富山県のオススメ看護師求人まとめ

  • 富山県の一般病床数は9,908床となっており、人口100人あたりの病床は0.91床。病床の充足度は47都道府県中24位です。配置基準7:1を満たすと考えれば、常時1,415人以上の看護師が勤務中になるので、全体として5,000人以上の病棟看護師を雇用する必要があるでしょう。しかも、これは一般病棟だけの数字ですから、精神科病棟や療養病棟を足せば数字はもっと膨れあがります。実際には病棟だけでなく手術室、ICU、外来、介護施設にも看護師は必要ですから、軽く1万人は必要になるのではないでしょうか。以上から、富山県の看護師需要はかなりの規模に及び、転職を考えている看護師さんにとって、充分に勝算が見込める地域ということになります。
    富山市を含む富山医療圏のほうが他エリアと比べやや有利ではありますが、地域ごとの格差が比較的目立たない県なので、全域にわたって転職先を見つけられる可能性があるでしょう。自分を安売りせず、納得のいく条件が見つかるまで粘ってみるのも良いと思います。
  • 富山

富山県の看護師求人データリスト

富山県は看護師の労働環境が良い!?求人状況まとめ

  • basic data
  • 病院数
    91ヶ所
    診療所数
    770ヶ所
    高齢者人口
    297,862人
    後期高齢者人口
    15,4045人

    ※2013年5月時点のデータです

富山県では2006年に複数の医療問題が頻発したことがありました。そのうち1つが、今でも話題に上る尊厳死の問題です。富山県内の射水市民病院で、78歳の入院患者に対して呼吸器を取り外そうとした外科部長の行動が問題になり、医師の行動に問題がなかったか調査されることになりました。すると、それ以前にも7人の患者に対して病院側と協議することなく呼吸器の取り外しを行い、死亡させていたことが発覚…。病院が調査結果を射水市に告げ、市が富山県警に届け出たことで事件となりました。医師は尊厳死であったと主張しましたが、カルテに患者本人や家族が延命の中止を願い出たと信じるに足りるような記録は残っておらず、富山県警が殺人容疑で捜査するに至りました。
最終的に、遺族側に処罰感情がほとんどないこと、現行法では延命治療中止に関する明確な基準がないことから書類送検となりましたが、県警は「現行法においては殺人罪に問わざるを得ない」と話しています。国によっても意見の分かれる尊厳死、安楽死の問題。医療従事者としても考えさせられる部分が多い事件です。

  • 富山赤十字病院の緊急立ち入り検査

    同じく2006年、富山赤十字病院に立ち入り調査が入ったことが話題になりました。これは注射器の針で動脈を傷つけた上に緊急手術の対応が遅れて患者を死亡させてしまったこと、糖尿病患者の血糖値検査を怠って死亡させたことなど、立て続けに発生した医療ミスに対するもの。刑事責任が問われるには至りませんでしたが、明らかに病院側の対応に不備があったとして、保健所職員と県職員による検査が行われました。こういった医療ミスに関しては、状況によっては看護師が関与してしまう可能性も否定できません。医療過誤の原因を作ってしまうことのないよう、医療従事者としての責任を常に意識して仕事に臨みたいところですね。

  • 富山赤十字病院の緊急立ち入り検査
  • 富山県は医療従事者の労働環境が優れている!?

    実は、富山県は医師、看護師の人数が比較的充足した都道府県として知られています。例えば、全国的に不足している麻酔科、小児科、産婦人科の医師数について、次の表を見てみてください。

富山県の2次医療圏別の特定診療科医師充足数

小児科医※1産婦人科医※2麻酔科医※3
富山県全体10.5人11.8人5.5人
新川医療圏5.5人9.7人3.8人
富山医療圏13.3人13.3人6.9人
高岡医療圏9.4人9.6人4.9人
砺波医療圏5.0人12.1人3.6人
全国平均8.9人11.0人5.5人
※1:小児人口1万人あたり ※2:出生1,000回あたり ※3:10万人あたり

やや富山医療圏に人材が集中しているのは否めませんが、いずれも全国平均を大きく割り込んでいるとまではいえない数字です。全国規模で不足しているとされている小児科、産婦人科、麻酔科の医師がこれだけの充足率を記録しているのは、富山県の全ての方にとって朗報でしょう。看護師については診療科、保健医療圏ごとの数値データはありませんが、富山県全体としては人口10万人あたり1,228.28人となっており、全都道府県中20位。こちらも平均よりやや高い結果になっています。
以上から、富山県では人材が完全に足りているとまでは言えないものの、個人個人に大きな負担がかかるほどの人材不足は発生していないと結論づけることができます。人が足りず極限状態で働くといった状況にはなりづらく、比較的、労働環境に優れた県といえそうです。

看護師求人の4原則~富山県

  • 富山県は、2次医療圏による偏在が少なく、全県にわたって一定の看護師需要が期待できます!
  • 県内には1万床近くの一般病床があり、病棟看護師の需要は5,000人以上!
  • 人口あたりの病床数、看護師数がある程度は足りているので、労働環境は水準以上!
  • 全国的に不足している麻酔科、小児科、産婦人科の人材が充足しており、診療科ごとの人材の偏りが少ない!

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