群馬県内の病棟看護師需要は8,000人超!?

  • 群馬県にある一般病床の総計は16,563床となっています。この数字から病棟看護師の需要を予測すると、仮に7:1看護がほぼ満たされているとした場合、2,366名の看護師が常に病棟勤務に入っていることになります。この状況を1年365日24時間にわたって継続しようと思えば、少なくとも8,000名を超える病棟看護師が必要。そこ一般病棟以外の看護師を加えれば、需要はかなりの人数に上ります。
    県庁所在地である前橋市とその周辺には高度医療に対応する大規模医療機関が多いので、オペ室やICU、マイナー診療科目に関心のある方は前橋周辺での転職活動がオススメ。逆に給与、待遇重視であれば看護師不足が著しい高崎・安中エリア、吾妻エリアなどが狙い目になるのではないでしょうか。特に吾妻医療圏は群馬でもっとも多い病床数に対して人材がまるで足りていないので、看護師は引っ張りだこだと思います。
    隣接する都道府県から群馬に通勤しようという方は少ないはずなので、それほど競争率も高くならず、かなり有利な転職活動が可能です。群馬県は転職を考えている看護師さんにとって有利な県の1つではないでしょうか。
  • 群馬

厳選看護師求人DATA~群馬編

求人の現状~前橋への看護師偏在が課題!?

  • basic data
  • 病院数
    120ヶ所
    診療所数
    1,581ヶ所
    高齢者人口
    493,156人
    後期高齢者人口
    244,512人

    ※2013年5月時点のデータです

最近の群馬県内の医療系トピックスといえば、渋川市にある渋川市立渋川総合病院と、独立行政法人国立病院機構西群馬病院が統合し、渋川医療センター(仮称)となる計画が本決まりとなったというニュースでしょう。渋川医療センターは、2015年の開院を目指す予定だとか。
もともと、渋川総合病院それ自体、2003年に廃止する方向になった国立渋川病院を、市が買い取る形で誕生した病院。ですが、臨床研修医制度のあおりを食う形で医師不足にあえぐようになり、2010年までの7年間で12億円もの累積赤字に…。11の診療科目を持っていながら、常勤医は11名という状態になっていました。産科は2004年からずっと休診を続け、整形外科は非常勤医師しかいないために週2回の診察だけ…。とても総合病院とは呼びがたい状況が続いていたのです。
一方の西群馬病院は、立地が悪く、設備の老朽化が著しい状態。当初は移転する予定でしたが、機能充実を図るためにメリットが大きいと考え、渋川総合病院に統合を申し入れました。
これによって設備と人材が両方とも充足すれば、現在54%と県内ワーストを記録している渋川保健医療圏の圏域外救急搬送率を大きく改善させることも可能になるでしょう。北毛地域の新たな中核病院として、大きな期待をかけられています。

  • 前橋への一極集中改善が群馬県の課題…

    他の都道府県にも多く見られる傾向ですが、やはり群馬県も県庁所在地である前橋市を含んだ前橋保健医療圏に、高機能の病院が一極集中しています。しかも群馬県の場合、前橋保健医療圏の人口340,291人に対して、高崎・安中保健医療圏が432,379人を抱えているのにもかかわらず、医療機関の充足度は前橋のほうが上。あまり合理的な状態とはいえません。
    また、人口10万人あたりの医師充足率と合わせて確認すると、かなり極端な医師偏在が浮き彫りになります。

群馬県の保健医療圏別人口10万人あたり病床数&医師数

一般病床数勤務医数
前橋医療圏918床259人
高崎・安中医療圏629床70人
渋川医療圏927床113人
藤岡医療圏981床110人
富岡医療圏713床125人
吾妻医療圏1,972床87人
沼田医療圏804床84人
伊勢崎医療圏603床89人
桐生医療圏715床86人
太田・館林医療圏596床69人
全国平均715床123人

以上のように、勤務医数については明らかに前橋に集中している上、病床数、医師数ともに日本全国の平均を上回っているのは前橋医療圏だけという状況。他は、病床数が異様に多いにも関わらず勤務医がまるで足りていない吾妻医療圏のようにチグハグなエリアや、県内最大の人口を抱えていながら医師数がまったく追いついていない高崎・安中医療圏といった課題の多い地域が目立ちます。
看護師数については2次医療圏単位での詳細なデータがありませんが、看護師の充足度はおおむね医師数に比例する傾向があるため、多少の差こそあれ医師数と類似した状態にある可能性が高いです。参考までに群馬県全体の看護師数を示すと、こちらも人口10万に対して1096.49人となっており、全47都道府県で29位。前橋への一極集中を計算に入れると、前橋以外の地域では不足傾向にありそうです。
ただ、不足しているということは需要が高いということですから、これから転職を目指す方にとってはむしろ有利。看護師が完全に充足してしまわない今のうちに転職したほうが好条件を引き出せる確率は上がります。

求人探しの4大鉄則~群馬の看護師転職

  • 1万6,000床を超える病床がある群馬!病棟看護師だけでも8,000人以上の需要が!?
  • 人材不足で統合を余儀なくされる中核病院もある群馬…逆に看護師転職は売り手市場!
  • 高度医療を提供する病院は前橋市に一極集中!大病院志向の方は前橋医療圏がオススメ!
  • 人口、病床数のわりに人材が足りていない高崎市、吾妻エリアには好条件求人がひしめいている!?

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