病棟看護師の求人は2万5,000件!?鹿児島は転職が有利♪
- 鹿児島県には病床数20以上の病院228院と、同19以下の診療1,426院が存在。人口10万人あたりの施設数で表現すると、病院数は13.37院で全国47都道府県中、堂々の2位!同じく診療所は83.59院で、こちらは全国15位となっています。
ちなみに鹿児島県内の病院にある病床合計は35,042床。この病床数は、九州地方だと福岡、熊本に次いで第3位となります。病床数から概算すると、看護師配置基準7:1を県全体で満たすためには5,006人を常に病棟に配置しなければなりません。そうなれば、雇用するべき看護師の人数は病棟だけで2万5,000人以上になるはず。病棟だけでこれだけの人材需要があるわけですから、鹿児島県の看護師求人事情は安泰と考えて良いでしょう。いつでも転職先を見つけることは可能だと思います。
一般病院の病棟勤務を希望している場合、鹿児島市界隈が有利になりますが、県内には離島も多いため、離島診療所などでの人材需要もあるはずです。へき地医療に興味がある方がいらっしゃれば、そういった職場も視野に入れてみてはいかがでしょう?折しも鹿児島県は、人気ドラマ『Dr.コトー診療所』の元ネタとなった土地。そう、あの作品は鹿児島県下甑島で離島医療に携わってきた瀬戸上健二郎医師の実話をモデルにしたものなのです。看護師版のDr.コトーを目指したいという方がいらっしゃれば、離島の求人を探してみるのも良いと思いますよ!
鹿児島の看護師求人TOP10
ドクターヘリが活躍!フライトナースの看護師求人も!?
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- 病院数
- 288ヶ所
- 診療所数
- 1,426ヶ所
- 高齢者人口
- 450,459
- 後期高齢者人口
- 259,419
※2013年6月時点のデータです
鹿児島県は離島面積が日本一の都道府県であり、人が住んでいる有人島の数も全国4位の28を数えます。さらに離島を含む鹿児島県の県域は沖縄本島のすぐ北に位置する与論島まで及んでおり、救急患者の搬送時間短縮が大きな課題となっていました。しかし2012年に鹿児島県のドクターヘリが運用開始されると状況は大きく改善。鹿児島市立病院から210km以内(屋久島、種子島、トカラ列島)までの範囲に関しては、飛躍的に搬送時間が短縮されたのです。実際、指宿市で頭部に重傷を負った患者を搬送したケースでは、出動要請があってから23分で指宿市内の離着陸地点(ランデブーポイント)に着陸、その後、患者を乗せて市立病院にとって返し、出動要請から50分で搬送を完了しました。ドクターヘリによって大規模病院のない地域に住む患者の搬送が容易になり、多くの人命を救うことができるようになったのです。ドクターヘリは搭乗している医師が機内で初期治療を行うため、その意味では救急救命士しか乗っていない救急車より治療のスタートが早くなります。今はまだ市立病院から半径210km以内の場所でしか運用できていませんが、ゆくゆくはもっと離れた位置にある島々にも、この恩恵が及ぶと良いですね。
鹿児島市はドクターヘリ関連の投資に積極的で、2013年9月には自動式呼吸器など新生児搬送の安全性を高めるための設備を搭載するための予算3,150万円を、予算案に計上。2012年だけで400回以上も出動している鹿児島のドクターヘリ。2012年度の妊婦、新生児搬送回数は40回ですから、今後も需要は非常に高いでしょう。各地での産科医不足を加味しても、有効な投資だと思います。
ちなみにドクターヘリには看護師も搭乗しており、この看護師を一般にフライトナースと呼んでいます。ドクターヘリ運用病院の救命センターに勤務し、ICUなどで実務経験を積み、希望と適性が噛み合えば、抜擢される可能性があるので、もしフライトナースを目指したいという方がいれば、チャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。
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鹿児島市立病院の院長更迭問題!
さて、ドクターヘリの運用を行っている鹿児島市立病院ですが、残念ながら暗い話題もお伝えしなければなりません。2013年の7月、院長の上津原甲一氏が、突然、解任されることになったのです。上津原院長は院内での支持も厚く、7月26日の任期を終えても確実に再任されると思われていました。しかし、鹿児島市の森市長は任期満了をもって退任するよう指示。しかも、それが鹿児島県知事である伊藤知事の意向によるものだと取り沙汰されているのです。市立病院の関係者は慌てふためき、すぐさま上津原院長の再任を求める署名500人分が集まりました。普通なら経営者と敵対関係にあるはずの職員組合(労働組合)まで含めて全員が署名したというのですから、院長の人望がどれだけのものか良く分かります。しかし、そうした署名活動も実らず、鹿児島市は7月25日に上津原院長の退任と、鹿児島大学大学院特任教授の坪内博仁氏の新院長就任を正式発表。上津原前院長は更迭されてしまったのです。
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しかも後になって、鹿児島県知事の父親が鹿児島市立病院で亡くなっており、それを受けて、知事が院長を罵倒する発言をしていたことが発覚。それ以前にも、ドクターヘリの基地を市立病院とすることに県が異議を唱えていたことや、市内に別の新病院建設計画が出ていることなど、県知事と市立病院が対立関係にあったととれる問題は多く存在していました。こうした疑惑に加え、市立病院の新院長、坪内氏を推薦したのが県知事と個人的に親しい医師であったことから、前院長の更迭は私怨による不当介入ではないかという噂が広がっていったのです。
こうした背景もあり、8月中旬、県の市民団体が中心となって伊藤県知事の解職請求(リコール)を目指す動きが出てきています。実際にリコールの是非を問う解職請求にまで発展するかどうかは未だ何とも言えませんが、今後どうなっていくのか注目していたいところ。鹿児島市立病院が、そして鹿児島県の医療がどうなっていくのか、非常に気になります。
求人事情4つのポイント?鹿児島の看護師編
- 人口10万あたりの病院数は13.37院!なんと全国47都道府県で堂々の2位です♪
- 医療機関の数が豊富は鹿児島県は病床数も多く、九州地方3位の35,042床!
- その病床数から導き出される病棟看護師の需要は2万5,000人を超えます!
- 鹿児島県ではドクターヘリが積極運用されており、フライトナースの夢も叶うかも!?