看護師求人の実情~茨城県は看護師需要が大きい!

  • 関東地方の一角だけあって、茨城県内の一般病床数は21,449床に及びます。看護師配置基準7:1を満たすと仮定すると、茨城県内では3.064人の病棟看護師が常に勤務していることになります。となれば、茨城の病院が雇用しておくべき病棟看護師数はその3倍にはなるはずですから、少なくとも9,000人。そこに外来やオペ室などを加えると相当の規模になることは想像に難くありません。また首都圏の場合、茨城から一都三県に通勤する人は多くても、その逆は少ないはずですから、他県の看護師に職を奪われる確率は低くなるはず。これだけの需要があるなら、転職は決して難しくないでしょう。
    特に県庁所在地でありながら看護師数が人口10万人あたり181人と、まったく足りていない水戸市エリアなどは需要が高そうです。逆にやや他と比べて苦戦する可能性があるのは、つくばエリア。とはいえ、全体的に看護師不足が続いている茨城県は、転職志望者にとって有利な土地。給与の大幅アップを狙うことも可能だと思います。
  • 茨城

茨城県内の高給&時短看護師求人データ

茨城県は看護師数ワースト5…!人材不足から求人も多い!?

  • basic data
  • 病院数
    164ヶ所
    診療所数
    1,697ヶ所
    高齢者人口
    698,292人
    後期高齢者人口
    333,638人

    ※2013年5月時点のデータです

茨城県内の医療問題として特に大きなものは、やはり2012年の東京医科大学茨城医療センターの保健医療機関指定取り消しでしょう。なんと2008年4月から2009年5月の1年以上にわたって、1億円以上の医療費を不正請求していたのです。茨城医療センターは、主に入院時医学管理加算、画像診断管理加算2、医師事務作業補助体制加算という3つの診療報酬について、実態がないにも関わらず、加算して請求していたことが発覚。特に入院時医学管理加算の不正請求は9,000万円に及びました。カルテの書き込みなど事務作業を行う専従の医療クラークを配置して医師の負担を減らすことが要件の1つになっていたのですが、茨城医療センターは専従ではないスタッフの名前を使って届け出ており、しかも故意だったことが判明。さらに、治癒していない患者を治癒したことにして診療報酬を請求していたことまでは明らかになったのです。
こうした一連の問題が発覚して、茨城医療センターは保健指定を取り消されました。要するに、この病院で治療を受けた場合、保険が適用にならないということです。この処分を受けると、原則、5年間は再指定されません。ただ、実際に厳密な運用をしてしまえば地域医療が崩壊するため、処分は3ヶ月に短縮されて、すぐに保健医療機関の再指定を受けることができました。これは茨城県知事の橋本昌氏の強い要望があったための特例であり、地域住民を守るためにやむを得ず行われた判断。一歩間違えば、茨城医療センターのある取手・龍ケ崎2次医療圏の住民は多大な負担を強いられるところだったのです。

  • 茨城県は人口あたりの医師数不足が深刻…!

    実は、茨城県は人口10万人あたりの医師数が166.8人しかおらず、47都道府県で46位という壊滅的な数字になっています。全国平均の230.4人を大きく割り込んでおり、早急な対策が必要な状態。詳しい実態を把握するために、2次医療圏別に人口10万あたりの医師数をまとめた表を用意しましたので、そちらをご覧ください。

茨城県の2次保健医療圏別人口10万人あたり医師数

  • 水戸医療圏:181.2人
  • 日立医療圏:141.7人
  • 常陸太田・ひたちなか医療圏:94.8人
  • 鹿行医療圏:90.3人
  • 土浦医療圏:183.0人
  • つくば医療圏:326.5人
  • 取手・龍ケ崎医療圏:147.7人
  • 筑西・下妻医療圏:95.8人
  • 古河・坂東医療圏:119.2人

このように、つくば保健医療圏だけが突出して多いのを除くと、県庁所在地の水戸を含めて全体的に医師数が足りていないのです。多くの場合、医師数と看護師数は正比例することが多く、やはりというべきか人口10万人あたりの看護師数についても859.83人と全国43位。全国平均の1,035.29人を大きく下回っています。
ただ、逆に言えば人手不足の病院が多いということは転職売り手市場だということを意味します。どの病院も診療報酬を加算しようと7:1看護への移行を目指しているはずですから、好条件で転職するチャンス。納得いく条件を提示してくれる病院が見つかるまで、強気に粘ってみても良いと思います。

看護師求人~茨城県4つのポイント

  • 2万床を超える一般病床がある茨城県なら、病棟看護師の需要は9,000人規模!
  • 人口10万人対医師数181名の水戸医療圏を含め医療スタッフ不足は顕著!看護師需要も旺盛です!
  • 茨城県全体でも、人口10万人対看護師数は860人程度…超人手不足で、まさに転職売り手市場!
  • 他県から茨城に通勤する看護師は少ないので、首都圏の中では競争率が低く有利!

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