求人需要は15,000件!?愛媛県は看護師転職に有利♪

  • 愛媛県内には病床数20以上の病院が129院、病床数19以下の診療所が1,224院、存在しています。人口あたりの病院数は9.02院で全国47都道府県中10位、診療所数は86.93院で13位ですから、医療機関の充足度に関しては平均を大きく上回っているといえるでしょう。ちなみに愛媛県内の病院にある病床数をすべて合計すると、23,132床となります。仮に県内の多くの病院が看護師配置基準7:1を目指すとすれば、常に3,305名の病棟看護師が勤務中という計算。この状態をキープするためには少なくとも1万5,000名ほどの病棟看護師が必要になるでしょう。もちろん、病棟以外にも外来、オペ室、ICUといった場所で働く人員が必要ですから、需要総計はそれ以上になります。これらを総合的に判断すると、愛媛県は看護師求人を探す上でかなり有利な地域と考えて良いでしょう。
    ただ、地方の都道府県はどうしても都市部に病院、人材が偏在する傾向にあるため、どんな求人を見つけたいのかによってターゲットとする地域を変える必要があることは覚えておいてください。とにかく早く求人を見つけたいなら、医療機関が豊富な松山市近辺が有利。対して、好条件の求人だけを対象にしたいなら、極端な人材不足に陥っている医療機関が多い郊外のほうが可能性は高いです。
  • 愛媛県のキャラクターイメージ

愛媛の看護師求人TOP10

愛媛は看護師が不足!?需要の高い地域で求人探しを!

  • basic data
  • 病院数
    129ヶ所
    診療所数
    1,244ヶ所
    高齢者人口
    385,518
    後期高齢者人口
    208,149

    ※2013年6月時点のデータです

公立病院の医師不足は、愛媛県に限ったことではありません。しかし、愛媛県では全国と比べても深刻な医師不足が発生しており、早急な対策が必要になっています。特に2005年に新臨床研修制度がスタートしてからというもの、多くの症例が学べ、待遇に勝る都市部の病院ばかりに研修医が流れるようになりました。このため、医局から研修医が派遣されていた頃には充分に医師を確保できていた病院さえ、医師不足に悩むようになってしまったのです。この問題のあおりを受けて2008年、八幡浜市立八幡浜総合病院が、水曜夜と土曜日の救急診療を休止。該当日には、救急患者が、今までより1時間以上も時間のかかる宇和島市や松山市の病院まで搬送されることになりました。脳梗塞、心筋梗塞など発症30分以内の処置を必要とする疾病に関しては、その1時間が安否を分ける恐れもあります。これは、まさに地域医療崩壊の危機といっても過言ではないでしょう。
もちろん、愛媛県も手をこまねいていたわけではありません。2008年、愛媛県は“愛媛県ドクタープール制度”の運用を開始。医師確保が難しい公立病院に医師を派遣する制度を整えました。自由に勤務先を決められる状態では、どうしても都市部ばかりに人材が偏りがち。そこで、愛媛県の正規県職員として医師を雇い入れ、必要に応じて医師不足の公立病院に派遣するというシステムを整えたわけです。初回の採用計画では医師5名を採用し、先述の八幡浜市立八幡浜総合病院、宇和島市立吉田病院、西条市立周桑病院など10の病院に派遣。徐々にではありますが、医師不足解消に向けての取り組みは進んでいるのです。

  • 地域医療再生計画データはアテにならない場合も!?

    地域医療再生計画の元になっている保健医療圏単位でのデータが必ずしも現状の問題を正確に伝えてくれるわけではありません。まずは、次の愛媛県2次医療圏別データ表をご覧ください。

2次保健医療圏別の医療機関数(人口10万あたり)

病院 診療所
宇摩保健医療圏9.662.4
今治保健医療圏16.465.9
新居浜・西条保健医療圏9.280.9
松山保健医療圏8.187.9
宇和島保健医療圏9.885.8
大洲・八幡浜保健医療圏10111.4
愛媛県平均9.885.8
日本全国平均7.373.1

以上のデータだけを見ると、大洲・八幡浜医療圏は県内でも特に医療機関の充実した圏域であるように見えます。病院数、診療所数ともに全国平均、県平均を上回っており、特に診療所数は愛媛県でもっとも充実しているからです。
しかしながら、この医療圏に属する自治体、内子町の病院数は2011年の11月11日まで0だった上、診療所数は人口10万人あたり31.9と明確に不足しているのです。活動範囲の狭い高齢者の場合、いくら2次医療圏あたりの医療機関が充足していても、町内、市内に充分な数の病院がなければ同じこと。内子町にも、2011年になってようやく大洲市にあった加戸病院が移転してきたことで病床数20以上の病院が誕生しましたが、299.5平方キロという広い町域を持つ内子町に病院が1つでは、まだまだ充分とはいえないでしょう。病院が無理なら、せめて診療所の密度を増やさないと、高齢者に対して充分なプライマリ・ケアを行うことができません。
2次医療圏単位でのデータを見て、その地域の医療事情をすべて把握したと考えるのは間違いなのです。地方の都道府県はもともと都市部への医療資源一極集中を抱えていますから、県全体のデータ、医療圏のデータだけでは計りきれません。
看護師転職を有利に進めたいのであれば、こうした各市町村のごとの状況を知り、より人材需要の高い地域で求人を探すことが第一歩になります。人材不足、医療機関不足が顕著な地域では、多少高い条件を提示してでも看護師を確保しなければならないケースが考えられるからです。

看護師求人の4大原則?愛媛県

  • 病院129院、診療所1,224院と医療機関が豊富!人口あたりの病院数では全国10位♪
  • 医師不足から救急診療を休止した病院もあり、医療スタッフの人材不足が深刻…
  • 人材不足ゆえに看護師の需要が高く、転職活動を進める上では有利です♪
  • 愛媛県の内子町は病院0…!県内に医療へき地を抱えており、問題点も多い…

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