人間関係のストレスは看護師最大の悩み!?

  • ずっと看護師になるのが夢で、アルバイトをしながら5年看護学校に通いました。そしてようやく国試にも合格して、看護師になり、今年で2年目になります。でも、職場の人間関係に悩んで、この病院で続けていく自信を失ってしまいました…。
    挨拶しても無視する人がいるし、上司も私の報告については聞いているのかどうかも良く分からないほど反応が薄いんです。もちろん全員がそうなら“こういう職場なんだ”と諦めもつきますが、私に対してだけ…。周囲は友達グループみたいなものを作っている人もいるんですが、私は完全に輪から外れています。

    また、それだけなら良いんですが、患者さんとのコミュニケーション、人間関係にも問題を抱えてしまっています。患者さんにも私に味方がいないことが雰囲気から分かるのか、何かと文句を言ってきたり…。この前は面と向かって「あんたいつもヒマそうだけど、ちゃんと仕事しているのか」と言ってきた患者さんもいました。
    これからどうすれば良いでしょうか?私は看護師に向いていなかったんでしょうか?
  • 「患者さんとの関係については悩む必要なし!」
    私の務めていた病院は特に同僚間の問題がなかったので、患者さんとの関係についてお答えします。患者との関係を考える上で重要なのは“看護師など医療従事者と患者さんは対等ではない”という事実をしっかり認識することではないでしょうか。

    入院までしている患者はそれなりに大きな病気を抱えているわけですから、平常心を保てなくて当たり前!看護師から見れば大した病気ではないとしても、普通の人にとっては入院している時点で充分に大ごとなんです。しかも、患者さんは医療の知識がありませんので、医師に言われるがまま内容の良く分からない治療を受けているようなもの…。不安から多少失礼な態度を取ってきたり、ピリピリして会話にトゲがあったりしても、それは仕方が無いことだと思えませんか?

    対等な関係ではなく、普通の健康な生活を送れなくなっている患者さんのサポートをするという関係なのですから、いちいち患者さんの言動に心を動かす必要はありません。何を言われても、それが法に触れるほどのレベルでない限り、小さな子どもの無礼を許すような気持ちで、おおらかに接してあげてください。相手が自分では何も出来ない状況にあると思えば、多少のことで腹は立たないはずです。
    (31歳・女性)
  • 31歳・女性
  • 36歳・女性
  • 「メンタルの問題はスキルで補うのが一番!」
    まだ2年目なのであれば、職場が悪いと決めつけるのは早いかもしれませんよ?文面や相談内容から、あなたはおとなしい人のようですし、友達ができない&上司に軽く見られるのは、そのあたりが原因かもしれません。ですが、それはある程度、仕方のないことだと割り切ったほうが良いと思います。

    2年目なら、まだ仕事を自律的に全部自分で判断できるわけではないですよね?自分1人の力で仕事がこなせないうちは周囲にいちいち質問したり、上司にお伺いを立てたりしなければなりません。その時は相手の時間を取って応対してもらっているわけですから、どんな態度を取られても頭を下げ続けるしかないでしょう。実際、忙しい中であなたのために時間を取らねばならないわけですから、同僚や上司があなたを軽く扱うのも致し方ありません。

    これが逆に、あなたが1人で仕事をテキパキこなせるとしたらどうでしょう?そもそも関わりたくない相手と関わる必要性がほとんどなくなりますから、嫌な思いをする回数は大きく減るはずです。さらに周囲より仕事ができるようになれば、むしろ相手が頭を下げて教えを請うようになるはず。上司にしても、仕事で結果を出している部下をないがしろにすることはできません。それに、これから3年目になればプリセプターをするはずですし、4年、5年と経てば後輩も増えるはず。あなたが有能で、かつ面倒見が良ければ、どんどん味方が増えてく可能性もあるのでは? それに、もし結果を出しているにもかかわらず不当な扱いを受けているなら、上層部に掛け合うことであなたに有利な裁定を下してもらうことも可能でしょう。

    人間関係の問題をメンタルの問題と片付けてしまう前に“スキル面で補うことはできないか?”と考えてみてください。仕事が出来る人間になれば、どうしたって扱いは改善していくものです。
    (36歳・女性)
  • 看護師の離職率は非常に高く、例年10%を超えている状態…。看護師職場適応度に関する論文によると、看護師が“今の職場を辞めよう”と考える理由としてもっとも大きいのが“患者との関係”“同僚との関係”“上司との関係”の3つであることが分かっているのです。

    統計学の考え方では、何かしらの要素が結論とどの程度関係しているのかを表す指標として信頼性係数というものを用いており、性格的分析における係数が0.7を超えた場合、および能力的分析における係数が0.8を超えた場合に“関係性が高い”と判断しています。看護師が“離職したい”“やめたい”と考えるのはスキルではなくメンタルの問題ですから、今回の場合は性格的分析に相当。看護師職場適応度の論文において発表された人間関係に関する悩みの信頼性係数(小数点3位を四捨五入)は、患者との関係が0.85、同僚との関係が0.77、上司との関係が0.73となっており、すべて閾値である0.7を超過していることが分かります。以上から、病院内での人間関係が看護師の悩みの種になっており、それが離職を検討させるほどの大きな要因となっていることは明らか。

    健やかに働くためには、こちらに掲載されているアドバイスを参考に、人間関係の問題を払拭することが何より大切といえるでしょう。

人間関係の問題を解決!職場環境改善の4つのポイント

  • 看護師の離職率は10%超!統計学上、職場の人間関係が最大の要因とされています!
  • 患者さんからストレスを受けないためには、患者さんとの間に充分な距離を置くこと!
  • 職場の同僚、上司との関係を向上するためには自律的に仕事ができることが第一!
  • スキルを高めておけば、職場環境の改善が見られない場合の転職にも役立ちます♪

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