縄県では那覇を擁する本島南部を除くすべての地域で、深刻な医師不足が慢性化してしまっているといえるのです。

  • 浦添総合病院の産科廃止問題

    2013年9月、沖縄県浦添市の浦添総合病院は、10月末をもって産科の診療を廃止することを発表しました。産科診療がなくなるということは、分娩の取り扱いを辞めるということです。しかも、休止や新規患者の受け入れ停止ではなく、廃止。よほどの状況変化がない限り、恒久的に分娩を取り扱うことはないという意味合いになります。
    発端となったのは常勤の産婦人科医が退職してしまい、常勤医がわずか1名に減ってしまったこと。常勤医1人では産科診療の継続は困難ですから、普通なら代わりの医師を募集するところなのですが、全国的に産科医が不足している状況で、新しい医師を確保することは難しかったようです。それに加え、もともと浦添総合病院は小児科診療を行っておらず小児科医がいないため、新生児に万一の自体があっても院内で対応できませんでした。それならば、分娩は新生児の診療にも対応できる琉球大学付属病院や県立南部医療センターに任せて廃止したほうが…という判断もあったのかもしれません。
    今のところ、浦添市を含む本島南部については産科の医療機関が複数存在しているため深刻な影響はないと見られていますが、この流れがほかの病院でも繰り返されるようだと、沖縄県の周産期医療そのものを揺るがす問題へと発展してしまいます。産婦人科医の確保は、今や日本国全体の問題であるといえるでしょう。

  • 浦添総合病院の産科廃止問題
  • 沖縄の医療従事者を増やせ!移住のススメ
  • 沖縄の医療従事者を増やせ!移住のススメ

    一般の都道府県であれば、基本的に“そこに在住している看護師がその県で転職する”のが普通。ですが、沖縄県は移住を希望する人が多い土地ですから、他県の看護師さんが沖縄に転職するというケースも十二分に考えられます。ダイビングやシュノーケリングを趣味としている方で将来的な沖縄移住を考えている方は非常に多いですから、もし“沖縄で看護師をやりながら、休日は趣味に没頭したい”とお考えの方がいらっしゃれば、移住を検討してみるのも良いかもしれません。
    いきなり移住するのが心配であれば、ツアーナースとして沖縄ツアーに付き添ったり、離島応援ナースとして短期的に沖縄県内の離島を訪れた上で決めるのも賢い選択でしょう。もし移住が実現すれば、沖縄県の医療従事者不足を解消する一助になれる上、夢の南国生活が手に入ります。今すぐではないにしても、将来的な選択肢の1つとして考えておいても損はないと思いますよ!

看護師求人のポイントin沖縄県

  • 沖縄の人口10万人あたり病院数は5.82院…全国でも27位と平均以下です…
  • さらに診療所に至っては人口10万あたり58.94院と、全国45位…
  • 医療機関が那覇近辺の本島南部に集中しており、中北部&離島は病院不足…
  • ですが、それゆえに短期のツアーナース、移住者歓迎の求人も多数あります♪

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