岡山、倉敷を中心に病棟勤務だけで2万件規模!
- 岡山県には病床数20以上の病院が157院、19以下の診療所が1,626院あります。このうち数量がハッキリしている病院の病床を合計すると30,507床。すべての病院が看護師配置基準7:1を実現するとすれば、病棟看護師だけで4,358名が常時シフトに入っている計算になります。もちろん、この状態をキープして病床を運用していくわけですから、現実に雇用するべき人数は2万人を超える規模になるでしょう。もちろん、病棟以外にも看護師が活躍する場はありますから、病院に勤める看護師の総数はさらに多くなるはずです。
特に岡山県の場合、両隣が大都市を有する広島県と兵庫県ですから、隣接する県から越境して通勤してくる看護師はあまり多くありません。どちらかといえば、より規模の大きな都市を持つ広島、兵庫に流出して働く人の割合のほうが多いでしょう。そのため、あまり雇用の奪い合いが発生せず、県内の看護師が働く場所は充分な量が存在しているといえます。もちろん岡山市、倉敷市といった中心的な都市の方がより医療機関が多く求人を見つけやすいと思いますが、他の都市や郡部にお住まいであっても、腰を据えて探せば充分な数の転職先候補を見つけることができるでしょう。
岡山県の特選看護師求人データ
岡山県の医療事情~医療には明るいニュースも!
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- 病院数
- 157ヶ所
- 診療所数
- 1,626ヶ所
- 高齢者人口
- 491,839人
- 後期高齢者人口
- 258,047人
※2013年5月時点のデータです
近年、医師不足による診療科目の削減や、慢性的な看護師不足といった問題が顕在化し、各地域の医療事情について語る時、あまり明るい話題が出ることは少なくなってきました。しかし、ここ岡山県では非常に前向きな話題をお伝えすることができます。岡山大学病院では、医療事情が非常に悪いとされているミャンマーの支援を行っており、2012年にはミャンマー最大の都市ヤンゴンの新ヤンゴン総合病院に大腸用と食道・胃用の内視鏡、計2台を贈りました。さらに、内視鏡を正しく使いこなせるよう、2013年中に医師を派遣して診療レベルの向上、技術指導を行うそうです。出向く医師は岡山大学病院の高額医療診療部に属する川原医師で“内視鏡のナイフで腫瘍を切除する技術”や“挿入時の嘔吐感軽減に要する技術”を現地の消化器内科医に指導することになっています。
ミャンマーでは軍事政権が続き、経済制裁その他で先進国の医療技術、医療機器を輸入できずに長い年月が経過しました。そのため、なんと今までは20年以上前の内視鏡を使用した医療しか提供できていなかったのです。“民主化しない独裁国家に対する制裁”といえば聞こえは良いかもしれませんが、その中で劣悪な医療環境に身を置いていた市民を思うと、医療以外の側面からも考えさせられる部分があります。そんなミャンマーの医療を支えようという岡山大学の取り組みに今後とも注目していきたいですね。
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岡山県の医療従事者偏在を分析
明るい話題も持っている岡山県ですが、やはり問題点があるのも事実です。この件もまた、多くの都道府県が抱えている医師、看護師の偏在問題と無縁ではありません。ちなみに岡山県は他の多くの都道府県が出していない、2次医療圏ごとの詳細な看護師数を出していますので、ここでは医師と看護師双方について充足率を見ていきたいと思います。
岡山県の保健医療圏の人口10万人あたり医師数
保健医療圏 | 医師数 | 看護師数 |
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県南東部保健医療圏 | 320.6名 | 965.8名 |
県南西部保健医療圏 | 256.7名 | 877.1名 |
高梁・新見保健医療圏 | 147.5名 | 659.6名 |
真庭保健医療圏 | 159.0名 | 981.6名 |
津山・英田保健医療圏 | 182.6名 | 860.7名 |
岡山県平均 | 272.9名 | 912.2名 |
日本全国平均 | 224.5名 | 687.0名 |
まず医師数については、岡山県平均が全国平均を上回っているものの、県南の東部、西部各医療圏が大きく平均を引き上げているだけで、その他3つの医療圏では大きく全国平均を下回っていることが分かります。また、看護師数のほうはほとんどの地域で全国平均を上回っていますが、やはり県南の東部、西部が平均を引き上げており、例外的に県北部の真庭医療圏が大きく平均を上回っているだけです。看護師については離職した潜在看護師の復職が一大目標になっている今、全国平均そのものが大きく落ち込んでいるわけですから、全国平均を下回っている医療圏が1つしかないとはいえ、決して楽観はできません。
そして一番注目するべきは、全体として県南部の医療圏は医療従事者が充足しているにもかかわらず、県北部の高梁・新見、真庭、津山・英田の3医療圏が平均値を引き下げていること。中国地方は山陽が発展しているのに比べて山陰があまり開発されていない傾向にありますが、それが岡山の医療事情にも良く現れているといえますね。こうした岡山県内の医療従事者偏在が問題になっており、今後の改善が必要だと考えられています。転職志望の看護師さんとしては医療機関の数が多い山陽、人材不足で需要が高く好条件を引き出しやすい山陰ともに一長一短ではありますが、いずれにしても就職先に困るような状況ではありません。全国的な看護師不足を逆手に取り、需要の高い今を狙って転職活動を進めていきましょう。潜在看護師の復職が必要とまで言われている今なら、多くの看護師さんに転職のチャンスがあるといえます。
岡山県の看護師求人~コレがポイント!
- 岡山県内の病院は157院!全病院の病床を合計すると30,507床に達します!
- 30,507床を有する岡山では病棟看護師だけで2万人規模の人材需要!
- 岡山市、倉敷市周辺がやや有利ですが、他の都市や郡部にも一定量の求人があります!
- 山陽と山陰で医療従事者、医療機関の数に偏在が見られますが、求人に関して大きな問題はなし!