川崎市の看護師需要は4千人超!?~求人事情まとめ

川崎市は非常に規模が大きいため、1市が2つの2次医療圏に分かれています。具体的には高津区、多摩区、宮前区、麻生区から構成される北部保健医療圏と、中原区、幸区、川崎区で構成される南部保健医療圏です。
既存病床数は北部医療圏が4,176床で、南部医療圏が4,848床。川崎市内の病床数合計は9,024床となっています。その数字から導き出される必要な病棟看護師の人数は、配置基準7:1を満たすと仮定すれば1,289人。もちろん、この人数を常に維持していなければなりませんから、雇用するべき病棟看護師は4,000人以上になるでしょう。
実際には、病棟以外で働く看護師が必要ですから、川崎市全体の看護師需要は相当数に上ります。神奈川第2位の都市だけあって、看護師の職場は豊富だと考えて間違いありません。
医療機関数を見ても、病院数が37院、診療所が878院。これらはいずれも横浜に次いで県内2位です。以上から、川崎市は看護師転職に強いエリアと断言致します。川崎市内の看護師さんはもちろん、横浜市や、東京都内の隣接市町村である狛江市、多摩市などの看護師さんも川崎市内での転職を検討してみてはいかがでしょうか。

川崎市の超好条件看護師求人DATA集

川崎市の医療問題~看護師の需要と求人展望

  • basic data
  • 病院数
    37ヶ所
    診療所数
    878ヶ所
    高齢者人口
    251,888人
    後期高齢者人口
    115,886人

    ※2013年3月時点のデータです

川崎市で発生した医療関連の大問題といえば、市立川崎病院の手術ミス事件でしょう。60歳代の女性患者の頭部動脈瘤手術を行った際、本来なら動脈瘤の根元だけをクリップで留めなければならないのに、そこから分岐する動脈までクリップで留めてしまい、そのせいで脳梗塞を発症してしまったのです。結局、女性には左半身麻痺という重い後遺症が残ってしまいました。これを受け、市立川崎病院は再発を防ぐために外科手術用顕微鏡システムを導入しました。
市立川崎病院では、2012年末にも悪い意味でニュースになった出来事がありました。医師に宿直業務の残業代をきちんと支払っていなかったという理由で、川崎南労基署から是正勧告を受けたのです。支給するべきとされた総額は1億4000万円にも上っており、2013年度中に全額を支払うことになりました。しかし、民法上の時効が2年のため、2010年以前の未払い金額は支払われないことになります。市立病院の庶務課は、指摘を受けるまでは現状で問題ないと認識しており故意ではなかったと釈明していますが、現場の医師からすると正直たまったものではないでしょう。

  • 川崎市幸区の救急医療を救う川崎幸病院!

    2012年、川崎市の幸区にある社会医療法人財団石心会川崎幸病院が、重症の救急患者に対応するために市立病院の遊休病床61床を譲り受けました。これで川崎幸病院の病床は326床まで増加。救急車の受け入れを断らない病院を目指して、ER(北米型救命救急室)を設置しました。
    ちなみに幸区は川崎市南部保健医療圏に属しているのですが、共に医療圏を構成している川崎区、中原区と比べて人口あたりの病床数が極端に少ないことで知られています。10万人あたりの病床数が、川崎区の1,130床、中原区の746床に対し、幸区だけ157床…。神奈川県平均が522.8床で全国平均が710.8床なのと見比べても、あまりに極端な差異があります。中原区は全国の水準をちょっと上回るくらいですが、川崎区に関しては正直過剰です。それにも関わらず、同じ医療圏の幸区だけが割を食ったようにどん底の数字。しかし2次医療圏全体としては、それらを平均した病床数がデータとして使われるため、なかなか是正される機会がなかったようです。
    今回、川崎区にある市立川崎病院が川崎幸病院に病床を譲ったのは、ある意味で当然かもしれません。川崎幸病院は、譲り受けた62床を活用し、年間10,000台の救急車受け入れを目指すとのこと。まさに幸区を救う救急病院の誕生です。

  • 川崎市幸区の救急医療を救う川崎幸病院!
  • 川崎市は救急車の待機時間ワーストの政令市!?
  • 川崎市は救急車の待機時間ワーストの政令市!?

    政府が日本全国にある19の政令指定都市を対象に、救急車が現場に到着してから、搬送先の病院が決まるまでの時間について調査したことがありました。調査内容は、搬送先に運ぶまでに30分以上を要した回数で各政令市を比較するというもの。
    その結果、川崎市はこの3年間、連続ワースト1位という嘆かわしい結果に終わってしまいました。川崎幸病院の例は喜ばしいことですが、川崎市ではまだまだ救急病院の増床が必要になりそうですね。病床を増やすためには看護師を配置することが必須になりますから、病床が充実していくことは看護師転職にも良い影響をもたらしてくれる事でしょう。

求人探しの4大原則復習編~川崎市の看護師転職

  • 川崎市内の病床は9,000床以上!一般の病棟看護師を目指す人も、充分な数の求人を見つけられます!
  • 病院数37院&診療所数878院と、川崎市は神奈川県No.2の医療機関充足度!転職先は選び放題!?
  • しかし、幸区だけは病床充足率が全国平均の2割以下。たった157床で10万人を受け持つ計算に…
  • 救急病院の病床不足も顕著な川崎市。これから増床を行うため、看護師需要が急増する可能性も!

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