求人は限定的!?病院数全国3位も、看護師が豊富な徳島県

  • 徳島県内にある医療機関は、病床数20以上の病院が102院、病床数19以下の診療所が796院です。実は人口10万人あたりの医療機関数で表現すると、病院数12.99院、診療所数101.4院となり、これはいずれも全国47都道府県で第3位。非常に優秀な数値といえます。ただ、医療機関数が多いから求人がいくらでもあるかというと、それは残念ながら別問題。実は、徳島県の医師総数は2,388名で、人口10万人あたり304.2名。この人口対医師数は全国47都道府県で堂々の1位なのです。看護師数の厳密なデータは出ていませんでしたが、一般に医師数と看護師数は比例します。となれば、看護師の充足率も相当に高いと見て良いでしょう。極端な看護師不足に悩む病院が少ない分、求人の数は限られてくるのです。
    ですから、好条件の求人を見つけるためには看護師転職に詳しい人材コンサルティング会社を利用するなど、プロの手を借りたほうが確実でしょう。また、当サイトでも相対的に条件の良い求人案件を複数ピックアップしてご紹介していますので、そちらも併せてご覧ください。
  • 徳島県イメージキャラクタ

徳島の看護師求人TOP10

徳島県は医療観光に注力!?看護師求人への影響は?

  • basic data
  • 病院数
    102ヶ所
    診療所数
    796ヶ所
    高齢者人口
    210,237
    後期高齢者人口
    116,285

    ※2013年6月時点のデータです

近年、日本の医療レベルの高さを利用して、発展途上国から観光と検診を兼ねた旅行者を受け入れる“医療ツーリズム”を利用して外貨を獲得する街おこしが増えてきています。ちなみにこの医療ツーリズムでは、主に糖尿病検診、がん検診などが行われているそうです。少しでも多くの観光団を呼び込むため、病院、地方自治体、旅行会社が三位一体の協力体制を敷き、主に中国などから観光客を受け入れています。観光庁の発表によれば、中国から1万人規模の旅行者がやってきたこともあるんだとか。この流行に乗り、実はここ徳島県でも、医療ツーリズムに力を入れているのをご存じですか?県観光協会、県医師会と徳島大学病院が結成した“医療観光推進プロジェクトチーム”が2010年4月に発足、5月には記念すべき初回の医療観光ツアーが開催されました。もともと徳島県は糖尿病の患者が多く、14年連続で糖尿病の死亡率が47都道府県ワーストだったことから、糖尿病を治療するための施設、ノウハウは豊富。この医療資源を有効活用し、糖尿病検診を目玉とした医療観光を今後も活発に行っていく予定。
ちなみにツアーは2泊3日。希望者は2日目に糖尿病検診を受けることができるようになっています。内臓脂肪を検査するCTスキャン、動脈硬化の検査などなど、6項目にわたる検査をおこない、ほとんどの検査結果は当日に開示されるそうです。ツアーの費用はおおよそ14万円で、半分の約7万円が検診費用に相当するとのこと。徳島県観光企画課の発表によれば、13名の中国人観光客が参加し、5名が2日目の検診を受けたそうです。医療ツーリズムの規模を拡大していくため、有名旅行会社JTBは“ジャパンメディカル&ヘルスツーリズムセンター”を設立して、医療機関と提携するなどの動きを見せています。実際、徳島だけでなく千葉や岡山でも医療ツーリズムのツアーが行われました。日本の医療と観光業を活性化させるための方策として、今後の動きに期待したいところですね。

  • 医療ツーリズムの課題と看護師転職への影響

    ただ、長期的な治療を必要とする外国人患者を受け入れるためには観光ビザや労働ビザとは別枠の“医療ビザ”を新設するなど、入国管理法関係を整備しなければなりません。さらに、外国人患者の検査、治療を円滑に行うためには、言語能力、異文化理解に長けた医療スタッフの育成が急務です。当面は中国人の富裕層がメインターゲットになりますが、ゆくゆくは中近東、東南アジア、ロシアといった医療途上国からも患者の受け入れを想定しているそうですから、必要な人材の幅はさらに広がっていくことでしょう。
    また、国内の医療機関では基本的に医師や看護師が不足していますから、海外からの医療観光を受け入れることで、国内の一般患者が不利益を被ってしまわないかも心配なところ。医療ツーリズムに注力するあまり、国内患者の治療が送れたり、スムーズな救急搬送の妨げになったりすれば、本末転倒と断じざるを得ません。国内治療を優先しつつ、医療観光を充実化していくためには、多くの課題を残しているのも事実です。
    現段階ではまだ医療ツーリズムが医療の中核を成すためには至っていませんが、順調に諸問題が解消されれば医療観光を主体とする病院も出てくるかもしれません。今後、看護師として転職するならば、外国語能力、留学や長期旅行で培われた異文化コミュニケーションの知識が生きてくることもあるでしょう。

  • 医療ツーリズムの課題

看護師求人4つの傾向?徳島編

  • 徳島県は病院数102&診療所数796!どちらも人口あたりの数では全国3位♪
  • 医療機関の多い徳島ですが、医師数&看護師数も豊富なので、人材は充足傾向…
  • 好条件での転職を目指すなら、人材コンサルタントの利用が不可欠になるでしょう!
  • 医療ツーリズムに積極的な徳島♪ゆくゆくは語学力を生かした転職も増えていく!?

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