求人コンサルタントは必須!?福岡県は看護師転職の激戦区

  • 福岡県内には、病床数20以上の病院が406院、病床数19以下の診療所が4,485院となっています。全国47都道府県での順位でいうと、病院数は人口10万人あたり8.01院となり17位、診療所が88.43院となり、全国11位。いずれも全国平均を上回る数値です。ただ、これだけ見ると医療機関が豊富にあることから看護師求人を見つけるのが容易に思えるかもしれませんが、 福岡県は医師や看護師の人数が多く、現時点で需要がある程度満たされてしまっているという欠点があります。ですので、これから転職する場合に好条件の求人がすぐに見つかるという保証は残念ながらありません。福岡県内での転職を考えているのであれば、自力で探すばかりではなく、好条件求人を探すのに長けている人材コンサルタントを通すなどの一工夫が必要になるでしょう。
    とはいえ、看護師は女性が多いために結婚、出産などで急に退職するというケースが少なくありません。タイミング次第では早急に代わりの人材を確保しようと、平均を上回る条件を提示して急募している病院を見つけることもできるはず。当サイトではそういったオイシイ好条件の求人を厳選紹介していますので、まずは下記の求人データをご覧いただければと幸いです。福岡市、北九州市といった主要都市はもちろん、久留米市といった地域の求人までしっかり網羅しています。
  • 福岡県のイメージキャラクタ

福岡の看護師求人TOP10

福岡県は医療機関の激戦区!?看護師求人への影響は?

  • basic data
  • 病院数
    406ヶ所
    診療所数
    4,485ヶ所
    高齢者人口
    1,137,057
    後期高齢者人口
    572,762

    ※2013年6月時点のデータです

福岡県の医療問題といえば、2011年の福岡県立こども病院・感染症センターの移転問題が挙げられます。この病院は西日本最初の小児科専門医療施設であり、1980年に開院して以降、地域医療を支える中核病院として多くの患者を救ってきました。福岡市中央区にあった病院施設が老朽化し、早急な移転が必要とされていたのですが、その移転先について反対の声が多く上がったのです。新しい病院が建てられることになったのは、福岡市東区のアイランドシティ。問題は、このアイランドシティが埋め立てによって作られた人工島だということです。折しも移転問題がわき起こったのは2011年、東日本大震災の津波被害によって日本が不幸のどん底に置かれていた只中でした。人工島は当然ながら海辺にあり、東日本大震災と同じ規模の津波に襲われたら大きな被害を出す可能性が高いといえます。それに加えて、埋め立て地というのは地震そのものの被害を受けやすく、容易に地盤沈下や液状化に見舞われてしまいます。実際、東日本大震災の時には、関東地方の埋め立て地で多くの被害が出ていました。茨城県など北関東と比べれば揺れが小さかったはずの千葉県浦安市などで、液状化、地盤沈下が発生。もっと震源に近かった地域と比べても、かなり深刻な被害が出てしまいました。そういった状況を踏まえれば、こども病院・感染症センターのアイランドシティ移転に不安の声が上がるのも無理はないでしょう。また災害関連以外にも、福岡市の端に移転してしまうことからアクセスが悪くなることを懸念する声が上がっていました。
市の担当者によれば「地盤改良の工事が行われており、耐震性に問題はない」「路線バスを増便することでアクセスの問題は解消される」とのことでしたが、説明を聞いたからと言って無条件で安心できるというものでもないでしょう。しかも、東日本大震災と同規模の津波が来た場合の対策は現時点で未着手。多くの子供さんを預かる医療機関ですから、万が一の事態に備えて、あらゆる手を尽くしてほしいところです。

  • 福岡県の医療事情は比較的安定している!?

    前述の病院移転など短期的な問題はありますが、福岡県全体としては今のところ、かなり医療事情に恵まれていると言われています。それでは実際に福岡県の2次保健医療圏ごとに患者の流出入率、既存病床数といったデータを確認してみましょう。

福岡県の2次保健医療圏データ~患者流出入割合

保健医療圏 流入率 流出率 傾向
福岡・糸島保健医療圏22.1%11.8%流入
宗像保健医療圏21.7%37.8%流出
筑紫保健医療圏28.9%38.1%流出
粕屋保健医療圏42.4%31.4%流入
朝倉保健医療圏13.8%38.1%流出
久留米保健医療圏35.1%20.8%流入
有明保健医療圏20.9%22%流出
八女・筑後保健医療圏24%22.9%流入
飯塚保健医療圏23.8%20.2%流入
田川保健医療圏6.6%33.3%流出
直方・鞍手保健医療圏13.7%42.9%流出
北九州保健医療圏7.7%6.5%流入
京葉保健医療圏12.6%27.5%流出

流出入データによれば、流入傾向の保険医療圏が6つ、週出傾向が7つです。若干、流出している医療圏が多いとはいえ、ほぼ拮抗していると考えて問題ありません。要するに、医療圏ごとの傾向はあるにせよ、福岡県全体としてはおおむね、医療を完結できているということになります。ほとんどの医療圏が流出超過という都道府県もある中で、かなり優秀な数値と言って良いでしょう。

福岡県の2次保健医療圏データ~病床数

保健医療圏 基準病床 既存病床
福岡・糸島保健医療圏15,43418,734
宗像保健医療圏1,3081,598
筑紫保健医療圏3,4893,708
粕屋保健医療圏2,8493,352
朝倉保健医療圏3851,095
久留米保健医療圏6,0107,190
有明保健医療圏2,3374,169
八女・筑後保健医療圏1,2511,868
飯塚保健医療圏1,8293,061
田川保健医療圏6931,401
直方・鞍手保健医療圏6511,262
北九州保健医療圏12,09816,439
京葉保健医療圏1,3791,827

以上のように、実は福岡県ではすべての保健医療圏で既存病床数が基準病床数を上回っているのです。中には基準病床385床に対して、既存1,095床といった朝倉医療圏のような例もあり、病床が余っているようにさえ感じます。
さらには現役医師数の数値を見ても、福岡県は人口10万人あたり274.19名と多く、これは全国都道府県で5位です。どんなデータを調べても“福岡県は医療事情に関して優秀である”という結論が導きだされると言って良いでしょう。ここまで医療資源が揃っているのは、福岡県内に九州大学医学部、産業医科大学医学部、福岡大学医学部、久留米大学医学部という4つの医学部があるから。やはり人材豊富な場所には、その人材を生かすための施設、設備が回っていきます。こうして、多くの医学部に支えられ、福岡県は現在の医療事情を維持することができているんですね。
余談になりますが、福岡県がこんなにも医療資源に優れているのは、古来より太宰府が中国大陸からの玄関口として機能してきたからだという説もあります。中国伝統医学の漢方が北九州に伝来し、今の福岡県界隈から広がっていったことで、自然と福岡が医学薬学の中心になったというのです。実際、福岡には医学部だけでなく、歯学部や薬学部も揃っており、久光製薬のような大手製薬会社も居を構えています。長い歴史の中で、医療都市としてのアイデンティティを築き上げてきた福岡県が、今もなお優れた医療事情をキープし続けている…どこかロマンのある話ですね。
話を戻しましょう。地域の医療資源が充足しているということはもちろん、福岡県の患者さんにとって素晴らしいことです。しかしながら、実を言うと看護師求人を考える上では手放しに喜んでばかりもいられません…。医療従事者が豊富で、病院数や病床数も足りているということは、それだけ医療機関同士の競争が激しいということを意味します。看護師が足りている病院は求人を出すことも少ないですし、高い給与を提示してまで新しい看護師を雇うほど追い込まれてもいません。看護師転職を扱うコンサルタントを利用するなどして上手に転職活動をしないと、好待遇での転職を果たせない可能性があるのです。

看護師求人4つのポイント?福岡編

  • 病院406院、診療所4,485院を擁する福岡県は医療機関の数が豊富な都道府県♪
  • ですが、医師や看護師の人数が多い地域なので、大都市のわりに求人数が少ないことも…
  • 病床数もやや過剰気味で、医療機関の激戦区…転職先候補の経営状態にも気を配って!
  • 自力での転職に躓いたら、好条件の求人を探すノウハウに長けたコンサル会社の利用を♪

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