山形県の看護師求人事情~医療圏によって偏りが…

  • 山形県内に存在する医療機関は、病床数20以上の病院が56院、病床数19以下の診療所が922院となっています。このうち病院で運用されている全ての病床を合計すると15,496床。もし全病院が2006年の診療報酬改定によって導入された7:1看護を目指していくならば、2,214名の病棟看護師が常に病棟に入っている計算です。その状態を24時間体制で維持していくためには、最低でも8,000~10,000名の病棟看護師を雇用する必要が出てくるでしょう。
    ちなみに多くの都道府県では県庁所在地を含む保健医療圏に医療機関が一極集中しているのですが、ここ山形県に関してはそれほどの極端な偏在は見られません。山形市を含む村上医療圏だけでなく、置賜医療圏、庄内医療圏にも充分な数の病院が存在しています。ただ、最上医療圏に関しては病院数が5院とかなり少なくなっていますので、新庄市界隈にお住まいの看護師さんは他の医療圏に通勤することも視野に入れたほうが賢明かもしれません。 ただ、山形県は決して看護師求人を探す上で不利な土地ではありませんから、粘り強く探せば希望条件に見合う求人を見つけることは充分に可能だと思います。
  • 山形

山形の看護師求人TOP10

山形県では高齢者医療の需要が増加傾向!

  • basic data
  • 病院数
    56 ヶ所
    診療所数
    922ヶ所
    高齢者人口
    321,091
    後期高齢者人口
    184,154

    ※2013年6月時点のデータです

山形県は47都道府県の中でも特に高齢化の進行が著しい都道府県の1つです。全人口に対する65歳以上人口の比率を高齢化率と呼びますが、山形県の高齢化率は2011年の段階で27.6%に達しており、全国平均の23.3%を大きく上回っています。これは秋田、島根、高知、山口に次いで5番目の数字。高齢化の進行がもっとも緩やかな沖縄県が17.3%なのに比べると実に10%以上の大きな差が出ています。このままのペースで高齢化が進むと、2020年には高齢化率が32.8%まで上昇するという試算が出ており、出来る限り早いうちに高齢者医療を整備する必要に迫られている状況です。ちなみに山形県の場合、高齢化率は全国5位に留まっているものの、高齢者のいる世帯の割合が52.9%にのぼり、これは秋田に次いで全国2位の数値。半数以上の世帯が65歳以上の高齢者を抱えているため、県内のどこに居住していても医療、介護サービスが受けられる体制を整えなければなりません。
以上のような状況から、転職を目指す場合、高齢者外来や訪問看護ステーションといった高齢者向けの医療を提供する職場を選ぶのも賢い手かもしれません。高齢者の割合が増えていけば、そうした職場の看護師需要は増大するばかりですから、仕事を失う心配はほとんどありません。高齢者を対象とする医療に携わることは、10年、20年先を見据えた安定雇用を得ることに繋がるのです。

  • 高齢化の進行には地域差があります!

    同じ都道府県でも地域によって高齢化率には大きな差があります。高齢者を対象とした医療に従事するなら、高齢者の多い地域を選んだほうが絶対にお得。というのも、看護師需要が高ければ高いほど需要と供給のバランスからいって給与が高くなる可能性が上がるからです。それでは、山形県内の各医療圏における高齢化率を見ていくことにしましょう。

2次保健医療圏別の高齢化率データ

医療圏中心となる市町村高齢化率
村山保健医療圏山形市、寒河江市など26.4%
最上保健医療圏新庄市など29.4%
置賜保健医療圏米沢市など28.0%
庄内保健医療圏鶴岡市、酒田市など29.2%

以上から、山形県の中でも特に最上保健医療圏、省内保健医療圏で高齢化が進んでいることが分かります。逆に県庁所在地の山形市を含む村山保健医療圏は比較的、高齢化の進行が緩やか。やはり少子高齢化は郊外から先に進行していくことが良く分かります。
もし、今の段階から高齢者向けの医療機関、介護施設に転職するなら、高齢化率の高い最上地域、荘内地域を優先して探したほうが好条件の求人が見つかりやすいのではないでしょうか。

山形県の看護師求人ポイントチェック

  • 高齢者の人口割合が27.6%の山形県…!高齢化の進行は全国都道府県で5番目に早い!
  • なので、高齢者向けの訪問看護サービス、老人ホームなどで看護師需要が高いです♪
  • 山形市だけに求人が集中しているような状態ではなく、米沢市や鶴岡市にも求人多数!
  • 唯一、新庄市を中心とする最上医療圏は求人が少なめ…!周辺エリアにも視野を広げる必要あり!

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