求人が豊富な所沢市~特殊診療科の看護師も需要大!

所沢市が属している西部保健医療圏は、既存病床が7,268床となっています。基準病床数が6,541床ですから、病床数そのものは規定を満たしていることになるわけですが、所沢市の医療事情がそれほど優れているとは言えないのが実情。所沢市内の西埼玉中央病院では、新生児専門医が退職したためにNICUが休止となるなど暗いニュースも多いのです。実際、西部保健医療圏のNICUは92床に留まっており、基準である150床を充足することができていません。
このように、病床数全体は充足しているように見えても、特定の診療科に限っていえば、病床が不足しているというのは全国どこでも見られる現象です。 ただ、所沢市の病院は他エリアに比べて特殊診療科・病床の種類が揃っており、どの診療科目を志望している看護師でも求人が見つかる可能性が高いというメリットがあります。200床の国立身体障害者リハビリテーションセンター病院、全460床の内240床の精神病床を備えた新所沢清和病院、肛門科専門で44床の特殊病床を持つ所沢肛門病院など、バラエティに富んだ転職先候補が見つかる環境だからです。

看護師向け厳選求人データ所沢市編

所沢市の求人看護師事情~NICU閉鎖など暗い話題も…

  • basic data
  • 病院数
    21ヶ所
    診療所数
    212ヶ所
    高齢者人口
    75,266人
    後期高齢者人口
    31,391人

    ※2013年3月時点のデータです

所沢市で話題になった医療問題のうち、特に看護師に関連性が深いのは、西埼玉中央病院がNICU(新生児集中治療室)を休止せざるを得なくなったという問題でしょう。NICUの看護師がこれまでどおりの働き方を出来なくなったわけですから、決して他人事ではありません。
この問題が発生したのは2012年の10月。西埼玉中央病院の小児科医6名のうち、新生児専門医だった2名が退職することになったのが原因です。結局、後任の医師を見つけることが出来ず、未熟児などを受け入れるNICUを継続することができなくなりました。当然、出産時に問題が起きても新生児に対応できる医師がいませんので、分娩の受け入れも停止。ハイリスク妊婦の救急搬送も、受け入れることができなくなったのです。NICUが停止したことで、未熟児が移っていくGCU(回復治療室)も休止することになりました。 西埼玉中央病院のNICUが休止に追い込まれたことで、所沢市の属する西部保健医療圏のNICUは92床に減少。基準では150床が必要とされているにも関わらず、半分ちょっとしか満たせない状態になっています。

  • 小児科は隣接する2次医療圏への依存状態に…

    この問題を受けて、富士見市のイムス富士見総合病院が小児科への入院受け入れを開始。一応、西埼玉中央病院が対応できなくなった分の患者を受け入れる体制は確立されました。 しかし、富士見市は西部医療圏ではなく、お隣の南西部医療圏に属するエリアです。小児科患者を所沢市が属する西部医療圏単体で診療しきれなくなったという事実は重く受け止められるべきでしょう。
    ちなみに、イムス富士見総合病院は、もともと同じ南西部医療圏に属する志木市民病院が小児科の救急診療を休止したことで、そちらへの協力を求められていた病院。今回、所沢の西埼玉中央病院の分の小児救急を受け入れる事になったため、志木市民病院の分の患者受け入れは難しくなりました。結局、志木市民病院の小児患者は、国立病院機構埼玉病院が受け入れることで決着したのだとか。このように、どこか1箇所で問題が起きると、周辺エリアの病院にまで問題が波及していってしまうのです。所沢市の医療従事者としては、色々と思うところのある出来事といえますね…。
    単純に看護師求人の問題として考えても、こういった出来事の発生しやすい診療科目を志望している方にとっては不安を感じる問題ともいえます。求人を探すにあたっては、各病院の経営状態や、医師充足度なども参考にしたほうが良いかも知れません。

  • 小児科は隣接する2次医療圏への依存状態に…
  • 所沢市で発生した深刻な医療過誤事件
  • 所沢市で発生した深刻な医療過誤事件

    また、看護師の求人と直接的な関わりがあるわけではありませんが、所沢市の医療問題を語る上で外せない事件が存在します。それは、すでに廃院した所沢市内の富士見産婦人科病院での出来事。
    異常の無い患者に子宮がんを宣告してしまい、健康な卵巣、子宮を摘出してしまったという事件です。事件そのものは1980年に発生したもので、既に30年以上の前の話ですが、この事件が完全決着したのは何と2009年になってからのこと。
    検察庁が傷害事件としては立件しなかったため、院長の医師免許を剥奪すべきか否かで結論が出ていなかったのです。最終的に“刑事事件としては立件されなかった医療過誤であっても、注意義務違反が明白なら処分するべき”という結論に落ち着き、2009年の5月に最高裁判所が免許剥奪処分を認める判決を出しました。 医療従事者として、こういった出来事から得られる教訓をしっかりと噛みしめて仕事に向き合いたいものですね。

看護師求人探しの4大原則~所沢市ver

  • 西埼玉中央病院がNICUを休止。病床数も削減されたため、所沢は小児科系志望者には不利!?
  • 一般病棟自体は基準病床数をクリア!看護師充足率も高く労働環境は水準以上!?
  • 所沢市内の病院数は21院。都内23区に比肩するレベルで求人量も豊富です!
  • 精神科や肛門科専門病棟もアリ!特殊診療科志望の看護師さんにもオススメ!

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