労働時間が長すぎて体力的に限界…看護師に向いてない？
- 看護師になって7年目、30歳が近づくにつれて体力が落ちているのを実感しています…。うちの病院は特に夜勤がきつくて15時間以上になることも珍しくありません。20代半ばを過ぎたあたりから夜勤の次の日は起き上がるのも辛いほどで、このままでは体調を崩して仕事ができなくなるのではないかと心配です。
一応、月に8日くらいの休みはあるんですが、もう、これだけの休日では体力が充分に回復しません。場合によっては転職することも考えているのですが、周りで看護師をしている友人は「これくらい出来なかったらどこの病院に行っても同じことになるだけ」とか「40近いんなら分かるけど、30前に楽な病院行ったら、生涯年収が下がるよ」などと言われて、誰も共感してくれない感じです。
私の考えが甘いのでしょうか？何か過酷な労働時間を乗り切る秘訣はありますか？
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- 「体力は人それぞれなので、仕方ないのでは？」
- 周りの友人の意見は、あくまで体力がある人たちの考え方だと思うので、あまり気にすることはないと思いますよ。私の看護学部の同期には、夜勤に耐えられなくて1年、2年で辞めてしまった子もいますから、7年がんばれたなら、まだ良いほうです。
仮に給与が下がるとしても、看護師を続ければ、今からOLになったりするよりは条件も良いはず！“15時間の夜勤”という表現から、恐らく2交代制の病院にいるんですよね？長時間の夜勤が体力的に負担になっているなら、3交代の病院に行くことで楽になるかもしれません。日勤、準夜勤、深夜勤という3つのシフトがあるので睡眠リズムはより不規則になりますが、1日あたりの労働時間は減ります。それでも厳しいと思うなら、小規模なクリニックや外来勤務など夜勤がない職場もたくさんありますよ！
- （31歳・女性）
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- 「効果的にリフレッシュすれば状況は変わるかも!?」
- 実は私自身も同じような悩みをネットで投稿したことがあるんですが、私の場合は100％体力の問題とはいえませんでした。仕事が忙しすぎるせいで、自分の時間がまったく持てず、楽しいことが何もない生活で、精神的に疲れ切ってしまっていたんだと思います。そこで、休日は無理のない範囲で出かけたり、生活習慣を大幅に見直してみました。すると、意外にも今までと同じ労働時間でも疲労を感じることが少なくなったんです。
例えば夜勤で徹夜するんなら朝まで起きていられても、特にすることがない状態で徹夜しろと言われたら寝てしまう…なんていうことありますよね？人間は考えることが多かったり、やることがあったりすると疲れを感じない一方で、無為に過ごしていると疲労を感じやすくなったりするものだと思います。楽しい予定を増やして、精神的に元気になれば、案外まだまだやれるかもしれませんよ！
- （36歳・女性）
- 看護師というのは離職率が高く、慢性的に人材不足を起こしている職業としても知られています。その理由として挙げられるのは、やはり労働時間の長さでしょう。日本の労働基準法では1日の労働時間が8時間と定められていますが、看護師の仕事は上限の2倍にあたる16時間以上の労働を課されることも珍しくありません。しかも、夜勤が含まれるのですから尚更。いくら2時間前後の仮眠があるとはいっても、身体的負担は想像を絶するものがあるでしょう。実際、労働科学研は1999年に“2時間の仮眠ではほとんど疲労軽減効果が見られない”という調査結果を発表しています。この状態では、病院側に労働環境改善を求めるのは難しいでしょう。看護師の側が自分の労働環境を改善していくための手を打たなければなりません。
2012年に日本看護協会が発表した“病院における看護職員需給状況調査”によれば、2011年の看護師離職率は、新卒者で7.5％、常勤看護師全体で10.9%を記録。特に夜勤負担の大きい病院ほど離職率が上がる傾向にあり、1ヶ月あたりの夜勤時間合計が72時間以上の病院では離職率12.9％、80時間を超えると17.3％まで上昇することが分かりました。また、病床規模の大きな病院は離職率が下がる傾向にあり、病床数500床以上の病院では6.7％まで下がるという報告がなされています。以上から、小規模かつ夜勤の多い病院ほど労働時間が長引き、離職率が大きくなるという結論が導き出せます。
もし転職を考えているのであれば、以上のデータを参考に転職先を考えてみてはいかがでしょうか？
過酷な労働時間で体力が厳しい看護師〜4つの改善例
- 長時間の夜勤は離職率増加のリスクファクター！勤務時間を理由に転職する人は多いです！
- 日本看護協会によれば、夜勤時間合計が長く、病床数が少ない病院ほど過酷…！
- 1日あたりの労働時間が長すぎると感じている場合、3交代シフトの職場に移るのも手！
- 精神的なストレスで疲労を感じているケースでは、自分の時間を持つことで改善することも!?
