求人も豊富?~病院数千葉No.4の柏市の看護師事情

柏市内にある病床数20床以上の一般病院は15院で、これは千葉県内4位の優秀な数字です。さらに診療所は231院となっており、こちらも県内5位。千葉県の中心部からはやや離れた位置にある柏市ですが、医療面では千葉県を牽引する地方自治体の1つと考えて間違いないでしょう。
ちなみに、柏市内にある上記病院の病床をすべて合計すると4,331床。ここから柏市内で必要な病棟看護師の人数を概算すると、配置基準7:1を満たす場合には619人が常に勤務していることになります。この状態を維持するためには、おおよそ2,100人くらいの看護師が必要になるでしょう。もちろん、この数字は病床20以上の病院で病棟勤務している看護師だけを計算したもの。実際には病棟以外にも外来、オペナース、訪問看護など様々に活躍の場が存在しています。それ全てを考慮すれば、看護師需要は相当数になるでしょう。
総武線沿線からは大きく離れた位置にあり、都内へのアクセスには難がある柏市。この地勢が災いしてか、就業志望者がやや少ない傾向もありますが、これは逆にチャンスとみて間違いありません。病棟看護師だけで、都内エリアと肩を並べる需要があるのですから、千葉県北部の看護師さん全員にとって充分魅力的な転職エリアといえるのではないでしょうか。周辺の、流山市や我孫子市、野田市、松戸市といった地域にお住まいの看護師さんも、柏市での転職を検討する余地はあると思います。

柏市の高給医療求人~看護師編

病棟の増改築で看護師求人も増加!?~柏市の医療事情

  • basic data
  • 病院数
    15ヶ所
    診療所数
    231ヶ所
    高齢者人口
    85,439人
    後期高齢者人口
    35,084人

    ※2013年3月時点のデータです

柏市で表面化している医療問題としては、施設の老朽化や設備の陳腐化が挙げられると思います。
ただ、柏市でもこの状況を放置しているわけではなく、例えば柏市立柏病院は地域医療の充実を目指して建て替えられることが決まりました。現在は、基本方針を策定している段階ですが、今年度中には計画が確定する予定で、2018年度の新規開院を目指しているそうです。
市立柏病院は、ここ3年間の収支がずっと黒字だったので、柏市としてもテコ入れするだけの意義を感じているのかもしれません。 高齢化対策のために在宅医療支援を充実させる他、ハイリスク妊婦に対応できる産科医療体制の整備、小児医療および救急医療設備の拡充を目指しているのだとか。 こうした流れは、なにも公立病院に限った話しではなく、柏市酒井根に居を構える柏光陽病院なども、新規病棟設置を計画しています。こちらは、施設の老朽化によるものではなく、むしろ好調な事業を拡大することを意図したものではありますが。市内の光が丘団地に移転するのを期に設備も一新するようです。当然、事業拡大に見合う看護師数確保に向け、積極的な求人を行っています。こうした新規需要が続々と増加している柏市は、まさに今こそ転職のチャンスというべき狙い目エリアといえそうです。

  • 医師不足の問題は柏市の医療体制にも影を落とす!?

    柏市は、人口10万人あたりの医師数が198.5人となっており千葉県の平均をやや上回っていますが、千葉県平均の164.3人という数値自体、全国47都道府県で45位。この水準をクリアしたくらいでは、決して楽観できる状況とはいえません。特に小児科医、神経内科医、循環器科医の不足が顕著とされています。
    ただし、柏市では全国的には不足傾向にある分娩病床数は比較的余裕があるそうです。しかし、これもハイリスク妊婦に限っては市内では充分な診療が出来ておらず、救急搬送の70%が市外の医療機関に依存している状況。さらに、市外に搬送される患者のうち半数は柏市の属する東葛北部保健医療圏の外へ搬送されています。この2次医療圏は、その領域内で相互に補完し合い、包括的な医療を提供することを目的として設置されているものですから、これは看過できない問題ですね。
    医療圏の内部で対応し切れていない以上、やはりハイリスク妊婦の救急搬送を受け入れられる病院が増えていくことが望まれます。

  • 医師不足の問題は柏市の医療体制にも影を落とす!?
  • 柏市を含む東葛北部保健医療圏は病床不足にも悩む
  • 柏市を含む東葛北部保健医療圏は病床不足にも悩む

    東葛北部保健医療圏の基準病床数は9,600 床ですが、既存病床は9,071に留まっている状態。つまり、529床が不足している状況ですので、病床数の拡充が必要とされます。一般に病床数と医師数、看護師数は比例する傾向があり、慢性的な看護師不足を改善していくには病床数の充足も重要課題といえそうです。
    ただ、この東葛北部保健医療圏には喜ばしいニュースもあり、全国的に不足傾向と言われる小児科医師の増加が見られた主な2次医療圏の1つに数えられています。2006年から2008年にかけて20人が増加しており、増加率は実に20.6%。今後もこの傾向が続けば小児科医療の拡充が望めるでしょう。これに伴う看護師需要の増加も、充分予測されますので、小児科系志望の看護師さんは特にチャンスかも知れませんね。

柏市の求人~看護師の転職4原則

  • 市立柏病院の全面改装をはじめ病院増改築が進む柏市。病床の増床も必須だから看護師需要もウナギ登り!?
  • ハイリスク妊娠の7割が市外搬送されている現状…産婦人科救急の人材は特に需要高し!
  • 柏市内の病床合計は4,331床!一般病棟の看護師志望者にはチャンス充分!
  • 全国的に不足している小児科医はむしろ増加中!増加率21%と急増している今なら看護師需要も拡大中!?

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