人口あたりの病床数が多い石川～病棟看護師の転職は有利!?
- 石川県内には全部で11,905床の一般病床があり、北陸では最多。人口100人あたり1.02床に相当するので、病床数はかなり充実しています。もし全病院が配置基準7：1を充足すると仮定するなら、1,700名の看護師が勤務している計算。実際にはシフトを交代しながら回していくので、最低でもその3倍以上は雇用していないといけません。となれば、石川県内には5,000人を軽く超える人数の病棟看護師が必要ということになります。
ただ、まとまった看護師求人を出すような大きな病院は、金沢市とその周辺に集中しているのが現状。金沢市を含む石川中央医療圏以外の地域で転職を考えているのであれば、プライマリ・ケアを行う地域診療所への転職を視野に入れたほうが良いでしょう。また、輪島市などの能登北部医療圏は非常に人口が少なく、看護師需要が大きくなる要素がありません。能登半島の北側にお住まいの看護師さんは、能登中部までの通勤を考えるか、いっそのこと金沢市周辺に転居しての就職を狙うのも1つの手だと思います。 
特選看護師求人DATA～石川編
石川県の求人事情～医師や看護師の偏在問題が深刻！
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- 病院数
- 860ヶ所
- 診療所数
- 1,659ヶ所
- 高齢者人口
- 644,894人
- 後期高齢者人口
- 351,848人
※2013年5月時点のデータです
石川県の人口10万人あたりの医師数を見ると、243.3人となっており、全国平均の212.9名を大きく上回っています。ですが、これにカラクリがあり、県庁所在地である金沢市を含む石川中央保健医療圏が人口10万あたり医師300.8名という驚異的な数字を記録しているために、県平均が引き上げられているに過ぎません。それ以外の医療圏を見ると、南加賀保健医療圏が150.3人、能登中部が171.9人、能登北部が124.9人と全国平均を大きく割り込んでいるのが実情です。特に能登北部については人口が77,683人と非常に少ないために人口比では124.9名という数値で済んでいますが、そもそも医師の人数は97名しかいません。人口が少ないとはいえ、面積がものすごく小さいというわけではありませんから、地域あたりの医師数は明らかに不足していることになります。都会なら、1つの病院に100名以上の医師が勤務しているケースもある中、4市町村に97名というのは大きな問題といえるでしょう。これらのエリアが、すべて郡部で町と村しかないならまだしも、能登北部には輪島市、珠洲市という2つの市があるのですから。他の多くの地方と同じく、石川県もまた医師偏在問題を抱えているといえます。
看護師については2次医療圏ごとの厳密なデータが出ているわけではありませんが、基本的には医師の充足度と正比例するので、これらの地域では看護師の人数も足りていないと考えるべきでしょう。
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全国最大規模の医療ネットワークが石川に誕生!?
現在、石川県は、県内の医療機関の診療記録を共有する医療ネットワークの構築を進めています。参加予定の医療機関は約30ヶ所の病院と約400ヶ所の診療所。これが実現すれば430ヶ所の医療機関が参加する大規模ネットワークとなり、投薬、注射、CT画像といった情報を共有していくことになります。
こういった医療ネットワークは全国17の都道府県で運用されていますが、現時点で最大規模を誇るのは広島県で、4病院＋250診療所の規模。次いで岡山県の35病院＋159診療所というものです。もし石川県のネットワークが予定通りに稼働することになれば、全国最大の医療ネットを構築することになります。
石川県は、能登半島や加賀地区などの医療過疎エリアの地域医療を向上させるため、TV会議システムなどの導入も計画。これを支えるため、金沢大学付属病院がCPDセンターという医療シミュレーションセンターを開設し、各地の医療機関との連携を模索しています。医師や医療機関の偏在問題を抱える石川県ですが、県としてはこれらの問題を解消するために積極的な取り組みを行っているわけですね。
こういった高度なシステムを動かしていくにあたっては、医師をサポートする看護師の助力が不可欠。地域医療への参加に関心があるなら、こういった計画に参加する予定の病院、診療所などを中心に転職活動をはじめてはいかがでしょうか。 
石川県の求人傾向まとめ～看護師転職の原則
- 石川県では金沢周辺に人材、医療機関が集中！大きな病院を狙うなら石川中央エリアへ！
- 逆に医療過疎の状態になっている能登北部では、へき地医療に携わる人材の需要があります！
- 石川県内には11,905床の病床があり、病棟看護師の需要は5,000人を超える規模！
- 医療ネットワークの構築など地域医療の拡充に前向きな石川では、看護師需要も増加傾向!?
