秋田県の看護師求人事情~医療機関は秋田市に一極集中!

  • 秋田県に存在する医療機関は、病床数20以上の病院が61院、そして病床数19以下の診療所が816院となっています。人口あたりの医療機関数で考えると、病院が人口10万人あたり5.62院で47都道府県中31位、診療所が同じく75.14院で全国27位。いずれも平均よりやや少ない程度の数といえます。ただ、人口あたりの医療機関数が少ない場合、1つの病院で必要になる看護師数が増加する傾向があるため、それほど心配することはありません。極端な話、1つの病院に100人の看護師がいても、100の病院に1人ずつ看護師がいても、必要な看護師の数が100であることに違いはないわけです。
    ちなみに秋田県内の病院で運用されている病床数をすべて合計すると16,418床。もし、全ての病院で看護師配置基準7:1を導入していくとすれば、常に2,345名の病棟看護師が勤務中でなければいけません。この状態をキープするためには、少なくとも1万人規模の病棟看護師を雇用しておく必要があるはず。そこに手術室勤務のオペナース、外来担当などを加えれば需要は相当数。少なくとも、秋田県内の看護師が転職先を探すのにそれほど困ることはないでしょう。
    秋田県の医療機関は県庁所在地である秋田市とその周辺に集中していますが、それ以外にも大館市、鹿角市、大仙市などで一定数の求人を見つけることができます。その他、郡部でも粘り強く探せば好条件の求人が出ている場合もありますので、周辺エリアにも視野を広げつつ希望条件に適った求人が出るのを待ってみても良いでしょう。
  • 秋田

秋田の看護師求人TOP10

現状分析~秋田県には看護師不足の地域が多い!?

  • basic data
  • 病院数
    61ヶ所
    診療所数
    816ヶ所
    高齢者人口
    323,126
    後期高齢者人口
    182,450

    ※2013年6月時点のデータです

近年、病院による医療ミスが大きく報道される事例が相次いでいます。それを受けて、ここ秋田県の秋田大学医学部附属病院では“医療過誤防止システム”というものを導入しています。これは無線ICタグを使用したシステムで、点滴による薬剤投与、輸血などで患者の取り違えが発生しないように管理するために用いられているもの。輸血液や点滴液のソフトバッグに貼り付けられたラベル、患者の手首に巻き付けるリストバンド、そして医療スタッフの名札の3つにICタグとバーコードが入れられており、端末で照合して投薬、輸血に間違いがないか照合するシステムです。使用するICタグは13.56メガヘルツの周波数に対応しており、赤血球製剤に含まれる鉄成分の影響を受けないように工夫されているのが特徴。さらにバーコードリーダーを併用することでICタグの電磁波が医療機器に影響を与えかねないオペ室、集中治療室(ICU)などではICタグでなくバーコードリーダーを使用できるようになっているのです。
もちろん、このシステムで予防できる医療過誤は点滴、輸血時の患者取り違えだけなので、これだけであらゆる医療過誤を防げるというほどの効果は期待できないでしょう。しかし、認証システムを取り入れることで減らすことのできるミスを減らしていこうと試みは充分、評価に値すると思います。医療に限らず、あらゆる事故やインシデントにおいて、ヒューマンエラーは大きなリスクファクター。どれだけ熟練した人物でも、疲労や体調不良などが重なると信じられないようなミスを犯すことがあるのです。機械認証を活用することで事故に繋がる可能性を減らせるのなら、是非とも積極的に取り入れるべきなのではないでしょうか。転職活動を行う際も、こういったヒューマンエラーを防ぐための方策がしっかり考えられている職場なら安心ですね。医療過誤の防止は患者を守るだけでなく、医療従事者を守ることでもあるわけですから。

  • 秋田県の医師不足、看護師不足は深刻

    全国的に叫ばれている医師、看護師の不足ですが、秋田県も例外ではありません。全体的に不足しているのはもちろんのこと、県内での医師偏在問題についても深刻な状態にあります。まずは、秋田県の2次保健医療圏ごとにまとめた医師数のデータ(※医師数は人口10万人あたりの人数)をご覧頂きましょう。

2次医療圏ごとの医師数まとめ

医療圏医師数
大館・鹿角保健医療圏154.8
北秋田保健医療圏109.9
能代・山本保健医療圏164.4
秋田周辺保健医療圏300.8
由利本荘・にかほ保健医療圏179.1
大仙・仙北保健医療圏147.6
横手保健医療圏196.2
湯沢・雄勝保健医療圏129.1
秋田県平均213.6
日本全国平均230.4

秋田県の平均だけを見ると全国平均に少し足りない程度の医師数になりますが、医療圏単独で全国平均を上回っているのは秋田周辺保健医療圏1つだけです。それも人口10万人あたり300人以上という飽和状態になっていることで県平均を大きく引き上げ、他エリアが医師不足に喘いでいるという現実を覆い隠してしまっている状態。実際には、秋田周辺を除く7医療圏では全国平均を大きく下回る医師数になっているのです。医師偏在が起きている都道府県では、県全体の数値だけでなく2次医療圏ごとの充足率を見なくては実情が分かりません。秋田県の場合、全国平均を100以上割り込んでいる北秋田保健医療圏、湯沢・雄勝保健医療圏は今すぐにでも医師の増員を行わなくては適切な地域医療を提供できない状況にあるといえます。
看護師については医療圏ごとの人数を示すデータが出ていませんでしたが、一般に医師と看護師の充足率は比例します。ですから、同様に秋田周辺保健医療圏では充足しているものの、他のエリアでは慢性的な人材不足が続いていると考えるべきでしょう。 ちなみに、これから転職しようと考えている看護師さんにとっては、こういった充足率のデータも非常に役立つのをご存じでしょうか?医師や看護師の充足している地域は往々にして医療機関の数も多いため、求人が見つかりやすいのは看護師数の多い地域です。しかし、看護師不足が続いている地域の医療機関は看護師配置基準の維持が非常に難しいため“何としても看護師が欲しい”という状況に追い込まれていることも珍しくありません。そのため、まれに都市部の病院では考えられないほどの好待遇で求人を出している場合もあるのです。確実性を取るか、驚くような好待遇を狙うかは個々人の考え方によりますが、こういった地域差が存在することを頭に入れた上で転職活動に臨んだほうが、希望通りの条件を見つけ出せる可能性は上がるでしょう。

秋田の看護師転職の求人4大POINT

  • 県内にある病床数20以上の病院は61ヶ所!それらの病床を全て合計すると16,418床♪
  • 全病院で配置基準7:1を実現するためには1万人以上の病棟看護師が必要になります!
  • 秋田県の医療機関は秋田市に一極集中しているので、求人の数は秋田市が圧倒的有利♪
  • しかし、人材不足に悩む郊外では時折、看護師確保のために超・好条件求人が出ることも…!?

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