広島は7:1看護が普及すれば看護求人需要はさらに増大!

  • 広島県内にある医療機関は、病床数20以上の病院が223院と19以下の診療所が2,618院です。これらはいずれも全都道府県で11位という数値であり、広島県は医療機関の豊富な県といえます。県内にある全病院の病床を合計すると41,138床。仮にすべての病院が7:1看護を目指すとすれば、5,877名の病棟看護師が必要になる計算。もちろん、この人数を24時間にわたってキープし続けなければなりません。となれば、実際に雇用する看護師数は3万人近くになるはずです。ここに外来、オペ室など病棟以外の看護師を合算すれば、必要な人員はもっと多くなるでしょう。今現在、広島県内の病院に勤務する看護師は2万人台に留まっていますので、看護師配置基準7:1を満たしていくつもりがある病院は、今後まだまだ新しい看護師を必要とするはず。多数の看護師求人が出る余地は十二分にあるのです。
    医療機関、医師、看護師が広島市に一極集中している県ではありますが、もともと人口規模が大きいこともあり、他エリアにも一定数の病院が存在しています。郊外では慢性的な看護師不足が続いているので、充分に勝機はあるでしょう。
  • 広島

広島県の特選看護師求人データ

看護師求人の最前線~広島県の病院移設&医師偏在問題

  • basic data
  • 病院数
    223ヶ所
    診療所数
    2,618ヶ所
    高齢者人口
    692,652人
    後期高齢者人口
    349,281人

    ※2013年5月時点のデータです

広島県の医療に関する話題としては、広島市立安佐市民病院の建て替え問題が挙げられます。安佐市民病院は建設から30年以上が経過し、かなり建物が老朽化してきました。さらに南館は耐震構造になっておらず、災害時の安全性に大きな懸念があります。このため、建て替えの必要性が訴えられていました。しかし、さらなる問題が存在しており、現地での建て替えでは対応しきれないという意見が出てきたことで、2013年現在も候補地の選定が続いています。さらなる問題というのは、病院へのアクセス。安佐市民病院は527床を擁する大病院で、広島市内だけでなく北広島市、安芸太田町などからも多数の来院者があるにもかかわらず、病院へ続く道が国道54号線からJR可部線の踏み切りを横断する方法しかないため、あたりは常に渋滞している状態。さらに駐車場のキャパシティが300台しかないせいで、40分待ちになることも…。
これらの諸問題を解決するための候補地として最初に持ち上がったのは可部線の延伸計画が実現した場合に新しい終着駅となる場所の隣接地でした。ですが、その地域は豪雨が降ると最大で5メートル浸水すると言われるほど道路事情が悪いため意見が分かれ、まだ最終的な決定には至っていません。多くの市民が利用する病院の場所を大きく変更することを不安視する声も少なくないようです。
病院の移設や統合が近年増えていますが、3桁の病床を持つ病院ともなると、それだけで数年がかりの大仕事になります。広島の医療事情が少しでも良くなるよう、より良い方向性を模索してほしいところですね。

  • 広島県の医師、看護師偏在問題

    全国的に懸念されている医師、看護師といった医療従事者の偏在ですが、広島県の場合は全国的な傾向と比較しても特に顕著な偏在が見受けられます。まずは、広島県の2次保険医療圏ごとにまとめた病院数、医師数、看護師数のデータをご覧ください。 ちなみに病院数については精神科病院など一般病床を持たない病院を合算していますので、ページ上の病院数データと乖離があります。

保健医療圏ごとの医師数&看護師数まとめ

保健医療圏病院数医師数看護師数
広島保健医療圏103ヶ所3,391名9,692名
広島西保健医療圏14ヶ所104名1,190名
呉保健医療圏32ヶ所813名2,158名
広島中央保健医療圏20ヶ所407名1,494名
尾三保健医療圏26ヶ所606名2,247名
福山・府中保健医療圏51ヶ所985名3,255名
備北保健医療圏 11ヶ所222名772名

以上から、広島医療圏に医療機関、人材とも一極集中しているのがお分かりになると思います。中国地方は全体的に山陽が発展しており、山陰の開発が遅れていますが、広島県の場合はそういった一般的傾向を超えて“広島市とそれ以外の地域”といった二極化が進んでしまっているのです。医師、看護師とも県内で働く人数の50%近くが広島医療圏というのだから驚くしかありません。
これからの広島県は、地域医療計画を抜本的に見直し、医療資源が広島市以外に行き渡るよう配慮していくことが必要になるでしょう。また、これから転職しようと考えている看護師さんの場合、敢えて広島市以外のエリアを選ぶのも1つの手。これは地域医療の発展に貢献できるというだけでなく、極端な人材不足に陥っている病院は平均水準を大幅に上回る条件でも雇用してくれる可能性があるからです。医療機関の数は広島市が圧倒的なので求人自体は広島医療圏のほうが見つけやすいと思いますが、案外、他のエリアにアッと驚くような好条件の求人が見つかるということもあると思いますよ。

広島県の看護師求人~これだけはチェック!

  • 広島県の病院にある病床合計は41,138床!7:1看護を目指すなら総計3万人超の需要が出る可能性も!
  • 病院数&診療所数はともに全都道府県で11位!医療機関が多く、転職先候補は多数♪
  • 広島市立安佐病院が建て替えと同時に増床予定!看護師の大量求人が出る可能性あり!
  • 看護師の偏在により、広島市以外のエリアで人手不足!好条件で転職するチャンス!?

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