求人数は病棟看護師だけで1万件規模!?青森は転職有利♪
- 青森県に存在する医療機関は病床数20以上の病院が88院、病床数19以下の診療所が932院となっています。いずれも絶対数はそれほど多くありませんが、病院数に関しては人口10万人あたりに換算すると6.41院となり、全47都道府県中22位という順位になるのをご存じだったでしょうか?人口あたりの病院数は全国順位で平均以上となっていて、決して少なくないのです。
ちなみに青森県内の病院にある病床数合計は18,856床。仮に全病院が看護師配置基準7:1を目指すなら、常に2,694名の看護師がシフトに入っている計算になります。7:1看護の診療報酬を得るためにはこの状態を24時間ずっと維持しなければなりませんから、必要な病棟看護師の人数は少なくとも1万人程度になるでしょう。実際には外来、オペ室、診療所など病棟以外の雇用も存在しますから、それ以上の人数が必要。青森県内の看護師が転職先を探すには充分な需要だと思います。
また、他の都道府県では県庁所在地の都市周辺に医療機関が一極集中していることも多いのですが、青森県はわりと分散しているのが特徴。青森市周辺の青森地域保健医療圏に27院、弘前市周辺の津軽地域保健医療圏に24院、八戸市周辺の八戸地域保健医療圏に27院と、各都市部それぞれに充分な数の病院が点在しています。お住まいの地域に関わらずスムーズな転職活動ができることは、青森に済む看護師さんの特権です。
青森の看護師求人TOP10
青森県はがん死亡率がワースト!?がん診療拠点病院が有利
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- 病院数
- 88ヶ所
- 診療所数
- 932ヶ所
- 高齢者人口
- 359,829
- 後期高齢者人口
- 187,559
※2013年6月時点のデータです
青森県は2010年の都道府県別調査の結果、平均寿命が男女とも47都道府県中ワーストであることが判明しました。具体的に言うと男性の平均寿命は77.28歳、女性の平均寿命は85.34歳です。男女とも平均寿命がトップだった長野県が、男性80.88歳、女性87.18歳だったのと比較すると、その差は明らか。どちらの県に産まれるかによって2~3年、人生の長さが変わることになります。平均寿命を縮めている原因を調べてみると、青森県のがん死亡率が突出しているのが目につきます。2011年の調査では75歳未満のがん死亡率が人口10万人あたり97.7人となっており、2004年から8年連続でワーストを記録。もっとも低かったのはやはり長野県で、69.4人でした。平均寿命の調査結果と75歳未満がん死亡率の結果はまるっきり一致していることから見ても、寿命を縮めている原因が、がん死亡率なのは明白です。
青森県のがん死亡率が高いことの具体的な理由は明示されていませんでしたが、気になるデータは多くありました。まず、青森県の飲酒率&喫煙率が全国で最も高いこと。そして、1日あたりの平均野菜摂取量が長野県より80g~90gも少ないことです。さらに青森県はBMIの値が25以上になる肥満者の比率が高いというデータも出ています。これらが県民のがん罹患率に大きな影響を与えているのは想像に難くありません。
もちろん他により直接的な要因がないか調査したこともあるようですが、胃がんを発生させるピロリ菌、肝臓がんを引き起こす肝炎ウイルス、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスなどの感染率が他県より高いといったデータは存在しません。また、肺がんのリスクファクターであるアスベスト暴露が多いといったこともないそうです。また原発事故以降、放射能に対する危機意識が高まったことで六ヶ所村の原子燃料サイクル施設が一因であると糾弾する声も出てきそうなものですが、がん死亡率が地域に関係なく全県にわたって高いことを考えれば、影響はない、もしくは統計的に無視できるレベルと判断するべきだと思います。それにも関わらず青森県のがん罹患率が突出しているのであれば、やはり喫煙率、飲酒量、野菜摂取量、肥満率といった生活習慣に原因を求めるしかないでしょう。
現在では県をあげて“がん罹患率が高い以上、がん検診を積極的に受診することが重要”という啓発を行っていますから、徐々にでも改善していくと良いのですが…。もし、こういった事情を考慮して県民のがん死亡率を下げる仕事に従事したいとお考えの看護師さんがいらっしゃれば、がん診療連携拠点病院への勤務を検討するのも良いのではないでしょうか。青森県内では青森県立中央病院、三沢市立三沢病院、八戸市立市民病院、弘前大学病院、そしてむつ総合病院の5院が、がん診療連携拠点病院に指定されています。いずれも地域を代表する大病院なので容易に転職できるものではありませんが、チャレンジする価値は充分にあると思いますよ。
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看護師不足の青森…今こそ絶好の転職機会!?
県自治体病院解説者協議会が行っている調査によれば、青森県内にある24の自治体病院の常勤医師数は、大きく不足しています。具体的には、医療法によって定められている医師配置基準が767名なのに対し、実際に勤務しているのは519名。248名が不足し、その充足率は67.7%に留まっている状況です。一般的にいって医師の充足率と看護師の充足率は比例する傾向にあるため、青森県内では看護師の人数も不足していることが予想されます。
とはいえ医療の人材不足というのは、これから転職しようと考えている看護師さんにとってはそれほど悪い情報でもありません。物の価格が需要と供給のバランスによって変動するのと同様、人件費もまた同じ理屈で動いています。看護師が大きく不足している状況ならば、多少、相場より高い給与を希望しても受け入れてもらえる確率が高いはず。待遇改善を求めて転職活動をはじめた看護師さんにとっては、むしろ人材不足を露呈している今がチャンスといえます。交渉力の定評のある人材コンサルタントを利用するなどして、給与アップを狙ってみてはいかがでしょうか。
青森県の看護師求人4原則
- 県内の病院にある病床合計は18,856床!7:1看護には2,694名の病棟看護師が必要♪
- 全病院が7:1看護を実現するためには病棟だけで10,000人以上の看護師需要がある!
- 青森市、弘前市、八戸市の3都市に病院が点在♪地域を選ばずに転職活動が可能!
- 青森県は医療従事者が不足傾向…需要が増しているので好条件転職のチャンス♪